PwC FY2021グローバル決算、営業総収益は2%増加の450億米ドル
PwC(Pricewaterhouse Coopers)は2021年度の決算情報を発表した。
■全体
総収益としては前年度比2%増の450億ドル(現地通貨建て前年比+2%、米ドル前年比+4.9%)と発表した。第一四半期から第三四半期までは成長は横ばいであったが、第四四半期である4月から6月の3か月間の収益が前年度同期間比18.1%増となったことで通期での2%成長につながったという。
また、社員数も増加しておりグローバルで295,000名となっている。これからは6月に発表した新たな経営ビジョン「The New Equation」に基づき、今後5年間に120億米ドルを投資し、グローバルで10万人の新規雇用を創出していくという。
■コンサル領域及びアジア地域の業績について
PwCの事業は、「アシュアランス」「アドバイザリー」「税務」の3領域にわけられるが、全体の収益増減率(現地通貨建て)が+2%であるのに対して、アドバイザリーの対前年度比+3.1%と全体の好調を支えている。(+3%を上回る業績成長維持ができているのはアドバイザリー事業のみ。)収益が伸びた背景として、COVID-19によって、テクノロジーを活用したビジネス変革へのニーズが急速に高まったことを挙げている。リージョン別では、欧米や中東及びアフリカがわずかな成長にとどまる中、アジアパシフィックの収益が前年度比6.2%増と高い成長率を示し88.62億ドルとなった。特に韓国は前年度比12.3%増という高い業績を残したという。
https://www.pwc.com/gx/en/news-room/press-releases/2021/pwc-global-annual-revenues-2021.html
(PwC グローバルサイト ニュースルーム)
■執筆者コメント
アドバイザリー部門の収益向上の要因として触れられているテクノロジー×ビジネス変革はDX需要の高まりと捉えることができると思いますが、最近弊社へもDX関連の引き合いがとても多く、日本大手企業のDX推進への積極化を感じております。市場におけるDX人材の不足が深刻化している中で、弊社のようなDXスペシャリストを抱えるコンサルティングファームの需要も急速に高まってきておりますので、今後はDX推進支援に強みをもつファームへ依頼が集中することが考えられます。
執筆:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
廣田
https://www.codawari.co.jp/