GCA、上場廃止を発表
GCA(GCA Corporation)は、株式の上場廃止を発表した。今回、特別支配株主であるHoulihan Lokey, Inc.による普通株式売渡請求承認の決定に伴い、市場第一部の上場廃止基準に該当するため、上場廃止が決定したと伝えている。
同社は2021年8月にHoulihan Lokeyによる公開買付けの開始、さらには普通株式及び本新株予約権の全てをHoulihan Lokeyが取得することにより完全子会社となる取引実施を決定したことをアナウンスしていた。
10月にはHoulihan Lokeyが90%以上の株式を保有するに至り特別支配株主となったものの本公開買付けを通して全株式の取得はできず、同社は株主に対する株式売渡請求通知を受け、それを承認していた。
公開買付者であるHoulihan Lokeyは、M&A、証券資金調達、財務リストラクチャリング、財務・評価に関するアドバイザリーを業務分野とする国際的な独立系投資銀行として知られる。
GCA側はM&A事業の競争力強化と、景気動向に左右されない安定した事業を目指しており、Houlihan Lokeyとのシナジーの大きさから、本買付を受け入れたと述べている。また、GCAの業績好調により、当初よりも高い売渡対価での買付が成立した(公開買付価格1株当たり1,380円から1,398円へ)。
今後は Houlihan Lokey, Inc.のグループカンパニーとして世界一の独立系M&Aアドバイザリーファームを目指すとしている。
■GCA沿革
・2006年10月 東京証券取引所マザーズへ上場
・2012年9月 東京証券取引所の市場第一部に指定(2174)
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2174/tdnet/2038834/00.pdf
(GCA ニュースリリース)
■執筆者コメント
今回、国際的な独立系投資銀行である Houlihan Lokey, Inc.が、独立系M&AアドバイザリーファームのGCAを買収したことで、両社の知見を活かした更なる事業拡大が予測されます。GCAのM&A事業は前例のないほど活況な状況ですが、それに加えて両社の合併により、更なる躍進(①テクノロジーに関する強固でグローバルな投資銀行業務の確立、②グローバルに広く深くカバーできる体制構築)を目指すようです。
執筆:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
廣田
大学卒業後、オーストラリアに留学し、アニマルライツ関連の様々な活動の主催に携わり、その後当社に新卒として入社。
新卒初代リモートワーカーとして、コロナ禍における各クライアントやパートナーとのリレーションシップ構築を牽引。
リモート環境に負けないポジティブかつパワフルを強みとする。