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組織人事コンサル支援でよくご相談いただくテーマ10選|結局コンサルって何やってるのか?シリーズ

組織人事コンサル支援でよくご相談いただくテーマ10選|結局コンサルって何やってるのか?シリーズ

「どんなテーマを依頼できるの?」「自社の課題にも当てはまる?」そんな疑問を解決!

組織人事コンサルティングは、企業の「人」と「組織」に関する経営課題に深く関わる仕事ですが、実際にどのような場面で支援が求められるのか、具体的なイメージを持つのは簡単ではありません。「どんなテーマを依頼できるのか?」「自社の課題にも当てはまるのか?」と感じる方も多いのではないでしょうか。一方、現場では、企業の成長と変革の根幹に関わるさまざまなご相談をいただきます。

本記事では、これまで多くのクライアント様から弊社に寄せられた組織人事コンサルティングについての相談事例をもとに、よくご相談いただくテーマとその背景について紐解いていきます。

「組織人事コンサルは何をしてくれるのか?」を具体的に理解したい方、自社の「組織」と「人」の強化に向けたヒントを探している経営者・人事責任者の方にとって、参考になる内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。

ご相談いただくコンサルテーマ

【組織人事コンサル支援でよくご相談いただくテーマ10選】
組織人事コンサルタントによく寄せられるご相談のテーマを以下にまとめました。

1.人事制度の構築・再構築
・等級制度・評価制度の改定
・報酬体系の改革
・ジョブ型人事制度の導入支援

2.人材育成・研修体系の構築
・若手社員向けキャリア開発研修
・管理職向けリーダーシップ研修
・DX推進人材の育成

3.採用戦略・採用プロセスの最適化
・採用ブランディング戦略
・中途採用プロセスの見直し
・採用KPIの設計

4.役員報酬制度の設計
・役員インセンティブ報酬制度の設計
・株式報酬制度の導入

5.グローバル人事戦略
・海外拠点向け人事制度のローカライズ
・海外赴任者の報酬・評価制度
・グローバル人材育成

6.人事DX(デジタルトランスフォーメーション)
・ピープルアナリティクス導入
・HRシステムの選定・導入支援
・人事業務のペーパーレス化

7.組織風土改革・エンゲージメント向上
・エンゲージメントサーベイに基づく改善施策
・部門間連携強化
・企業理念の浸透

8.組織再編・組織設計
・組織構造最適化支援
・事業拡大に伴う部門再編支援
・合併後の新会社における人事制度・組織・文化の統合支援
・キーパーソンリテンション(引き留め)戦略策定と実行支援

9.ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進
・女性管理職比率向上施策
・LGBTQ+対応ポリシーの策定
・障がい者雇用促進

10.人的資本経営・人的資本開示対応
・人的資本指標の選定と開示方針策定
・統合報告書への情報反映

ご相談の背景

これまでいただいた相談内容をもとに、企業が組織人事コンサルタントに依頼する背景を以下にまとめました。

■人的資本経営へのシフトと情報開示の義務化
企業価値の源泉が「人」にあるという認識が広まり、人的資本の戦略的活用が求められるようになりました。日本でも2023年以降、有価証券報告書での人的資本情報の開示が義務化され、企業は人材戦略の「見える化」を迫られています。これにより、人材育成・評価・エンゲージメントなどの施策を体系的に整理・実行する必要性が高まり、コンサル支援が求められています。

人的資本経営について以下の記事に詳しくまとめています。

■人材の多様化と価値観の変化
働き方改革やZ世代の台頭により、従業員の価値観が「安定」から「自己実現」「柔軟性」へとシフト。企業は、多様な人材が活躍できる環境整備(D&I、柔軟な制度設計、キャリア支援)を迫られています。画一的な制度では対応できず、外部の知見を活用した制度設計や風土改革が必要とされています。

■人材不足と採用競争の激化
少子高齢化により、特に日本では若手人材の獲得が困難になっており、採用戦略の高度化が不可欠です。採用ブランディング、選考プロセスの最適化、データ活用など、マーケティング的視点を持った採用支援が求められています。激しい採用競争の中でよい人材を確保するために、コンサルタントの支援が重宝されます。

■人材育成の戦略的再構築の必要性
変化の激しいビジネス環境に対応するため、従来型のOJTや年功序列的な育成では限界があります。特に中堅〜管理職層では、変革を牽引できるリーダーシップや戦略的思考力の育成が急務となっています。また、若手層に対しては自律的なキャリア形成を支援するため、キャリア開発支援やリスキリング施策の体系化が求められています。こうした育成体系の再構築には、教育設計・研修効果測定・育成ロードマップ策定などの専門知見が必要となり、外部コンサルの支援が活用されます。

■グローバル化と人材マネジメントの複雑化
海外展開や外国籍社員の割合が増えている企業においては、多国籍・多文化環境での人事制度運用が課題となります。本社主導の制度では現地に合わず、ローカライズやグローバル共通基準で設計し直す必要があることがほとんどです。グローバル人材育成や赴任者制度など、専門性の高い支援が求められる領域です。

■テクノロジーの進化と人事業務の高度化
HRテクノロジーの進化により、人事業務のデジタル化・データ活用が急速に進展する中、システムを最大限に有効活用するためには業務設計・運用体制・データ活用戦略の整備が不可欠です。システム導入プロジェクトの理解と人事業務の知見を併せ持つような人材が社内にいない場合は、組織人事コンサルタントの支援が求められることになるでしょう。

まとめ

ここまでご紹介したテーマは、まさに現代企業が直面している「人」と「組織」に関する課題の縮図といえます。働き方改革、デジタル化、グローバル化、人的資本経営への対応など、どの企業にとっても「変化への対応力」と「人材の最大活用」が問われる時代です。その中で、実現可能な組織人事戦略を描き、具体的なアクションへと落とし込み、社内だけでは対応が難しい課題解決の支援を行う組織人事コンサルティングの役割はますます重要になっています。

組織人事コンサルは単に「制度を設計するだけ」ではありません。企業の未来をともに描き、現場の実行までを見据えて伴走する存在です。もしも今、自社の組織や人材に関する将来像に少しでも不安や課題感を感じているのであれば、ぜひ一度、外部の知見も取り入れてみることをおすすめします。

弊社では、本記事でご紹介したようなテーマについて個々のお客様に合わせたご提案とサポートを得意としています。

「自社がどのケースに当てはまるかわからない」「具体的にどうしたらいいかわからない」といった段階でも構いません。組織人事領域の課題整理から実行支援まで、貴社の状況に応じたご提案をいたしますので、ぜひこちらからお気軽にお問い合わせください。

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執筆者

大谷内 隆輔
大谷内 隆輔コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 代表取締役社長
アクセンチュアにてファーストキャリアをはじめ、以来20年超コンサル畑で事業戦略からITコンサルまで幅広くこなす。大企業の経営課題に対して包括的に俯瞰し、全体的なロードマップと解決に向けた推進に強みを持つ。
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大谷内 隆輔
大谷内 隆輔コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 代表取締役社長
アクセンチュアにてファーストキャリアをはじめ、以来20年超コンサル畑で事業戦略からITコンサルまで幅広くこなす。大企業の経営課題に対して包括的に俯瞰し、全体的なロードマップと解決に向けた推進に強みを持つ。

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