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【フリーコンサル必見】エージェント活用術まとめ:案件探し~参画まで

【フリーコンサル必見】エージェント活用術まとめ:案件探し~参画まで

エージェントを上手く活用して「良いキャリア」を築くためには?

「高収入の実現」「自由な働き方の獲得」など、フリーコンサルにとって「良いキャリア」の定義は様々かと思います。しかし、理想はあるものの案件探しの段階になると、希望の案件に巡り合えない、参画できない、と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、そんな方々に向けて上手なエージェント活用の方法を解説します。

「そもそもエージェントってどうやって選んだら良い?」「初回の面談では何を伝えた方が良い?」「商流による違いって?」「面談の通過率を高めるためには?」などの観点で、気を付けるべきポイント等をまとめました。

案件参画の第一歩~フリーコンサル向けエージェントに登録する~

一般的な案件参画までの流れ
エージェントを活用していく場合、一般的な案件参画までの流れとしては、以下となります。

1、エージェントに登録
2、初回面談実施
3、案件紹介
4、応募意向表明
5、書類選考
6、面談(1~3回ほど)
7、オファー&参画決定

まずは、エージェントを探し、登録(問合せ)するところからスタートとなりますが、検索すると様々なエージェントがでてきて、どのエージェントを選べば良いか迷うかもしれません。エージェントの選び方は様々ありますが、どれが正解というのはなく、自身にマッチしたエージェントと、いかに効率的に出会えるかがポイントとなります。

複数のエージェントに登録してみて、どんなエージェントが自身にマッチするのかを掴んでいきましょう。エージェント選びの基準については、以下の記事でも触れていますので参考にしてみてください。また、継続的な案件の獲得方法やフリーコンサルのメリット・デメリットなどの基本情報もまとめておりますので、これから独立を考えている方はご一読いただければと思います。

初回の面談におけるポイント~エージェントに伝えるべきことと注意点~

エージェントに登録した後には、初回面談が設定されます。本章では初回面談で、条件のほかに、「エージェントに何を伝えるべきなのか?」「その際の注意点は何か?」についてまとめおりますので、是非ご確認くださいませ。

■経験を詳細に伝えることが大切
エージェントとの初回面談では、過去参画したプロジェクトでの役割、具体的な業務内容を詳細に伝えることが大切です。それらを伝えることでエージェントの解像度が上がり、よりマッチした案件を紹介してもらえる可能性が高まります。他にも、プロジェクトの中で苦労した経験とそれに対してどのように工夫をしたか等も伝えると、仕事の進め方や人柄まで理解してもらえ、更なるアピールポイントとなります。

高過ぎる単価を要求することでトラブルに
希望条件を伝える際、スキルに対して一般的な相場よりも高い単価を求める方がいます。しかしそれは、自身のスキルを客観的に理解できていないという印象を与え、マイナス評価に繋がる可能性があります。第3章でも述べますが、単価とスキルの不一致によるトラブルが発生するケースがあるので、エージェントはそれを未然に避けるべく、相場単価との整合性を重視しております。もし単価のイメージがついていない方は、この段階で素直にエージェントに聞くのも良いでしょう。

以下の記事では、大手コンサルファームから独立し、フリーランスとして案件に参画した場合の想定年収をまとめておりますので、ご参考までにご一読いただければと思います。


■「なんでもできます」発言はNG、弱みに思っている部分も伝える
面談時に、「なんでもできます」という発言をする方が時折いらっしゃいますが、これも上記と同様に、自身のスキルを客観視できていないという印象を与え、マイナス評価になる可能性があります。優秀なコンサルタントほど、自身のケイパビリティを理解しており、責任感も強いため、安易になんでもできるという発言はしません。できないことはできない、としっかり伝えることは、ご自身にとってもエージェントにとっても将来のトラブルリスクを避けるための大事な要素です。

案件紹介された際の確認ポイント~良い案件にアプライするには~

初回面談が終わると、次はエージェントから案件の紹介を受け、その中から参画したい案件を選び、応募意思を伝えます。この段階でよくあるケースは、「紹介される案件が希望と違う」、「案件への応募意思を伝えたが面談に進めない」などがあります。原因は様々ですが、多いパターンは以下となります。

