アクセンチュア、過去10年間で最大となるブランド変革を実施
アクセンチュア(Accenture PLC)は、過去10年間で最大となる抜本的なブランド変革を行い、企業としての新たなパーパスを定義したことを発表した。
この新たなブランドキャンペーンとパーパスは、絶え間なく続く変化を受け入れ、すべての関係者にさらなる価値創出の実現を目指していくという企業の意思を表すものであるとしている。
今回のキャンペーンは、市場から高い評価を受けているアクセンチュア インタラクティブ傘下のクリエイティブエージェンシーであるDroga5(ドローガファイブ)が手掛けており、「Let there be change」キャンペーンは、年間広告予算の約3倍となる約9千万米ドルをかけて実施される。このキャンペーンでは、変化の大小を問わず、変化がもたらす力と美しさをポジティブに表現するとともに、アクセンチュアが持つ専門知識の幅と深さを世界に訴求するとしている。
アクセンチュアでは、「The New」と定義したデジタル、クラウド、セキュリティ領域のビジネスが全体の約70%を占めるまでに成長した。これによって、お客様全体の変革を十分に支援する体制が整ったことを受け、成功は共有されるべきという考えのもと、「360°バリュー」の提供に焦点を移していくとしている。この「360°バリュー」とは、お客様のビジネス変革、新たなビジネスの創造から、お客様の従業員に対するスキルの再構築、および、サステナビリティにもさらなる配慮がなされた組織体へと変化する支援を行うこととしている。
昨年度アクセンチュアでは、人材開発に9億米ドルもの投資を行い、15億米ドルにおよぶ買収、さらには9億米ドルを研究開発に投資をした。また、複数のクラウド領域の専門家を集結させたアクセンチュア クラウド ファーストを新たな組織として設立し、今後3年間で30億米ドルを投資していくことも発表している。
インターブランドのグローバルブランドトップ100のランキングでは、アクセンチュアは2002年の53位から31位にランクアップしており、ブランド価値は212%以上増加し、162億米ドルを超える結果となっている。
https://newsroom.accenture.jp/jp/news/release-20201015.htm
(アクセンチュア ニュースリリース)
■執筆者コメント
昨今アクセンチュアやデロイトなどの広告を見る機会も増えており、コンサルティングファームでもブランディングに力を入れていることを感じておりましたが、今後その傾向はさらに拡大しそうです。今回の発表からは、外部に対してのブランディング強化の重要性だけでなく、内部に向けてのパーパスの浸透も課題として捉えていることの表れと感じております。なお、弊社もブランディング強化に向けて、マクガイアのぬいぐるみ製作中です(笑)
執筆:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
白木
https://www.codawari.co.jp/