マーサー総報酬サーベイ、日系企業の平均昇給率は4.7%
報酬の増加傾向は来年も継続の見通し
マーサージャパン株式会社(Mercer Japan Ltd.)は、日本における報酬に関する市場調査「Total Remuneration Survey(TRS)2025年版」を発表した。TRSでは、日本企業・組織の職務の報酬動向と方針を分析しており、今回は過去最大規模となる1,623企業・組織が参加した。
同調査によると、2025年の平均昇給率は日系企業で4.7%(前年から0.1ポイント上昇)、外資系企業で3.2%(前年から横ばい)との結果が示された。また、2026年の昇給見通しについては、回答した580企業・組織のうち、92.6%が「増加」の見通しと回答しており、昨年を下回るものの依然高い水準を維持しているという。
日系企業の賞与込みの年収水準は、課長が1,092万円(前年比+1%)、部長が1,453万円(同+1%)となっている。一方、外資系企業の賞与込みの年収水準は、課長が1,444万円、部長が1,977万円となり、日系との間にそれぞれ352万円、524万円の差が生じている。
今回の調査では日系の参加数が883企業・組織(260増加)に達し、全体に対して半数を上回った。産業別では、ハイテク業界で35、小売業界で30、自動車業界で18の企業・組織が増加したとしている。
(マーサー ニュースルーム)















