EY 2020年度グローバル決算、前年度4.1%増収益の372億米ドルと発表
EY(Ernst & Young)は2020年度の決算情報を発表した。
■決算発表概要
総収益としては、372億米ドル(現地通貨建て前年比+4.1%)と発表された。今年度はすべてのEYサービスラインと地域で成長をしたとしており、全体として好調であったことを示した。また、コロナ影響については、各国政府やビジネスが受けた影響に対して素早く事業継続性と回復力を与えるサービスを提供することができたとしている。
■コンサル領域及び地域別の業績について
EYのサービスラインは、「アシュアランス」「アドバイザリー」「タックス」「トランザクションアドバイザリー」の4領域にわけられるが、中でも「タックス(+5.1%)」「アドバイザリー(+4.9%)」が目立った成長を見せた。加えて、上位5市場の中で、日本が10.8%の2桁成長で全体をリードしているとしている。
今後については、昨年10月から開始している「EY NextWave strategy」を拡大させながら、コロナ禍であってもステークホルダーとの長期的な価値の創造に向けて取り組んでいくとしている。
https://www.ey.com/en_gl/news/2020/09/ey-reports-global-revenues-of-us-37-2b-in-2020
(EYグローバル プレスリリース)
<補足情報>
日本においては、EYトランザクション・アドバイザリー・サービス株式会社(Ernst & Young Transaction Advisory Services Co., Ltd.(EYTAS))とEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社(EY Advisory & Consulting Co., Ltd.(EYACC))を、2020年10月1日付で1つの法人に統合し、「EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EY Strategy and Consulting Co., Ltd.)」を発足させる発表を行っている。
https://www.eyjapan.jp/newsroom/2020/2020-07-31.html
(EY Japan ニュースルーム)
■執筆者コメント
まず、すでに決算発表をしたグローバルファームと同様、総合的に成長傾向であったということが報告されました。加えて、一番の成長市場として日本があげられていることも印象的です。コロナによる経済状況の悪化の側面よりも、全世界のクライアントに発生している新たな課題に対するサービス提供について言及している内容が目立っています。コロナ禍に対する受け止め方や今後の戦略についても、ファームごとの特徴が表れてきていると言えそうです。
執筆:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
武石
https://www.codawari.co.jp/