「KPMGグローバルCEO調査2025」:AI投資加速も、課題は人材
CEOの世界経済の成長見通しは低下、2022年以降最も低い水準
KPMGインターナショナルは、世界の経営者の将来見通しと重点施策を明らかにする「KPMGグローバルCEO調査2025」を発表した。
今回の調査では、世界経済の成長見通しについて「自信がある」としたCEOは68%であり、前年の72%から減少した。これは2022年以降で最も低い水準であり、厳しい環境下において多くの経営者が成長戦略の見直しを進めており、リーダーシップにも変化の兆しが見られるとした。

一方、投資分野においてはAIが依然として最重要投資先であり、69%のCEOが今後1年間に予算の10〜20%をAI関連に充当する計画を示した。また、AIを巡る人材確保への危機感は強く、70%がAI人材の獲得競争の過熱を懸念し、77%が自社従業員のAIスキル向上を課題として挙げた。
さらに、サステナビリティ領域では、「2030年のネットゼロ目標に向けて順調に進んでいる」と答えたCEOが61%に達し、前年の51%から大幅に増加した。
なお、本調査は、2025年8月5日から9月10日に、主要11ヵ国・12業界に属する年間売上5億米ドル以上の企業の経営者1,350名を対象に、今後3年間の経済およびビジネスの展望についてアンケートを実施したもので、今回で11回目となる。
(KPMG ニュースリリース、KPMGグローバルCEO調査2025)















