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業務コンサル支援でよくご相談いただくテーマ10選|結局コンサルって何やってくれるのか?シリーズ

業務コンサル支援でよくご相談いただくテーマ10選|結局コンサルって何やってくれるのか?シリーズ

「業務改善って結局何をやるの?」「IT導入との違いは?」そんな疑問を解決!

「業務コンサル」と聞いても、実際にどんな支援をしているのか、いまいちイメージが湧かない…という方は多いのではないでしょうか?「業務改善って結局何をやるの?」「IT導入との違いは?」といった声をいただくこともあります。

業務コンサルティングとは、業務プロセスや組織の課題を可視化し、効率化・高度化・標準化などを通じて企業の生産性や経営の実行力を高めるための支援です。単なる業務の「効率化」にとどまらず、部門横断のプロセス再設計や、全社改革の推進役を担うケースも少なくありません。

本記事では、これまで多くのクライアント様から弊社に寄せられた業務コンサルティングについての相談事例をもとに、よくご相談いただくテーマとその背景について紐解きます。

ご相談いただくコンサルテーマ

【業務コンサル支援でよくご相談いただくテーマ10選】
業務コンサルタントによく寄せられるご相談のテーマを以下にまとめました。

1. 売上向上支援(営業改革)
・営業プロセスの見直しによる成約率の向上支援
・営業チームのトレーニングプログラムの実施支援
・CRMシステムの導入による営業活動の効率化支援

2. 間接部門業務改革支援
・経理部門の業務プロセスの自動化支援
・人事部門の採用プロセスの効率化支援
・総務部門のペーパーレス化推進支援

3. 財務改善支援(コスト削減
・資金繰り改善のための財務戦略立案支援
・コスト構造の見直しによる財務改善支援
・財務リスク管理の強化支援

4. 全社業務改革支援
・基幹システム刷新による全社業務効率化支援
・業務プロセスの外部委託(BPO)による効率化
・業務フローの再構築による業務効率化

5. サプライチェーン改善支援
・調達プロセスの最適化支援
・在庫管理の効率化支援
・物流ネットワークの再構築支援

6. 品質向上支援
・製造業の品質管理プロセスの改善
・サービス業の顧客対応品質の向上支援
・輸出業務の人的ミス削減のための業務フロー整備

7. IT導入支援
・DX推進のためのIT戦略立案
・ERPシステムの導入支援
・生成AIの活用による業務効率化検討支援

8. マーケティング戦略支援
・新製品の市場投入戦略の策定支援
・ブランド戦略策定支援
・デジタルマーケティング戦略の強化

9. 内部統制・業務統制強化
・内部監査プロセスの強化支援
・リスク管理体制の整備支援
・コンプライアンス遵守のための教育プログラムの実施支援

10. リスク管理支援
・リスクアセスメントの実施支援
・リスクマネジメント体制の構築支援
・事業継続計画(BCP)の策定支援

ご相談の背景

企業が業務コンサルタントに依頼する背景としてよく聞かれる内容を以下にまとめました。

■ 業務改善が求められる時代背景
人手不足の深刻化や、働き方改革・リモートワークの浸透といった社会的変化により、「限られた人員で成果を出すための業務設計」への関心が高まっています。こうした背景のもと、多くの企業が、単なるコスト削減ではなく業務の質を高めながら、効率化を図るという課題に直面しています。

■ 問題の特定と構造化
多くの企業では、「何となく業務が非効率」「ムダが多い気がする」といった漠然とした課題感はあっても、それがどの業務で、どこに起因し、どのような影響を及ぼしているのかを明確にできていないケースが大半です。業務コンサルは、こうした複雑に絡み合った業務上の課題を第三者の視点から冷静に分析し、構造的に整理・可視化する役割を担います。本質的な課題を浮き彫りにすることが、変革の第一歩になります。

■ 変革の推進
変革の必要性は感じていても、現場は日々のルーチン業務に追われ、改善に着手する時間も余力もないといった悩みを抱えている企業は多いのではないでしょうか。こうした「やりたいけど、動けない」状態を打破するには、外部のリソースと推進力が非常に効果的です。業務コンサルがプロジェクトの計画から実行までを継続的にドライブし、関係者を巻き込みながらファシリテーターとして機能することで、変革を具体的に前に進めていくことが可能となります。

■ 部門間の連携強化
多くの業務課題は1部門では完結せず、営業×経理、製造×物流など、部門横断的に関係していることがほとんどです。しかし、部門ごとの利害や立場の違いから、全体最適に向けた議論や意思決定が進みにくい現実があります。外部の存在である業務コンサルであればこそ、中立的な立場から各部門の論点を整理し、合意形成を後押しする調整役としての役割を担うことが可能です。

■ 現場との協働
経営主導で進められる改革は、現場の実情とのズレが生じやすく、「現場が納得していないまま変えられた」状態が改善の定着を妨げる要因になります。業務コンサルは、方針を“現場に下ろす”のではなく、現場の声を聞きながら課題を共有し、納得感のある改善を“共につくる”パートナーとして機能します。

■ 具体的な解決策の設計と実行
課題が可視化されたとしても、「で、どうするか?」のフェーズで手が止まる企業も少なくありません。理想論や机上の空論ではなく、現場の制約・リソースを踏まえた、実行可能で持続的な改善策が必要です。

業務コンサルは、プロセスや業務ルールの再設計、マニュアル整備、ITツールの導入設計などを含め、実際に“手を動かす支援者”として積極的に関与することで、改善策が「作って終わり」とならないように伴走支援します。

まとめ

今回ご紹介したテーマは、いずれも企業が日々の業務運営の中で直面する「なかなか手をつけられないけれど重要な課題」です。

業務コンサルは、業務の効率化だけでなく、「変革の設計図を描き、現場に実装するところまで支援する」存在です。また、経営企画や情報システム部門、現場マネージャーなど、関係者を横断しながら進める必要があるからこそ、中立的で推進力のある外部支援が有効となります。

「現場を理解しながら、全体を俯瞰できる人材が足りない」
「やらなきゃいけないけど、どこから着手すべきかわからない」

そんな悩みを感じたときは、業務コンサルに相談することで、具体的な解決策が見つかるはずです。期待通り、あるいはそれ以上の支援を実現する業務コンサルは、丁寧な対話を通じて、高い解像度で現場の実情を把握し、全社的な視点で実現可能な施策を提案・実行します。

弊社では、本記事でご紹介したようなテーマについて個々のお客様に合わせたご提案とサポートを得意としています。

「自社がどのケースに当てはまるかわからない」「具体的にどうしたらいいかわからない」といった段階でも構いません。業務領域の課題整理から実行支援まで、貴社の状況に応じたご提案をいたしますので、ぜひこちらからお気軽にお問い合わせください。

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執筆者

大谷内 隆輔
大谷内 隆輔コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 代表取締役社長
アクセンチュアにてファーストキャリアをはじめ、以来20年超コンサル畑で事業戦略からITコンサルまで幅広くこなす。大企業の経営課題に対して包括的に俯瞰し、全体的なロードマップと解決に向けた推進に強みを持つ。
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大谷内 隆輔
大谷内 隆輔コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 代表取締役社長
アクセンチュアにてファーストキャリアをはじめ、以来20年超コンサル畑で事業戦略からITコンサルまで幅広くこなす。大企業の経営課題に対して包括的に俯瞰し、全体的なロードマップと解決に向けた推進に強みを持つ。

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