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「クリスマスケーキの選び方」コンサルのホンネ
新コーナーとなるコラムの初回は、「もしコンサルが『クリスマスケーキ』を選ぶとしたら?」
現役コンサルが徒然なるままに綴るコラム「コンサルのホンネ」では、ハードワークの合間に思いついたことを思いつくままに語ります。新コーナーの初回テーマは、「もしコンサルが『クリスマスケーキ』を選ぶとしたら?」。ホッと一息つくも良し、同じテーマで考察してみるも良し、お気軽にお読みください。
コンサルはその仕事柄、常日頃から何事にもロジックやその結論に至った道筋を気にしてしまいます。飲み会や旅行の幹事の段取りがイケてないと、横からなぜこのアクションになったのか、こうしたら良いのではないかなどとつい口出ししてしまい、「そんなに言うならお前が幹事をやれ」と言われてしまうこともしばしば。
かくいう筆者も面倒くさがりな性格から幹事を友人に丸投げするにもかかわらず、あれこれ口を出してしまうため、そのたびに「任せたくせに!」と反感を買うことがあります。そんな性格を知ってか、友人たちがイベントを企画し、私は参加するかどうかのみを聞かれるようになりました。
時節柄、いくつかのクリスマスイベントにもお誘いをいただき、有難いことにデートへのお誘いも含め予定が立て込むようになりました。そのスケジュール調整や事前準備に焦り始めているそんな筆者が、企画してくれたことへのお礼として、「クリスマスケーキを選ぶ時の考え方」について考察してみました。
目次
クリスマスケーキを選ぶ時の考え方
クリスマスケーキを選ぶ時、筆者はクリスマスケーキを提供する目的やターゲット、シチュエーションを意識し検討することで最適なクリスマスケーキを選ぶことができると考えます。
まず、共にクリスマスを過ごすターゲットやシチュエーションによって、クリスマスケーキに期待する目的が異なってきます。普段激務をこなし、プライベートの付き合いをなおざりにしがちなコンサルですので、目的としてはやはり「ターゲットへのお礼やご機嫌取り」「プライベートも大事にしてるんだよというアピール」が主になるでしょうか。その他、「場を盛り上げるため」であったりクリスマスにこじつけた「自分へのご褒美」「単なる糖分補給」であったりが考えられます。
また、ターゲット・シチュエーションとしては、「家族や親族と過ごす」「恋人と過ごす」「友人と過ごす」「一人で過ごす」などのパターンが想定できるでしょう。
これらのことを前提に、マーケティングフレームワークの4Pを用いて検討することにします。
1.Product(製品)
まずは、ケーキの種類を選択します。
ターゲットの好みのケーキは何か、それは既製品がいいのか手作りがいいのかなどを検討し、ケーキを選択しましょう。
2.Price(価格)
次に、ケーキの価格を設定します。
クリスマス予算の中でどれだけケーキに割けるのか、友人らとなら折半するのかどうかも含めて検討し、ケーキの候補を絞ります。
3.Place(場所)
ケーキを提供する場の設定をします。
自宅・恋人宅・ホテル・パーティー会場など、どこでケーキを提供するのかに応じて、選ぶべきケーキは変動します。
4.Promotion(方法)
最後に、ケーキを提供する方法を考えます。
ケーキを提供する目的に対して、最大の効果を発揮できる方法を選択しましょう。
4P分析をした結果、筆者が考える各シチュエーションにおける最適なクリスマスケーキは以下となりました。
「家族や親族と過ごす」
目的:クリスマスの演出を盛大にすることで、今年分の飲みへの散財を許してもらう(あわよくば翌年の飲みも…)
解:既製品の大きめでとにかく豪華な感じのホールケーキ
根拠:家族や親族と過ごすとなると、大小あれど人数が多くなります。その人数分を賄えるケーキを作るのはパワーがかかるため、ディナーを一緒に作りながらケーキは既製品とすることが最適と考えました。お子さんがいる家庭であれば、「今年はどんなケーキかな?」とサプライズを演出すると、日頃構ってあげられないため失われる父親・母親ポイントをそのワクワク感で回復できるかもしれません。
「恋人と過ごす」
目的:できる男・女アピールをし、「やっぱ私の恋人はいい男・女だな…」と思わせる
解:既製品のちょっとお高めなケーキ
根拠:恋人と過ごすクリスマスは、やはり特別なもの。非日常感が重要になります。SNSなどで人気のあるケーキを準備し、おしゃれなレストランでプレートと一緒に提供できれば、そのロマンティックさに恋人はメロメロになる事間違いなしです。手作りとしないのは、品質の担保と手作りが故の“重い”と思われてしまうリスク回避のためとなります。
「友人と過ごす」
目的:「呼べば楽しませてくれる・盛り上げてくれる」ポジションを確立する
解:みんなで手作りケーキ
根拠:友人らと過ごすクリスマスは、味や見た目も大事ですが、それよりも盛り上がることが目的になると思います。ケーキの材料をみんなで持ち寄って、ああでもないこうでもないと言い合いながら作るケーキは、失敗したとしてもきっといい思い出になることでしょう。お菓子作り・ケーキ作りが得意な人は、作って持っていくのもいいかもしれませんね。
「一人で過ごす」
目的:「来年こそは有給取ってクリスマスを恋人と過ごす!」という誓いを立てる
解:コンビニでスイーツを買う
根拠:聖なる夜を一人で過ごすのは寂しいものです。一人盛り上がってパーティーしても、その後の静けさが余計に寂しさを増幅させます。何とかタスクを終えたコンサルは、いつも通りの夕食にちょっとしたご褒美として、コンビニスイーツを味わいましょう。明日の業務に向けた糖分補給にもなるのでオススメです。また、来年のクリスマスまでに恋人を作るというゴールを達成するために、ロードマップ策定を行いましょう。
このような思考をしてしまう原因
コンサルという職業は、クライアントが求めている以上のバリューを出すことが常に求められます。クライアントの真の課題はどこにあるのか、その解決のためにはどのようなアプローチをするべきか、常に目的意識をもって思考を回し、スピード感をもって提案することを繰り返します。
このように、業務上常に意識している「目的」への注意がプライベートでも無意識的に発揮され、合理的な・効率的な解を求めがちになってしまうのでしょう。
仕事は仕事、プライベートはプライベートとしっかり切り分けて、その場のノリや何となく、で物事が決まる事もあるということを胸に、家族・恋人・友人たちと付き合っていこうと思います。
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執筆者
-
2022年入社のルーキー。趣味はダーツとサウナ。
学生時代にイベンターとして培った論理力、データ分析力への自信をボキボキ折られながら一人前のコンサルタントになるため日々奮闘中。
最近の悩みは室温100度前後のサウナでしか「ととのう」ことができないこと。
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2022年入社のルーキー。趣味はダーツとサウナ。
学生時代にイベンターとして培った論理力、データ分析力への自信をボキボキ折られながら一人前のコンサルタントになるため日々奮闘中。
最近の悩みは室温100度前後のサウナでしか「ととのう」ことができないこと。