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「コンサル カオスマップ 2020」を公開|コンサルファームの業界地図
「コンサルのあんなこと、こんなこと」を運営するコダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社は2020年7月時点での「コンサルファーム カオスマップ 2020年度版」を公開しました
目次
考察1:コロナによる景気動向様子見で採用合戦は終了。BIG4一部ではリストラも行なわれ、22卒採用人数の縮小も検討
2019年版では、コンサル事業全体の拡大について触れましたが、大規模案件のストップといったことが起きつつあり、各社のアベイラブル人数も増えつつあります。案件によってはサブコン会社(下請)からの要員を一斉リリースといったことも生じております。反面、クライアント経営層が考える時間ができたためか、最上流(戦略や経営レベル)でのコンサル相談は増えている印象です(弊社もです)。
採用面において、案件の横ばい・縮小に伴い、採用のヒートアップも落ち着いた感じです。特段、未経験枠でのポテンシャル採用にも積極的だった各社ストップとなっており、経験者に限った採用になりつつあります。採用積極企業が真っ先にリストラに走っている実態もあり、世知辛いものです。
考察2:コンサル領域(総合、戦略、ビジネス等)をMECEに切り分けるのは不可能に。とかく、総合の大手はIT化比率が上昇。ITでは富士通がDXコンサル領域に進出
一般事業会社においてよりITは切り離せないものになっていると同時に、SIerがクラウド化やパッケージシステムへの開発に注力している状況から、より経営と業務とシステムの橋渡し的な存在が必要になってきており、ITコンサルの需要は高まる一方です。総合コンサルは特に、ITコンサル領域から参画し、システムの導入まで手掛けるようになってきており、金額的にも工数的にも大きな受注案件が増えております。ITコンサル領域・SI領域に切り込んでいくことで、(ITは導入期間が長いため)コンサルファームとしては経営が安定するというメリットがあります。
富士通は2020年に4月1日にデジタルトランスフォーメーション(DX)実現のためのコンサルティングからシステム開発、運用を一気通貫で行う新会社Ridgelinezを設立。PwC出身の今井俊哉氏を代表とし、今後2・3年で売上200億円レベルを目指しています。
考察3:ポストコンサルタント(アフターコンサルタント)のキャリアとして、フリーコンサルタントといった選択肢が増加
昨今大手ファームでの人材不足ゆえに、下請のコンサル会社やフリーのコンサルタントの活用といったことが加速化しておりました。特段、フリーは端的にみると収入メリットは大で、大手ファームのコンサルタントからするとフリーのコンサルタントの単価も分かるため、「フリーのほうが良いじゃん」といった形で、ネクストキャリアを思考するケースも増えています。「組織になじめないのでフリー」、「スキルに自信がありフリー」といった二分傾向は過去からありましたが、この考え方も古くなりつつあります。ただし、考察1に記載のとおり、コロナ渦でフリーコンサル募集案件は減りつつあります。出てきても高い専門性が求められるのが実態です。当社では、フリー向けの案件提供をご支援しており、ネクストキャリアとしてフリーを考える場合、事前にご相談下さい。
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執筆者
- アクセンチュアにてファーストキャリアをはじめ、以来20年超コンサル畑で事業戦略からITコンサルまで幅広くこなす。大企業の経営課題に対して包括的に俯瞰し、全体的なロードマップと解決に向けた推進に強みを持つ。
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