ガートナー、「日本におけるクラウドとAIのハイプ・サイクル」を発表

先端的なクラウドとAIのイノベーションは産業革命クラスのインパクトに
ガートナージャパン株式会社(Gartner Japan Ltd.)は、「日本におけるクラウドとAIのハイプ・サイクル:2025年」を発表した。本ハイプ・サイクルでは、クラウドとAIに関して、①AIと産業革命関連、②クラウド関連、③マイグレーション関連の3つの分類から特に注目すべき34の技術を取り上げている。
クラウドという名称が登場して20年が経過するが、クラウドは、企業の既存システムを支えるだけでなく、AIや生成AI、AIエージェント、エージェント型AI、マルチエージェントの開発を推進する基盤へと進化しているという。また、数億人規模のユーザーにAGI (Artificial General Intelligence:汎用人工知能) を提供可能なハイパーAIスーパーコンピュータへと変貌を遂げつつあるとしている。
生成AI、AIエージェント、エージェント型AI、マルチエージェント、ハイパーAIスーパーコンピュータなどは現在、ハイパースケーラー各社の主要イノベーションと競争領域になっているほか、MCPやA2Aプロトコルのように新たなAIレイヤーを形成するプロトコルを巡る競争も急速にホットになっているという。
こうした状況を背景に、クラウドやAIは、もはや単なるツールではなく、スーパーパワー (想像を絶するテクノロジ) や武器として捉える必要があると示唆している。
また、AIは比較的早い段階で成熟期に達すると予測する一方で、クラウド関連のテクノロジは企業における活用が限定的にとどまっており、成熟には想定以上の時間を要しているという。企業はAIとクラウドが相互に補完しあう関係であることを理解し、変化に対応できるケイパビリティの獲得を目指すべきだと述べている。
(ガートナー プレスリリース)