世界のCEOの77%が世界経済の回復を予想 |【PwC】世界CEO意識調査
経済回復に前向きなCEOの割合は、過去10年で最高水準に。
PwC(PwC Consulting LLC)は、世界89ヶ国・地域の約4,446名のCEOを対象に、2021年10月~11月に実施した「第25回世界CEO意識調査」の結果を発表した。
同調査において、約77%のCEOが2022年の経済成長見通しに対して前向きな見方を示しており、過去10年で最高水準の割合を記録した。国・地域毎に見ると、トップの割合のインドでは94%(前年度比6ポイント増)、イタリアでは89%(18ポイント増)、フランスでは85%(25ポイント増)、英国では82%(5ポイント増)となっている。
日本のCEOにおいても、2022年の経済成長について前向きな見方である割合は増えており、前年度比で16ポイント増の83%となった。
一方、米国では18ポイント減の70%と顕著な減少が見られたほか、ブラジル(7ポイント減の77%)・中国(9ポイント減の62%)・ドイツ(4ポイント減の76%)でも若干の減少が見られた。
2022年の世界経済を前向きにとらえる一方で、同年において懸念されるリスクとして、サイバーリスク(49%)と健康リスク(48%)が挙げられた。次に、マクロ経済の変動(43%)と続き、CEOはインフレ・GDPの推移・労働市場の問題が及ぼす潜在的な影響を懸念していると伝えている。
https://www.pwc.com/jp/ja/press-room/ceo-survey2022.html
(PwC Japanグループ プレスリリース ※日本語翻訳)
■執筆者コメント
新型コロナウイルスを始め、様々な逆風が吹く中で、過去最高水準の割合のCEOが2022年の経済について前向きな見方を示しているという事実は非常に頼もしく感じます。
一方で、潜在的な脅威があることには変わりなく、最も懸念されているサイバーリスクについては、テレワークが普及するビジネスモデルの中で、企業の情報セキュリティを担保することが困難になってきている背景があるのではないでしょうか。それ以外にも経済成長の為に乗り越えなければいけない課題は多く認知されていますので、コンサルファームとしても支援できることを積極的に模索していきたいところです。
執筆:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
福岡
https://www.codawari.co.jp/