コンサルファームやコンサル業界の情報サイト | コンサルのあんなこと、こんなこと

NEW

読了まで 4

F1、NFL、J2、Bリーグ!スポーツをスポンサードするコンサルファーム

F1、NFL、J2、Bリーグ!スポーツをスポンサードするコンサルファーム

コンサルファームがスポーツを支援する理由とは

近年、コンサルティングファームがスポーツチームやリーグのスポンサーとなる事例が増えています。

PwCによるF1、AccentureによるNFL、デロイト トーマツ グループによるJリーグ、KPMGによるBリーグ支援など、その形は多様です。一見すると、売上に直結しにくい活動にも見えますが、そこには明確な経営意図があります。

それは案件獲得ではなく、企業としての価値観や社会との向き合い方を示すための選択です。

本記事では、スポーツ「案件」ではなく「スポンサー」という切り口から、実名事例を交えつつ、コンサルファームがスポーツを支援する背景を読み解いていきます。

PwC:F1を通じて示す「意思決定のプロフェッショナル」

PwCは、F1(フォーミュラ1)の公式コンサルティングパートナーとしてスポンサー契約を締結しています。

F1は、スピードだけでなく、戦略、データ分析、瞬時の意思決定が勝敗を分ける競技です。この競技特性は、PwCが強みとするプロフェッショナルサービスと高い親和性があります。単なる広告ではなく、競技の世界観そのものを借りて自社の価値を伝えている点が特徴です。スポンサー選定そのものが、ブランドメッセージになっています。

フォーミュラ1は、戦略、スピード、そしてイノベーションが融合する、極めて高いパフォーマンス環境を象徴する存在です。まさにそれは、PwCが真価を発揮する領域でもあります。F1のチームと協働する中で、私たちは彼らが最先端を目指す取り組みを支援し、複雑な課題に対して新たな発想をもたらす大きな機会があると感じています。急速に変化するグローバル環境の中で、F1の未来を形づくる支援を行っていきます。

引用:
Formula 1 welcomes PwC as Official Consulting Partner
Driving real-world impact with Formula 1®

Accenture:NFLと描くテクノロジーの未来

Accentureは、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の公式コンサルティングパートナーであり、スポンサーでもあります。

NFLは、データ活用やテクノロジー導入が最先端で進むスポーツリーグです。Accentureは、NFLとの連携を通じて「テクノロジーで変革を支える企業像」を明確に示しています。競技支援と自社サービスの思想が自然につながっている点が印象的です。スポンサー活動すら、デジタル変革の延長線上にあります。

アクセンチュアは、NFLのInternational Football Development Teamと協働し、以下の取り組みを通じて同プログラムの強化を支援しています。
・高度な分析の活用(Applied analytics)
身長・体重・年齢といった主要指標に対し、IPP(International Player Pathway Program)の高度なデータモデルを適用することで、スカウティングの精度と裾野を強化。
・グローバルなスカウティング支援
フィールド上での貢献が期待できるだけでなく、国際的なファン層の拡大にも寄与し得る選手を可視化するため、NFLの国際スカウティング責任者に対してデータを直接提供。
さらにアクセンチュアは、市場インテリジェンスの提供を通じて、NFLのグローバル展開戦略も支援しています。国際的な拠点と専門性を活かし、現在および将来の国際試合開催地域における機会を評価・最適化することで、地域社会やファンにとって長期的な価値創出を後押ししています。

引用:
Accenture Named An Official Sponsor of the National Football League’s 2025 International Games

デロイト トーマツ:FC今治と挑む社会的価値の創出

デロイト トーマツ グループは、明治安田生命J2リーグ所属のFC今治と「ソーシャルインパクトパートナー」として協力しています。

この取り組みは、単なるロゴ露出を目的としたスポンサー契約ではありません。クラブのビジョンや、地域・社会課題への挑戦を共に支える姿勢が前面に出ています。また、デロイト トーマツ コンサルティングは2015年からコンサルティング支援も実施しています。スポンサーと伴走支援を組み合わせた、長期的な関係構築の好例です。

2015年から5年間、クラブが目指しているOKADA METHODによる日本のサッカーの『型』づくり、スポーツを軸とした地方創生・国際交流といったビジョンとチャレンジを応援するとともに、コンサルティングファームならではの知見・経験・ケイパビリティを活かし、クラブ運営に関して様々な支援をしてきました。

FC今治がJ3昇格を迎えた大きな節目である2020シーズンからは、スポーツビジネスやスポーツアナリティクス、地方創生やSDGs推進支援など様々なプロフェッショナルの知見を有するデロイト トーマツ グループ全体で、次世代の社会創りを共に推進するパートナー=ソーシャルインパクトパートナーとしてFC今治の更なる飛躍を支援しています。

引用:
デロイト トーマツのスポーツ支援

KPMG:Bリーグで見せる「地域密着型スポンサー」

KPMGコンサルティングは、Bリーグ所属の神戸ストークスと「コネストパートナー」として契約しています。

ホームゲームの冠協賛を行うなど、地域との接点を重視した関わり方が特徴です。全国的な露出よりも、地域社会との関係構築を優先する姿勢が明確です。コンサルファームがスポーツを通じて、地域経済やコミュニティに関与する一例と言えるでしょう。スポンサー活動にも、多様な戦略があります。

KPMGコンサルティングの強みであるスポーツチームと地域のステークホルダーが連携・協創してSDGs活動に取り組む「地域協創型スポーツSDGs活動」に関する知見やノウハウを活かし、ファンエンゲージメントの向上を目的とした各種マーケティング施策や、スポンサー獲得に向けた施策を推進いたします。また、スポーツを通じたSDGs活動の推進や地域経済の活性化など、社会課題の解決に向けた活動をKPMGコンサルティングとともに引き続き展開してまいります。

引用:
KPMGコンサルティングとコネストパートナー契約を締結

スポンサーとなる理由は、単なるイメージ戦略ではない

これらの事例に共通するのは、短期的な案件化を目的としていない点です。スポンサーという立場は、成果を急がない代わりに、企業姿勢が強く表れます。どの競技を選び、どの距離感で関わるのか。そこに経営判断が凝縮されています。

つまり、スポーツはコンサルファームの思想を映す鏡でもあるのです。コンサルファームが特定のスポーツのスポンサーとなる理由は、単なるイメージ戦略ではありません。ブランド、人材、社会との関係性を同時に設計するための手段です。

PwC、Accenture、デロイト、KPMGの事例を見ても、その狙いは一様ではありません。スポンサー活動は、コンサルファームの価値観を端的に表しています。次にスポーツ会場でロゴを見かけたとき、その背景にある戦略を思い出してみてください。

[v340]

  • RSS

PICKUP注目記事

RANKING人気記事ランキング

一覧

NEWS新着ニュース

一覧

PICKUP注目記事

BACK TO TOP

BACK TO TOP

×
ニュースレター登録
×
ニュースレター登録