■条件を絞りすぎて、検討の幅が極端に狭い
まず大前提として、紹介された案件と希望している条件が、すべて合致していることは稀です。そのため、すべての条件を満たす案件に絞って検討してしまうと、応募できる案件が少なくなってしまう可能性があります。

少なくとも、自身にとって妥協できる条件、優先度が何かを決めておくことが大切です。例えば、「稼働率は譲れないが、単価下振れは検討可能」、「単価の下振れは厳しいが、稼働率は調整可」などです。予めエージェントに上記のような優先度等を伝えておくことで、案件紹介数が増え、選択の幅が広がる可能性が高くなります。

■候補案件受領後、返答するのが遅い
案件によっては最短1週間程度で参画者が決定してしまうことがあります。そのため、案件紹介を受けたのち返答が遅れると、案件への参画機会損失に繋がる恐れがあります。できる限り紹介があったその日中、又は翌日までに返信することを心掛けるとよいでしょう。

■案件の商流が深すぎる
案件紹介を受けた際には、商流の確認をすることも重要です。商流とは、クライアントからコンサルタントに仕事が依頼されるまでの取引上の関係性のことです。発注者、元請、さらに二次請、三次請となっていくことを指します。請負構造が重なっていくことを商流が深くなると表しますが、商流が深くなることで、間に入る企業数が増え、クライアントが提示した支払い金額とフリーコンサルのスキルに乖離が生じることも多くあります。

期待するパフォーマンス=単価の構図なので、商流が浅い案件への応募を意識することで、期待値と単価のズレが起きにくく、選考通過率を高めることに繋がります。なお詳しい解説については、以下の記事でまとめておりますので、気になる方は是非ご確認ください。

面談選考におけるポイント~選考時に見られている点とは~

参画したい案件への応募意思をエージェントに伝えると、選考がスタートします。まずは、クライアント(または元請)の書類選考があり、書類が通過した後、クライアント(または元請)から面談依頼がくるという流れになります。

本章では「応募意思をエージェントに伝え書類提出はしているが、面談に結びつかない」または「面談依頼は来るがオファーに結びつかない」等でお困りの方向けに書類の評価基準や面談時の注意点をご紹介します。

■書類選考は、レジュメ自体がドキュメンテーションスキルの評価に
書類選考は、エージェントに提出しているレジュメ(職務経歴書)で行われることが一般的です。その中でこれまでの経験やスキルのほかに、実は「ドキュメンテーションスキル」も判断されています。

コンサルタントとして、ドキュメント作成は必須スキルのため、レジュメの見た目(フォントやサイズ、段落、改行等)もですが、強みやスキルが構造的かつわかりやすく記載されているかは、判断材料として見られています。そのため、粒度にばらつきがないかも確認したうえで提出をすることを心掛けましょう。

また経歴上、空白の期間(案件参画していない期間)が発生していないかも、確認ポイントの1つです。空白の期間があると懸念点となりうるので、事情がある場合は、事前にエージェントに伝えておくことをおすすめします。

■面談時には、結論ファーストを心掛けましょう
面談では、簡単な自己紹介の後、クライアントの担当者からの案件内容説明があり、自分の経験を伝えた後に質疑応答といった流れが一般的です。

面談をしてもなかなかオファーが出ない理由で多いのが、「結論ファーストでない」、「話が冗長である」、「Qに対してAがずれる」などです。当たり前かもしれませんが、面談時には、結論ファーストで話し、相手の必要としている情報を端的に伝えることがとても大事です。どんなにスキルがマッチしていても、コミュニケーションにおいて前述のような懸念があると、「本当にプロジェクトを円滑に進めることができるか?」「コミュニケーションミスが起きてトラブルにならないか?」などの不安材料に繋がります。

