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忙しいコンサルタント必見!効率的に資産を増やす投資術

忙しいコンサルタント必見!効率的に資産を増やす投資術

コンサルタントにおすすめの合理的な資産運用メソッドとは?

コンサルタントは多忙な業務に追われることが多く、市場を頻繁にチェックしたり、個別銘柄を選んで運用する時間が限られています。また、職業柄、効率性と安定性を重視した資産運用が求められる傾向にあります。そのため、短期的な利益を追求する投資よりも、長期的に安定したリターンを確保できる運用方法が望まれています。

特に注目したいのは、リスクを分散しながら安定成長を目指せる分散投資や、投資管理を効率化する自動化ツールです。これらのアプローチは、リスクを抑えつつも、将来の成長を見据えながら、効率的に運用できる点で非常に魅力的です。

本記事では、こうした背景を踏まえて、コンサルタントが多忙な日常やリスク管理に配慮しながら実践できる投資先や投資術について、わかりやすく紹介していきます。

インデックスファンド・ETF(上場投資信託)

インデックスファンド(※1)やETF(※2)は、手軽に分散投資ができるため、忙しいコンサルタントにとって非常に魅力的な投資方法です。これらは株式市場全体や特定の指数に連動しているので、個別の銘柄をいちいち選ぶ必要がなく、市場全体の成長に乗って資産を増やすことができるのが特徴です。

※1 インデックスファンド・・・日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など、特定の指数に連動するように設計された投資信託で、市場全体の動きに合わせて複数の銘柄に分散投資する商品です。市場の成長に応じてリターンが期待でき、個別銘柄を選ぶ手間が省けます。
※2 ETF・・・日経平均株価やTOPIXなどの国内株式指数、S&P500などの海外株式指数だけでなく、原油や金などのコモディティ(商品)などに連動する投資信託で、指数の動きに連動した運用成果を目指しているという点では、インデックスファンドと同じです。

投資術
●長期投資:インデックスファンドやETFは、短期的な売買を行うよりも、長期間保有することで市場全体の成長を享受するのが効果的であり、ドルコスト平均法(※)を使って、時間をかけて資産運用するのが人気です。

※投資金額を一定にすることで、価格が低いときには購入量(口数)が多く、価格が高いときには購入量が少なくなり、平均購入単価を抑えることが期待できます。

●分散投資:複数の地域(アメリカ、日本、ヨーロッパ、新興国)やセクター(IT、ヘルスケア、エネルギー)に投資するインデックスファンドを組み合わせることで、リスクをさらに分散させます。

メリット
●低コストで効率的:アクティブファンドに比べて運用手数料が低く、コストを抑えながら長期的なリターンを狙うことができます。

●リスク分散が簡単:市場全体に投資するため、特定の会社の株価が下がっても、その影響を受けにくく、リスクを減らせます。

注意点
●市場全体の下落リスク:市場全体が不調の際には、インデックスファンドやETFも同様に下落するリスクがあります。

ESG(環境、社会、ガバナンス)投資

ESG投資は、環境問題や社会的責任への意識が高まる中で、関心を集めている投資手法です。コンサルタントは、クライアントや社会全体に与える影響を考慮し、持続可能性やガバナンスの重要性を理解していることが多いため、ESG投資に共感しやすいのではないでしょうか。環境や社会に配慮し、ガバナンスが優れた企業に投資することで、安定した成長を期待しつつ、社会貢献も実現できるのが特徴です。

投資術
●ESGファンドを選択::ESGに特化したインデックスファンドやETFを選び、長期的に成長を期待できる企業群に投資します。例えば、再生可能エネルギーやクリーンテクノロジーを支援する企業に投資するファンドが人気です。

●企業のESGスコアに注目:投資対象の企業がどの程度ESG基準を満たしているか(特に環境負荷低減や社会貢献への取り組み)を評価して、投資判断に役立てます。

メリット
●社会的な意義と投資利益の両立:環境や社会に良い影響を与えつつ、投資リターンも狙えるため、倫理的な満足感と経済的なリターンの両方を得ることができます。

●長期的な成長性:環境や社会、ガバナンスに配慮した企業は、持続可能なビジネスモデルを持っているため、規制リスクに強く、長期的に安定した成長が見込めます。

注意点
●リターンが不安定な場合がある: 短期的には、他の投資手法に比べてリターンが低くなる可能性があります。

●グリーンウォッシング:実際にはESG基準を満たしていないにもかかわらず、環境や社会貢献を誇張するケースがあるため、投資先企業の実態をよく調べる必要があります。

ロボアドバイザー

忙しいコンサルタントにとって、効率的な資産運用は欠かせません。そうした背景から、投資の自動化を可能にするロボアドバイザーが大いに注目されています。ロボアドバイザーは、AIやアルゴリズムを活用して、ポートフォリオの構築からリバランスまでを自動で管理し、リスクを分散しながら安定的なリターンを目指すことができます。

投資術
●リスク許容度に応じた運用:自分が定めるリスク許容度に基づいて、リスクが低い資産(債券など)とリスクが高い資産(株式など)の割合を決定します。ロボアドバイザーは、リスク許容度や目標に基づいてポートフォリオを作成します。

メリット
●手間がかからない:基本的にリスク管理や資産の最適化が自動で運用されるため、頻繁にポートフォリオをチェックする必要がなく、忙しい人や投資にあまり時間をかけたくない人に最適なサービスです。

●リスク管理が自動化:リスク許容度に応じて、株式、債券、不動産などさまざまな資産に分散して分散投資が行われ、リバランスも自動で実施されるため、リスク管理が容易です。

