2019年は好調に伸びていた世界資産運用市場は、2020年では新型コロナウイルスの影響で先行き不透明-BCG調査
ボストン コンサルティング グループ (Boston Consulting Group) は、グローバルアセットマネジメント・レポートの2020年版を発表した。
2019年末の運用預かり資産額は88,7兆ドルと推計され、前年から15%の増加となった。調査対象のほぼすべての地域で増加がみられ、日本でも12%増を記録した。新規流入資金は、年初の運用預かり資産の3.4%と推計され、前年から2.2%増加した。
投資商品のトレンドも変わってきており、中期的に資金流入が見込まれるオルタナティブ商品が注目となっている。2019年末にはオルタナティブ商品の預かり資産額は前年から13%拡大した。また2024年にかけて年平均成長率4%のペースで拡大を続けるとBCG調査チームは推測している。
運用会社は、コロナウイルス流行による経済の混乱を生き抜き、多くの側面で打ち手を講じてより強い企業としてのポジションを築く必要がある。レポートでは、30日まで、90日まで、180日までの3つの局面に分け、運用会社のプランを提示し、さらにコストなどのこれまでの競争優位性に加え、今後は顧客が企業に対して持つ評価を上げ、それに通じた販売における優位性が新たな流れとなると指摘している。
https://www.bcg.com/ja-jp/d/press/20may2020-global-asset-management-2020-247409
(ボストン コンサルティング グループ プレスリリース)
https://image-src.bcg.com/Images/BCG-Global-Asset-Management-2020-May-2020-r_tcm9-247209.pdf
(英語版本レポート)
■執筆者コメント
去年は好調に拡大していた資産運用市場でしたが、こちらもコロナの影響で今後どうなるか不透明である中、どのようにして生き残り会社を伸ばしていくかが課題となっております。(ほとんどの業界がそうではありますが)そういった中で重要だなと再確認させられるのは人間関係ではないのかなと考えます。
記事にも書いてある通り、「顧客が企業に対して持つ評価を上げる」というのは、非常に重要です。これは顧客だけでなく仕事上で関係を持つ他社にも当てはめて考えることが出きます。今回のように共通の脅威にさらされた中でもお互いに協力し合える方との関係を築いていくことが生き残るカギになるのではないのでしょうか。
執筆:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
牧野
https://www.codawari.co.jp/