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会議で発言しない者に存在意義はない?!コンサル流バリューを出す発言術

会議で発言しない者に存在意義はない?!コンサル流バリューを出す発言術

発言できない理由を知って、会議でバリューを発揮しよう

「会議で発言しない人に存在意義はない」というのは、コンサル業界の常識です。しかし、ジュニア層が緊張して発言をためらう気持ちは理解できますし、発言したとしても、思い通りに伝えられず会議後に自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。この記事では、日々数多くの会議をこなすコンサルタントが、会議で存在感を示せない若手コンサルに向けて、会議でバリューを発揮するコツを紹介します。

発言できない人の特徴あるある

あるある①:緊張しすぎ
そもそも会議には緊張感がつきものです。コンサルタントの会議では、鋭い意見が飛び交うため一定の緊張は避けられません。適度な緊張は集中力を高め、建設的な発言につながることもありますが、過度な緊張に陥ると、話す内容が頭から飛んだり、焦りで言葉が出なくなったりするのは、あるあるです。

あるある②:理解が追いつかない
協議事項が難解で理解できないと、その場で質問するどころか、参加する気にもなれませんよね。専門用語や背景知識が足りなければ、自分の勉強不足をさらけ出さないように発言をためらってしまうこともあります。逆に、内容を十分に理解しないまま発言すると、話の流れを乱してしまい、会議の進行を妨げてしまうこともあります。

あるある③:的外れな発言に対する不安
「どうでもいい意見と思われないか」「変な顔をされないか」といった不安を感じて発言できないケースはよくあります。視座が異なるパートナーやマネージャーを前にすれば、自分の意見が未熟に思えるのも当然です。また、「発言するからには価値を示さなければならない」というプレッシャーが、余計に口を重くしているケースも少なくありません。

あるある④:オンライン会議が苦手
コロナ禍以降、多くのコンサルファームでは、社内だけでなくクライアントとの会議でもオンラインが主流となりました。しかし、対面の会議とは異なり、相手の反応や発言のタイミングが掴みづらい側面も。様子をうかがっているうちに会議が終わってしまった、なんていうこともあるのではないでしょうか。

あるある克服法

あるある①:「緊張しすぎ」克服法
緊張しすぎていると感じた場合は、まず結論を先に述べることが有効です。例えば、以下のように発言するとよいでしょう。

・「〇〇さんと同じ考え方です。というのも~」
・「業績向上の手段として△△を提案します。」
・「部品を他社から調達することを検討したいと思います。その背景として…」

このアプローチにより、相手は最初から結論に注意を向けてくれます。その結果、途中で思考が滞ったり、言葉に詰まったりしても、ゆっくり落ち着いて考えながら話を続けることができます。あとは慣れの問題であり、知識や経験を積んで自信がつけば、緊張感も和らいでいくでしょう。

あるある②:「理解が追いつかない」克服法
新入社員であれば仕方がない側面もありますが、会議のテーマは基本的には参画中案件や自社の事業に関連するものが一般的です。そのため、事前にしっかりと会議の開催背景や目的などを把握し、必要に応じて関連知識を身につけておくことは可能であり基本といえます。

あるある③:「的外れな発言への不安」克服法
的外れな発言への恐怖感は、プロジェクトやチームメンバーのことを十分に理解していないことに起因する可能性があります。日頃からプロジェクトのゴールは何かを考え、メンバーと信頼関係を築いておくことが重要です。ジュニアのうちは、パートナーやマネージャークラスとの接触はためらいがちになるかも知れませんが、積極的にコミュニケーションを取って情報収集することで、プロジェクトへの理解を深めることができます。また、少々的外れな意見を述べてしまったとしても、日頃から信頼関係を築いておくことでサポートしてくれるでしょう。

あるある④:「オンライン会議が苦手」克服法
できるだけカメラはオンにしておくことです。積極的な姿勢を見せることで発言のタイミングがつかみやすくなります。また、発言の前に一呼吸おくこと、リアクションを積極的に取ることで、自信を持って相手に自分の意図を伝えられます。

発言しやすくするためのコツ

前述のとおり、会議で発信するのは、自身の存在感を証明する手段であり、発信しないと評価が下がったり、コミュニケーションを取る気がないと勘違いされたりしかねません。また、発信しないことで、自分にできない人間とのイメージをつけやすくなり、自信の喪失や仕事のモチベーションの低下につながるでしょう。このような状況を避けるためには、会議に臨む際の意識や行動を変え、発信できる環境を整えていくことが必要です。

1.会議中に分からないことは質問する
会議での発言が必ずしも「意見」である必要はなく、質問を通じて参加者の理解を深めることもできます。何か重要な発言をしなければいけないというプレッシャーを感じず、単純に理解できない点を質問してみるのも一つの方法です。

2.他の参加者の発信に興味を持ち、コメントする
他の参加者の発言にコメントし、自分の見解を述べることもまた、会議での有益な発言と言えるでしょう。会議での発言は、必ずしも独自の意見である必要はなく、むしろ他者の発言を掘り下げて、より適切な解釈を得るための発言にも大きな価値があります。

3.発言に前置きする
自信がない場合は、「的外れな意見かもしれませんが」や「個人的な考えですが」といった前置きをしてから発言することもあります。会議の参加者は、完璧な発言よりも、お互いに気になることなどを率直に伝え、活発な議論を交わすことを期待していると考えます。こうした前置きを行うことで、発言するハードルを下げ、自身へのプレッシャーを和らげることができます。

まとめ

コンサルティング業務をしていると様々な会議体をこなす必要が出てきます。その中でもクライアントのPOやPMが出席する会議であればM-upがファシリ、発言をするのが主となり、そもそも若手コンサルが発言する機会は限られます。また、リスク回避の観点からもそれは致し方ありません。

一方、自社のPJTメンバーで実施する会議や、社内業務に係る会議は、若手がクライアント会議で通用するレベルに達しているかを見極める重要な場でもあります。PJT内や社内であれば、的外れな発言をしても挽回できますし、フィードバックを受けてブラッシュアップすることも可能です。これが将来の成長や成功につながると考え、積極的になるべき時は思い切って発言していきましょう。

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執筆者

T.P.
海外出身の新卒コンサル。堪能な日本語と高いパワポ作成スキルでインターン時のプレゼンでは社員を圧倒し、現在は即戦力として活躍中。大学時代の専攻はファイナンス。回遊魚のように動き続けるパワフルウーマンです。
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