BCGとSAPがパートナーシップ締結し、企業のサステナビリティ・トランスフォーメーションを支援
両社のソリューションを活かし、サステナビリティによる事業価値創出を支援
ボストン コンサルティング グループ(Boston Consulting Group, Inc./BCG)は、SAP SEとパートナーシップを締結したことを発表した。
今回の締結は企業のサステナビリティ・トランスフォーメーション支援を目的としており、両社は廃棄物ゼロ、排出量ゼロの達成に向けた企業の取り組みの加速を目指している。これは、企業が今後数十年にわたり気候変動の課題に取り組み、ますます強まる投資家からの圧力や、厳しさを増す規制に対応するうえでの一助となるとしている。
BCGとSAPはサステナビリティに関する透明性を簡単な操作で実現するソリューション開発で協働し、両社の戦略やテクノロジー、ビジネスモデルの変革に関する専門知識と、短期間で導入できる今回のソリューションを組み合わせる方針だ。
両社の提供する具体的なソリューションは以下の三つである。
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- CO2排出量削減
BCGの「CO2 AI」とSAPの「SAP® Product Footprint Management」、二つのソリューションを組み合わせることで、BCGの持つCO2排出量測定手法を用いた排出量データをSAPの基幹システムに統合。
- CO2排出量削減
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- 循環型事業モデル
企業が循環性を高めるためのフレームワークとツールを提供するBCGの「CIRCelligence」と、持続可能な製品設計を通じて企業の循環型経済への移行を促進するSAPの「SAP® Responsible Design and Production」を基盤に、顧客の廃棄物ゼロに向けた取り組みへの支援として、企業のポートフォリオにおけるサーキュラリティ(循環性)の機会を評価するソリューションを提供。- 統合型業績評価
サステナビリティ・トランスフォーメーションに向けた取り組みの指針として、財務情報に加えてサステナビリティに関する非財務情報の管理が可能なSAPのソリューション『SAP® Sustainability Control Tower』とBCGによるコンプライアンス・ターゲット運用モデルをベースとした統合型業績評価を提供。
- 統合型業績評価
- 循環型事業モデル
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https://www.bcg.com/ja-jp/press/11april2022-bcg-sap-join-forces-transform-companies-sustainable-enterprises
(BCG プレスリリース)
■執筆者コメント
基幹システムに、SDGsを踏まえたサステナビリティ・トランスフォーメーションの要素を組み込んでいくことは自然な流れかもしれませんし、BCGとSAPだからこそこれに取り組むことができるのかなという印象を受けました。今回の締結によって、今後より一層企業のSDGsに向けたサステナビリティ・トランスフォーメーションの動きが活発化するかもしれません。
執筆:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
飯干
https://www.codawari.co.jp/