view 3783
そもそもコンサルタントの仕事とは?|適性や向き・不向きを知って転職の失敗を防ぐ
まず、コンサルの仕事とは?コンサルに向く人について整理します
コンサルの仕事の特徴、コンサルに向く人向かない人、コンサルの仕事について整理しました。2018年に本記事を公開してから月日が経過しており、その間にコンサルの仕事・環境にも変化が起きています。その変化を踏まえた形で更新したので、ご一読ください。
目次
コンサルの仕事と普通の会社の仕事の違い
こういった議論が出るのは、コンサルという仕事が一般的な事業会社の仕事とは違うからでしょう。そこで、まずはコンサルの仕事の特徴を整理してみました。
・国家資格は必要ないが、高度な専門知識や思考力を求められる。そのため、弁護士や医師等のようなプロフェッショナルワークに分類される。
・プロフェッショナルワークであるがゆえに顧客にはタイムチャージ等で非常に高いフィーを請求する。
・9時17時とは無縁のハードワーク。ただし、働き方改革や勤怠管理の徹底により、以前ほどではなくなっている。
・決まった組織(部署)での仕事ではなく、プロジェクト単位でアサインメントされる。
・大手ファームでは、多くの場合フルアサインメントでクライアント常駐もしくはリモートワークとのハイブリッド型の勤務形態。上司や同僚だけでなくクライアントからも常に仕事ぶりを評価される。
・成果主義が徹底している。ファームによっては、Up or Outという独特のカルチャーによって昇進出来なければ退職しなければならない。とはいえ、昨今ではUp or Stay、Up or Growthという言葉も聞くようになり、すぐに成果を出せなくても成長を待つ風潮に変化してきている。
ざっと書きましたが、いわゆる普通の会社で仕事をするのとはちょっと様相が異なりますね。以前ほどではないにしても、ハードワークが求められる仕事であることは間違いありません。常にクライアントからの評価がつきまとうことからプレッシャーも相当なものです。
コンサルに向く人・向かない人
そんなコンサルに向く人とは、どんな人でしょうか。
この記事を読んでいる人で知らない人はいないと思われますが、DeNA創業者で元マッキンゼー パートナーの南場智子氏は、様々なインタビューで、コンサルに向く人について、こんな風に言っています。
(質問者)
—実際にマッキンゼーでパートナーの地位までたどり着ける方は僅かだと思うのですが、プロフェッショナルファームで活躍できる人の特徴的な資質とは何でしょうか?
南場:『「ストレスに強い人」「寝なくていい人」でしょうか(笑) あと、少なくとも当時は「論理的」でないとだめでしたね。
(中略)
マッキンゼーにいて良かったと思うのは、とことん仕事をするという姿勢が身についたことです。例えば次の日の朝9時のプレゼンのために、午前3時にもっと良く出来る点を思いついたら、眠らずに修正しようとします。そういった場合、マッキンゼーでは修正せずに寝ると言う選択肢はありません。もちろん徹夜ばかりするのがいいわけではないのですが、飽くなき追求心や労を惜しまない姿勢、そうした点は叩きこまれました。これは良かったと思います。』
※Source; 「外資就活 マッキンゼーではトコトン仕事をする姿勢を身につけた|DeNA取締役 ファウンダー 南場智子氏インタビューvol.1 」2017年10月26日
これ以上ないくらいわかりやすいご指摘ですね(笑)。
ロジカルであることは当たり前なので、わざわざ言うほどのことではないでしょう。
改めてまとめると、
・何事にも興味を持って徹底して物事に取り組める人
・睡眠時間やプライベートの時間を削って仕事をするのが平気な人
・プレッシャーが高くてもむしろそれを楽しめる人
そんな人がコンサルに向いている、と言ってよさそうです。
一方、向かない人は、これらの逆、つまり
・仕事は仕事、プライベートはプライベートとはっきり区別したい人
・仕事はほどほどでプライベートを楽しみたい人
こうした人はコンサル向きではないと言えます。長時間労働やハイプレッシャーな環境が緩和されるなど業界自体の変化はあるにせよ、総じてコンサルに向いている人、向かない人の特性は大きく変わらないと思います。
また、自分でがんがん事業をやりたい、という人も実はコンサル向きではないことが多いです。コンサルはあくまで裏方でクライアントの黒子に徹する必要があるため、「俺が私が!」という人は、アドバイスをするコンサルよりも起業した方が良いでしょう。
余談ながら、筆者は、以前某戦略系ファームの元パートナーから、コンサルに向く人について、「Restless Mind」のある人、つまり休まない人、と言われたことがあります。
うーん、向かないのかもしれません、、(苦笑)
コンサルの仕事の中身
ここまでコンサルの仕事の特徴と向き不向きを見てきましたが、実際のコンサルの仕事とはどのようなものでしょうか。プロフェッショナルワークであることから、コンサルの仕事は比較的シンプルです。そして、キャリアパス(ポジション)によって仕事の内容は変わっていきます。
1.リサーチ
2.仮説構築&検証
3.問題点・課題の原因追及
4.課題解決
5.クライアント変革
6.営業
※ITコンサルの場合は、上記以外に業務プロセスレビューや要件定義等が追加。
新卒及び第二新卒は1.から、中途は2.または3.から。そして、マネージャー以上及びパートナーやディレクター等の経営レベルに近づくと、6.営業、つまり仕事を取ってきたり、プロジェクトの品質を管理するような仕事がメインになります。
どの仕事もハードであることに変わりはありませんが、1.及び2.は、マネージャー等から日々容赦なく、「ちょっとこれ調べておいて」、「このチャートはわかりにくい、一目でなにが言えるかわかるように作り直せ」などと、罵倒、もとい「厳しい指示」が繰り返しなされる、という点で、特に過酷かもしれません。その過酷な環境をいかにして乗り越えられるかが大きな分岐点になっていきます。
さて、コンサルの仕事や、向く人向かない人について整理してきました。次の記事では、コンサルタントは『新卒でファームに入社する方が良いか、それとも事業会社で一通りの実務を経験してからの方が良いのか?』という、今も昔もよく議論になるテーマについて結論を提示しました。興味のある方は併せてお読みください。
↓
「コンサルファームへの入社は中途でも大丈夫?新卒・中途入社のメリットとデメリットを考察」
✔ 自分はコンサルに向いていないのでは?と悩んでいる
✔ 他のファームで自分の実力を正当に評価してもらいたい
✔ コンサルから事業会社への転職を検討している
✔ 未経験からコンサルへの転職に挑戦してみたい
などコンサルのキャリアに関するお悩みは、コンサルファーム運営のエージェントへの相談をおすすめします。
▶▶コンサルに特化した転職エージェントを探している方はこちら↓
[v027]
執筆者
- コダワリブランニュー第1号。入社後、IT・セキュリティにおける大規模PJの全体PMOや業務改革、DX戦略の案件に従事し、現場との関係構築からステークホルダーの巻き込み、クライアントからの突発的な要望への柔軟な対応に強みを持つ。
著書紹介
おすすめサービス
執筆者
- コダワリブランニュー第1号。入社後、IT・セキュリティにおける大規模PJの全体PMOや業務改革、DX戦略の案件に従事し、現場との関係構築からステークホルダーの巻き込み、クライアントからの突発的な要望への柔軟な対応に強みを持つ。