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NEW 2024.10.18

BCGとQEDインベスターズ共同調査。世界のフィンテック企業の収益は過去2年間で14%と堅調に増加

事業モデルは成長第一から収益性重視へ転換

ボストン コンサルティング グループ(Boston Consulting Group/BCG)は、米国のベンチャーキャピタルQEDインベスターズと共同で、フィンテック業界の主要なトレンドを解説したレポート「Global Fintech: Prudence, Profits and Growth」を発表した。

本レポートによると、世界のフィンテック企業の過去2年間の年平均成長率(CAGR)は14%増加しており、暗号資産や中国関連を除く分野では、21%の成長を遂げた。しかし、収益評価倍率(レベニュー・マルチプル)は、2021年の平均20倍から2023年には4倍に減少。さらに、資金調達額は2021年比で70%減少し、特に過去1年間で50%近く減少した。

本レポートでは、この低迷は短期的なもので、現在は安定し始めていると考えられると述べている。フィンテック業界の事業モデルは「成長第一」から「収益性重視」へと転換し始めており、本業の利益率を示すEBITDAマージンは平均9ポイント改善しているという。

また、今後フィンテック業界を牽引する4つのトレンドとして、「エンベデッドファイナンス(組み込み型金融)」、「コネクテッドコマース」、「オープンバンキング」、そして「生成AIによる生産性向上」を挙げている。

さらに、リスク管理とコンプライアンスを競争優位性とみなす慎重な姿勢や、上位4分の1の企業が達成している利益率の25%ポイント向上を目指すこと、エコシステム全体の持続的な成長のための条件設定がフィンテック領域に取り組む企業にとって重要であると解説している。

なお、本レポートは世界のフィンテック企業のCEOや投資家60人以上へのインタビューを基に分析したものとなっている。

(BCG Press Releases

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