DTC、生成AIを活用しコンサル業務を高度化、資料作成・議事録生成ツールを開発
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(Deloitte Tohmatsu Consulting LLC/DTC)は、業務プロセスにおける生産性向上と付加価値創出を目指し、生成AIを活用した資料作成支援ツールを自社開発・導入をしたことを発表した。
本ツールは、自社のテンプレートやガイドラインに沿ったクライアント向け資料の作成を生成AIがサポートすることで、資料作成工数の短縮を実現し、コンサルタントがクライアントとの対話機会を増やし提言の顧客固有性を追求することを目的としている。このツールは「資料の骨子生成」、「スライド内容生成」、「テンプレート選択」を自動化し、同社のコンサルタント独自の資料作成ノウハウをシステム化することで、簡潔かつ適切な文体・文章構造が示されることが特徴だという。
今後、機能改善やユースケースの拡大を予定しており、社内の各種データベースと生成AIを連携させることで、個々のクライアントの課題解決のための実装力・実践力を強化する予定となっている。また、全プロフェッショナルの生成AIスキル獲得を推進し、コンサルティング業務での先行活用を経てグループ全体への展開を進めている。
2023年7月にはコンサルティングビジネス全メンバー向けに社内用の生成AIチャットボットを開発・リリースし、2024年1月には多言語間での社内オンラインミーティングをリアルタイムで通訳し議事録を生成するツールを開発・リリースするなど、社内のあらゆる業務において生成AIを活用できる環境を整えてきたとしている。さらに、生成AI人材の育成や社内の意識改革も進めており、同社内自社生成AIチャットボットの利用者数は2023年12月時点でコンサルビジネスの全メンバーの約6割に上っている。2024年4月には対象をデロイト トーマツ グループ2万人に拡大し、生成AIの業務活用を加速させていくとしている。
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/news-releases/nr20240313.html
(デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 ニュースリリース)