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2025.06.20

BCG調査、CMOの71%が生成AIに年間1,000万ドル超投資を計画

「不安・懸念」や「拒絶感」を示すCMOの割合は急速に低下

ボストン コンサルティング グループ(Boston Consulting Group/BCG)は、アジア、欧州、北米におけるさまざまな業界の最高マーケティング責任者(CMO) 200人を対象に生成AIに関する調査を実施し、その結果に基づくレポート「 How CMOs Are Scaling GenAI in Turbulent Times 」を発表した。

本調査によると、今後3年間、生成AIに年間1,000万ドル超を投資する計画を持つCMOは71%に上り、昨年の57%から大幅に増加した。また、生成AIが業務に与える影響について「楽観的である」と答えたCMOの割合は83%で、昨年の74%から増加している。

生成AIが最も大きな変革をもたらしたと感じる分野に関しては、3分の1超のCMOが「顧客体験」や「コンテンツの質・量」を挙げた。また、60%のCMOが注力分野において生成AIが5%以上の収益増をもたらすと見込んでいる。

さらに、今後は、コンテンツ作成(特に動画や没入型メディア)、パーソナライゼーション、AIエージェントの試験導入に重点的な投資を行う見通しだという。特に、B2B企業のCMOの3分の1、B2C企業のCMOの4分の1近くが、AIエージェントを優先投資領域として挙げている。

一方、マーケティングROI(投資対効果)の測定・評価への生成AI活用は、優先度が低く、多くのCMOはファーストパーティデータ(自社で直接収集した顧客データ)の利活用を引き続き重視していることがわかった。

なお、人材育成への投資は継続されており、生成AI人材が不足する中、多くの企業が外部からの採用に頼るのではなく、自社チームのスキルアップを図っていると述べている。

(BCG Press Release

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