KPMG、「KPMGグローバルテクノロジーレポート2026」(日本語版)を発表
AI・技術投資の成果に組織差
KPMGコンサルティング株式会社(KPMG Consulting Co., Ltd.)は、「KPMGグローバルテクノロジーレポート2026」(日本語版)を発表した。本調査は、企業におけるテクノロジーの成熟度や投資の実態、新たなテクノロジーへの適応戦略やその基盤づくりについてまとめたもの。
同調査では、AI活用が進展する一方、複数ユースケースでROIを達成している組織や、全社規模でAIを大規模展開している組織は限定的であり、テクノロジー投資による価値創出にも組織間で大きな差があることが示された。
具体的には、AIを活用してすでに事業価値を創出していると回答した組織は74%に達した一方で、複数のAIユースケースでROIを達成している組織は24%、AIを本番環境に大規模展開し、組織全体で価値を創出できている組織は31%にとどまった。
また、テクノロジー投資全体の平均ROIは2倍である一方、継続的に高い成果を上げている「パフォーマンスの高い組織」は平均4.5倍のROIを達成していた。高いリターンを得た組織の傾向としては、小規模組織、新しいテクノロジーを早期に導入した組織、コスト圧力が少ない組織、変革重視の組織を挙げている。
さらに、テクノロジー戦略への向き合い方にも差が見られた。テクノロジー分野の上級管理職の56%が、急速な技術環境の変化により自社のテクノロジー戦略がすぐに時代遅れになると回答した。一方で、パフォーマンスの高い組織では同様の回答は16%にとどまった。これらの組織は、投資ポートフォリオの柔軟な見直しや意思決定の明確化を通じ、変化を前提とした適応力と実行力を備えていることが示唆されるとした。
エージェントAIについては、88%の組織がすでに自社のシステムに組み込むための投資を行っており、92%がエージェントAIの管理が今後5年間で重要なスキルになると回答した。一方で、組織は量子コンピューティング、汎用人工知能(AGI)、人工超知能(ASI)など、根本的な影響を与え続ける新テクノロジーやツールにも備える必要があるとしている。
同レポートでは、企業が2026年に取り組むべき8つのアジェンダとして、以下を提示している。
・学習を加速させ、新たな競争優位性を築く
・データに基づく投資で価値を最大化する
・フレームワークと文化を通じて適応力を根付かせる
・エージェントを活用する未来に備えたチームを構築する
・AIファーストかつトラストバイデザインの考え方を取り入れる
・データ基盤を強化し、テクノロジースタックを最新化する
・戦略的なエコシステムパートナーシップを推進する
・未来を見据える
なお本調査は、世界27ヵ国、2,500人以上のテクノロジー分野の上級管理職を対象とした調査結果に加え、グローバル企業の経営層やAIなどのテクノロジーリーダー8名へのインタビューを基にまとめたものとなっている。
(KPMGコンサルティング ニュースリリース)
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