注意点
●カスタマイズ性の制限:ロボアドバイザーはアルゴリズムに基づいて自動で運用されるため、個別の銘柄やセクターに集中して投資したい場合など、細かいニーズに応じたカスタマイズが難しいという特徴があります。

●手数料がかかる:ロボアドバイザーには一定の運用手数料が発生し、インデックスファンドやETFに直接投資する場合よりもコストが高くなることがあります。

不動産投資信託(REIT)

不動産市場への投資は、株式や債券とは異なる資産クラスへの分散効果があり、安定した収益が見込まれるため人気です。特に日本では不動産投資が比較的安定していることから、REITを利用する投資層が増えています。

投資術
●分散投資を重視:REITには、住宅、商業施設、オフィスビル、物流施設など、さまざまな不動産タイプがあります。これらにバランスよく投資することで、特定の地域や業界に依存するリスクを減らすことができます。

●配当収入を重視:REITは、賃料収入を基にした配当が主な収益源となります。定期的な配当を得るため、安定したキャッシュフローを重視する長期投資に向いています。特に、配当利回りの高いREITを選ぶことが重要となります。

メリット
●安定した配当:不動産賃料収入を基に定期的な配当を行うため、安定したキャッシュフローを期待できます。

●少額で不動産投資が可能:実際の不動産を購入するには多額の資金が必要ですが、REITを利用すれば少額で不動産市場に投資できる点が魅力です。

注意点
●金利上昇時のリスク:金利が上昇すると、借入コストが増加するため、不動産の収益性が低下し、REITの配当や価格に悪影響を与える可能性があります。また、金利が上がると投資家は相対的に安全な債券に資金を移動させるため、REITの価格が下がることがあります。

●不動産市場の影響を受けやすい:REITは不動産市場に依存しているため、市場が不調になると物件の価値が下がり、配当や価格にも悪影響を及ぼす可能性があります。特に、景気後退や特定地域の不動産価格の低迷により影響を受けやすいため、市場全体の動向に注意が必要です。

投資制限下で推奨される投資先とは?

コンサルティング会社や監査法人(特にBIG4など)に所属するコンサルタントは、クライアント企業に助言やサービスを提供する立場であるため、利益相反のリスクを避けるために、個別企業の株式や特定の金融商品への投資が制限されていることがあります。

このような状況下で注目されるのが、上述でも紹介しましたインデックスファンドETF(上場投資信託)です。これらの投資先は、個別企業ではなく市場全体や特定のセクターに分散投資する仕組みになっているため、特定企業に依存せず、利益相反のリスクを低減することができます。例えば、S&P 500や日経225などの市場指数に連動するファンドを選ぶことで、複数の企業に分散投資が行われ、安定的な資産運用が可能です。

さらに、不動産投資も投資制限下での有効な資産運用の一つです。賃料収入は、不動産投資の主な収益源の一つであり、定期的なキャッシュフローを生み出すため、長期的な資産形成に適しています。加えて、税金対策の観点でも多くのメリットが得られます。

●減価償却:不動産の購入価格を建物の寿命に応じて分割し、毎年の収入から差し引くことで、課税所得を減らすことができます。減価償却は、現金の支出を伴わない非現金費用であるため、節税効果が高いです。

●借入金利の控除:不動産を購入する際に借り入れを行った場合、支払う金利は経費として控除可能です。これにより、課税対象となる賃料収入を減らすことができます。

●経費計上:管理費、修繕費、保険料、固定資産税などの運営コストも経費として計上でき、これにより、課税所得をさらに減少させることができます。

このように、インデックスファンドやETF、不動産投資は、投資制限下にあるコンサルタントにとって有効な資産運用戦略として注目されています。

現役コンサルタントAの資産ポートフォリオ

ここで、当メディアと縁のある現役コンサルタントA(32歳・独身・年収900万円)の資産ポートフォリオを見てみましょう。本人によると、本記事でもおすすめの「効率的かつ長期的な資産運用」を目指しているとのことです。

現役コンサル(32歳・独身・年収900万円)の資産ポートフォリオ


現預金20%を確保し、緊急時の備えに。インデックス投資としてS&P 500に60%を割り当て、米国市場全体の成長を享受しながらリスクを抑えた長期投資を行っています。さらに、外貨預金(米・豪ドル)15%で通貨リスクを分散。加えて仮想通貨に5%を配分し、成長余地を意識したバランスの良い構成といえるのではないでしょうか。

もしアドバイスをするなら、S&P 500への投資割合を50%程度に抑え、残りを分散させるとリスクへの備えがさらに高まるでしょう。例えば、REITESGなどを取り入れると、米国市場が低迷した際の影響を和らげることができます。また、これによりポートフォリオ全体の安定性が増し、長期的な運用にも一層適した構成になります。

最後に

コンサルタントにとって、効率的で安定した資産運用は、多忙なスケジュールやリスク管理を念頭に置く中で非常に重要なテーマです。本記事を通じて紹介した投資先や投資術は、リスクを分散しつつ、長期的な成長を見据えた賢い選択肢です。これらのアプローチを活用することで、日々の業務に忙殺される中でも、効率的に資産を成長させる手段として役立つでしょう。今後の資産運用の参考に、ぜひこれらの方法を取り入れてみてください。

[v286]

執筆者

Y K
現役コンサルタントで、金融事業会社出身というキャリアを持つ。
最近は仕事の合間にクライミングで壁をガシガシ登り、心身ともにリフレッシュすることに没頭。ビジネスの壁も、物理的な壁も「壁は乗り越えるためにある」と信じて疑わない。
好きな言葉は「為せば成る、為さねば成らぬ何事も~」by上杉鷹山、まさに壁を越え続ける人生そのもの。挑戦を楽しむ姿勢が原動力となっている。
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