■過去の大変だった経験、工夫したこと、弱みなども準備
スキル以外にも、過去の苦労したプロジェクトや自身の弱み、それをどのように工夫して補完したかについても、質問されることがあります。この質問は、プロジェクト内でも想定外の事象が発生した際に、どう対応できるか?乗り切れるかなどを見極めたい意図があります。質問された際に焦らないよう準備をしておいてください。

上記のようなポイントが選考時における基準や注意点になります。もし不明なことや、不安な点があれば、迷わずエージェントに相談して、しっかりと準備の上、面談日を迎えるとよいでしょう。

オファーが出た際のポイント

面談を終え問題無ければ、クライアントからオファーを受け取ることになります。その後契約締結へと進みますが、その際の、契約内容についてはしっかりと確認しておいた方が良いでしょう。

以下に確認ポイントをまとめておりますので、参考にしていただければと思います。また、参画初日(入場日)の詳細についても、併せて確認すると、よりスムーズかと思いますので、記載しておきます。

法令と突き合わせながら細かくチェック
前提として、一般的なコンサル業務の契約形態は準委任型(履行割合型)になります。(何か納品物があるものではなく、稼働自体に対する契約)

その上で、以下のポイントを確認しておきましょう。

  1. 自分にとって理不尽、実現困難な内容が無いか?
  2. 成果物の納品が前提の内容になっていないか?
  3. 両社が合意した内容と記載内容に相違はないか?
  4. 損害賠償の金額の上限について取り決めがあるか?

上記4つについては、後々トラブルに発展しないように、法令と突き合わせて細かくチェックしておき、問題がある場合は遠慮なくエージェントに相談をしましょう。

※詳細については、別の記事でまとめておりますので、そちらをご確認ください。

参画初日の詳細も確認をしておく
面談内で伝えられている場合もあると思いますが、テキストで改めて送付してもらいましょう。例えば出社場所は「オフィス」といわれていた場合でも、商流によってはクライアントオフィスではなく、元請オフィスの場合もあり、入場初日から出社先を間違える、といったこともございます。

上記のような相違が無いようエージェントに、最低限下記項目を確認しておくことがおすすめです。

【入場においての確認項目】
・参画開始日/出社時間
・出社場所/住所/緊急連絡先
・クライアント担当者までアテンド有無
(エージェントのアテンドがあるのか、その場合は誰になるのか。またはアテンドなく、直接クライアント担当者へ訪問となるのか)
・当日の持ち物/服装
・当日のスケジュール等

まとめ

今回、案件紹介におけるフローに沿って、気を付けるべきポイント等をご説明いたしました。これらはあくまで基本的な流れとポイントに絞っており、ご自身の状況、案件の状況などによって変わっていくと思います。

ただ筆者がお伝えしたいのは、エージェントは単なる仲介者ではなく、困ったときには助けてくれる存在であるということです。本記事を参考にエージェントを有効活用していくことで、より良い案件と出会い、皆様の良いキャリア形成の一助となれば幸いです。

最後になりますが、「良いキャリア」の実現には信頼できるエージェントとの出会いが重要になってきます。弊社もエージェントとして案件紹介を行っており、皆様のパートナーとして寄り添いながら、案件参画へ導くことを意識しております。もし、「気の置けるエージェントが見つからないな」、「まずは相談だけでもしてみたいな」と思われた方は、是非以下のサイトからお気軽にご相談ください。

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執筆者

R.U.
コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
新卒で大手警備会社の営業職として、法人・個人向けの新規開拓営業や大手携帯ショップ代理店の担当としてセキュリティ販売や管理に奔走した経験を持つ。現在は、平日はコダワリ・ビジネス・コンサルティングの営業メンバー、土日は趣味の一環でライフセーバーとして活動している。
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執筆者

R.U.
コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
新卒で大手警備会社の営業職として、法人・個人向けの新規開拓営業や大手携帯ショップ代理店の担当としてセキュリティ販売や管理に奔走した経験を持つ。現在は、平日はコダワリ・ビジネス・コンサルティングの営業メンバー、土日は趣味の一環でライフセーバーとして活動している。

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