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クライアントや上司の寝ない習慣を暗黙的に押し付けられるコンサルの苦難|コンサル職業病シリーズ

クライアントや上司の寝ない習慣を暗黙的に押し付けられるコンサルの苦難|コンサル職業病シリーズ

クライアントや上司が寝ずに仕事をし、それに付き合っていたら、自分も寝てない(眠いんですが)

コンサルのプロジェクトで、アサインされた案件や一緒に組んでいる上長によっては「全然寝られない」なんていう状況になること、ありませんか?

最近はメンバークラスの残業を厳しく管理しているファームも多く、だいぶ減ってきているような気もしますが、戦略コンや一部ファームではまだまだあるあるな気がします。また、下に働かせられない分、M upの皆さんは変わらずな気がします(MやSMランクからすると、Dが寝ないとか)。

いったい、Youはいつ寝るの?

筆者の経験ではこんなことがありました。いや、ありましたというより日常でした。

■上司編
深夜1時半頃、翌日のミーティング資料が出来上がり、それを上司にメールで送信。「さーて、シャワーでも入って寝ますかね」と思ってPCを閉じたら、上司からチャットが・・・「ここら辺良くわからないので、直しておいて」となり、修正して送ると、「あーやっぱこうしたほうが良いなー、こうしといて」となり、修正。そしてまた指摘→修正→送る→指摘→修正→…終わらないスパイラル。そして、明け方結果的に出来上がった資料は初案に近しい、なんてこともザラでした。

■クライアント編
日付が変わる頃にクライアントにメール。クライアントは経営企画や社内でも出世コースイケイケな方。よせばいいのに、メールを改めてチェックすると、今メールしたばかりのクライアントから返信が。「このデータはとても興味深いので、色々話を聞きたい、場合によっては上にも見せたいので、明日その打ち合わせをしたいのですが」とのこと。

「承知しました、どんな感じにまとめておけば良いか、明日教えて下さい。」と返事をすると、これまた数分後に「こんな感じで」とポンチ絵とエクセルフォーマットが送られてきました。そんなやり取りを何回かした後、「ひょっとしてオンラインMtgしちゃった方が早いですかね?」となり、1時過ぎからまさかのオンライン会議です。常駐のクライアントや自社のオフィス出社時なら終電を盾に切り上げることができるものの、昨今のリモートワークだと通じません。

この方とは、プロジェクトが終わるまでの約1年間、月数回はこの様なことが続きました。この方は、クライアントの中では、朝も早朝出勤することで有名な方でしたが、一体いつ寝ていたのでしょうか。今でも謎です。

寝ないこと、休まないことが良いわけではありませんが

人的資本経営や健康経営を推進する国やどこかの機関に怒られそうですが、とことん仕事をする姿勢をもつコンサルからすると、決してそれに付き合うのがコンサルバリューではないのは分かっていつつも、クライアントが寝ずに仕事をするのであれば応えてしまうわけです。

コンサル・プロフェッショナリズムとでも言ってしまえば良いのかもしれませんが、ただのマゾかワーカホリックじゃないの?と自分なりにも思ったりもするわけで・・・。もちろん睡眠時間を削ることを推奨しているわけではありません。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」によると、極端な睡眠不足は、肥満・高血圧・糖尿病・心疾患・脳血管疾患・認知症・うつ病など、さまざまな疾患のリスクを高めることが明らかになっています。また、成人にとって適切な睡眠時間は6〜8時間とされていますが、個人差があり、6時間未満でも睡眠が充足する人もいれば、8時間以上の睡眠時間を必要とする人もいるそうです。クライアントや上司は6時間未満の睡眠で十分な体質なのかも知れません。無理をせず、自身に合った睡眠時間の確保をおすすめします。

そんなワーカホリックな人間は、折角のバケーションでも仕事のことを常に考え、手を動かしてしまいます。
一流コンサルのバケーション:旅先でも仕事をして呆れられる編

旅行の計画、準備から旅行中全体を通しても職業病が出てしまいます。
Work Hard,Play Hard なコンサルのタイ旅行記|コンサル職業病シリーズ

[v038]

執筆者

R.O.
R.O.コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 シニアマネージャ
コダワリブランニュー第1号。入社後、複数業界のクライアントに対し、大規模PJの全体PMOやBPR、戦略策定(DX・営業)、人事・組織改革(人事制度策定~運用設計)の案件に従事。現場との関係構築からステークホルダの巻込み、クライアントからの突発的要望に対する柔軟な対応に強みを持つ。また、デリバリだけでなくデリバリ部の部長として自組織の運営も行う。
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R.O.
R.O.コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 シニアマネージャ
コダワリブランニュー第1号。入社後、複数業界のクライアントに対し、大規模PJの全体PMOやBPR、戦略策定(DX・営業)、人事・組織改革(人事制度策定~運用設計)の案件に従事。現場との関係構築からステークホルダの巻込み、クライアントからの突発的要望に対する柔軟な対応に強みを持つ。また、デリバリだけでなくデリバリ部の部長として自組織の運営も行う。

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