如何に希少なDX人材を確保・定着させていくかが、企業のDX推進の鍵(NTTデータ経営研究所調査結果)
株式会社NTTデータ経営研究所(NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING, Inc.)が、DX需要の高まりとDXにおける人材不足を背景に、「デジタルリーダーの志向性調査」(以下、「本調査」)を行ったと発表した。本調査の結果、DXを推進できる人材(デジタルリーダー:DXプロジェクトにおけるプロジェクトリーダー以上の人材)は、全体の約2%ほどしかおらず、また転職志向が強いということが示唆された。
本調査をとおし明らかとなった「デジタルリーダー」の特徴は主に2点:
・好奇心が強く、「関心のある領域に知識・スキルを広げ」られる機会を求めている
・チームワークを重視し、「能力が高く刺激し合える同僚」と共に働ける環境を求めている
彼らは希少かつ転職流動性が高く、一緒に働く人材の質や与えられる仕事の内容を重視する傾向が強い。実際、彼らの約83%は現在転職の意向があり、その中の約46%は1年以内の転職を検討している。転職理由のうち、特に多かった回答は「スキルアップの学びができる環境で働きたい」、「能力が高く刺激しあえる人材と働きたい」の2点であった。
今後、デジタルリーダーを採用し定着させるために企業は、これら志向性を理解した上での施策を検討・実施することが必要不可欠となる。つまり、如何に彼らにとって魅力的な企業になれるかどうかが、DX推進の鍵といえそうだ。
https://www.nttdata-strategy.com/newsrelease/210325.html
(NTTデータ経営研究所 ニュースリリース)
■執筆者コメント
DX人材は希少なため、アウトソースする・中途採用するケースが多いかと思われます。その中で、今後自社の社員を如何にDX人材に育てるかといった視点も必要です。
先日、ちょうど弊社でも『DX勉強会』が開かれました。現場でこそわかる、ネットにある情報以上のナレッジが共有され、とても有意義な時間となりました。DX人材の要件や育て方が曖昧な今だからこそ、様々な方法を模索しながらDX人材を如何に育てるか ――― 私自身は、DX人材を目指す当事者として、自分なりにこの解を探っていければと奮闘中です。
執筆:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
廣田
https://www.codawari.co.jp/