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Forbes誌「World’s Best Management Consulting Firms 2025」を読んでみた|コンサルのホンネ

Forbes誌「World’s Best Management Consulting Firms 2025」を読んでみた|コンサルのホンネ

デロイト、アクセンチュアが高評価、日系はアビーム、NTT、山田の3社選出

現役コンサルが徒然なるままに綴るコラム「コンサルのホンネ」では、ハードワークの合間に思いついたことを思いつくままに語ります。 第17回のテーマは「米Forbes誌、World’s Best Management Consulting Firms 2025を読んでみた」。ホッと一息つくも良し、同じテーマで考察してみるも良し、お気軽にお読みください。

Forbesの「World’s Best Management Consulting Firms 2025」とはなにか?

「World’s Best Management Consulting Firms」は、フォーブス誌が調査会社であるStatistaと提携して作成している、コンサルティングファームの評価リストです。

調査対象となるコンサルティングファームは、アフリカ、アジア、オーストラリア・オセアニア、ヨーロッパ、中東、北米、南米のうち少なくとも3つの地域にアクティブなオフィスを持つ会社となっています。一方、調査回答者は、米国、英国、ドイツのコンサルファームのパートナーとディレクターやクライアントの役員層、それに加えて世界29か国の8,900人のコンサルタントとクライアントとなっています。

評価手法としては、13のインダストリー*1と、15のオファリング領域*2に対して、多くの推薦を受けた企業を星により評価しています。上位10%の企業 (非常に頻繁に推薦される) には5つ星、上位10%から40%の企業 (頻繁に推薦される) には4つ星、十分な数の推薦を受けたその他の企業には3つ星が与えられており、1つ以上の3つ星獲得でリスト入りとなっています。

*1:工業製品、ヘルスケア、建設・インフラなど
*2:組織管理、財務、リスクとコンプライアンス、AIなど

どんなファームがリスト入りしているか

本調査では、合計227社がリスト入りをしています(ランキング形式にはなっていません)。ここでは、227社を見るのではなく、当メディア作成の最新版カオスマップと照らし合わせながらどのファームがリスト入りしているか見てみましょう。

グローバルでオフィス展開していることが対象条件になっていますので、当然ながら外資大手どころが中心となっています。

総合系

PwC、EY、KPMG、Deloitte、アクセンチュア

戦略系

ベイン・アンド・カンパニー、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループ、A.T. カーニー、ローランド・ベルガー、アーサー・D・リトル

業務/IT系

キャップジェミニ、IBM、TCS、アバナード

シンクタンク系

ガートナー

FAS系

グラントソントン、アリックスパートナーズ

組織人事系

マーサー、コーン・フェリー、エーオン、ウイリス・タワーズワトソン

インダストリーとオファリングで合計28の評価項目がありますが、総合系の5社は、28項目すべてで星を獲得しており、EYの「航空宇宙・防衛」の星3を除き、各社とも全項目で星4または星5と高評価を獲得しています。特にアクセンチュアは26項目、デロイトは27項目で星5つを獲得しており、両社は規模ですべての項目を網羅しているだけでなく、品質も高く評価されているようです。

規模は総合系には届かないものの戦略コンもやはり高い評価を得ています。マッキンゼーとBCGの2社ともに28項目で星を獲得していますが、前者は24項目で星5、後者は22項目で星5という結果になっています。

その他のファームについては、評価が得意領域に表れており、IT系はやはりテクノロジーやAIなどの項目で評価がなされています。

ファームごとの得意領域を把握するのに今回の調査は役立つかと思います。ただ、執筆者(当メディア担当)としては、当メディア作成のカオスマップの得意領域分類と差異はない印象でして、カオスマップを参考にしていただけば充分との印象を持っております。

余談ですが、この手のリストやランキングを見るとおカネによって評価が変わるのか?と勘ぐってしまう筆者ですが、フォーブスがきちんと以下のように明示をしており、あくまでno feeなのだそうです。

As with all Forbes lists, companies pay no fee to participate or be selected.

リスト入りしている日系コンサルティングファームは3社

今回のリストに入っていた日系企業はアビームコンサルティング、山田コンサルティンググループ、NTTデータ(カオスマップではNTTデータ経営研究所を紹介)の3社のみとなりました。評価される・されないの前に、グローバルでの拠点展開という前提条件で大きく絞られたのだと考えるのが妥当です。

3社については、それぞれ評価された項目と星をご紹介しておきますが、こちらも妥当な印象です。

■アビームコンサルティング

公共4 
銀行、保険、金融サービス4
建設、インフラ4
小売、消費財4
エネルギー、環境4
ヘルスケア、ライフサイエンス4
旅行、運輸、物流4
デジタルトランスフォーメーション4
AI4
IT(ストラテジー、インプリメンテーション)4
IT(テクノロジー、通信)4
調達、サプライチェーンマネジメント4
セールス、CRM4

■NTTデータ

自動車3 
イノベーション、グロース、新規事業モデル3
データアナリティクス、ビッグデータ4
デジタルトランスフォーメーション4
IT(ストラテジー、インプリメンテーション)4
IT(テクノロジー、通信)3

■山田コンサルティンググループ

イノベーション、グロース、新規事業モデル3 
IT(テクノロジー、通信)3

「World’s Best Management Consulting Firms 2025」は以下よりご覧いただけます。
https://www.forbes.com/lists/worlds-best-management-consulting-firms/

【PR】コンサルファームの選定について

今回のフォーブス誌の調査ですが、ただ結果を眺めるだけでも楽しめるものですが、コンサルを使う側のクライアントの声も反映されていることから、ファーム選定時の判断材料の1つとして有効です。ただ、グローバルなコンサルファームである必要はない(小回りが効くのか、コンサルフィーは高くないのかなどの観点)と考えている場合は、今回のリストでは合わないことになってしまいます。

そんな時は、当メディア運営会社にて開発した「コンサルファーム選定AI」を使ってみてはいかがでしょうか?

当サイトではいつでもお気軽に本ツールをご利用いただけます。PCでは右サイドメニューに、スマホでは画面を下にスクロールすると上の画像が表示されますので、クリックしてご利用ください。なお、現在β版としての公開ですので、控えめにPRさせていただきます。

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執筆者

山中 悠太郎
山中 悠太郎コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
コンサルティングワークもこなす傍ら、人材紹介事業の事業責任者やコダワリの人材開発業務や採用統括業務など含めて幅広に従事。
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執筆者

山中 悠太郎
山中 悠太郎コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
コンサルティングワークもこなす傍ら、人材紹介事業の事業責任者やコダワリの人材開発業務や採用統括業務など含めて幅広に従事。

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