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新卒コンサルにおすすめの本 ~同期に差がつく13冊~|書籍紹介シリーズ

新卒コンサルにおすすめの本 ~同期に差がつく13冊~|書籍紹介シリーズ

現役の若手コンサルが、実際に読んで役に立った13冊をご紹介!

気がつけば、2025年もあっという間に3月が終わろうとしています。読者の皆様の中には、4月からコンサルファームに入社される方もいらっしゃるのではないでしょうか。多くの企業では、入社後すぐに研修が始まります。ファームによってはすでに内定者研修が行われていたり、入社時期が5月以降だったりと一様ではありませんが、自ら知識やスキルを伸ばし、スタートダッシュを切ることが重要になります。今回は、そんな自学を進めたい方に向けて、読んでいただきたい書籍をご紹介します。

会社の研修や、実際にプロジェクトに参画し実践的な経験をすることで自身の知識・スキル向上を図ることができますが、それらの経験をより効率よく身につけるには自ら学ぶことも重要です。

今回ご紹介する書籍は、「マインド」「スキル」「業界・業務知識」「一般知識」「IT」の5つのカテゴリにおいて、まずは読んでもらいたい(読ませたい)書籍となります。

「IT」をカテゴリに加えている理由は、新卒でコンサルファームに入社したコンサルタントは、システム開発のPMOなどIT領域の案件にアサインされるケースが多いことを考慮しているためです。アサイン前にIT関連の知識を習得しておくことをおすすめします。

なお、当メディアの他の記事で取り上げた書籍でも、超定番や必読のものは本記事で改めてご紹介いたします。

【マインド】

完訳 7つの習慣 30周年記念版
本書は言わずと知れた世界的ベストセラーとなっているビジネス書で、成功者と呼ばれる人々の共通点を見出し、成功するためにはどうしたらよいかを解説した書籍です。具体的な技術論ではなく、どのような環境でも成功に近づける再現性の高いマインドや考え方などが説明されており、コンサルタントとしての羅針盤となるような内容となっております。
 
コンサルタントは自分自身が商品であり、どのような環境においても成果を出し、成長し続けることが求められます。時代や国・クライアントの社風が変わったとしても、十分に自分の能力を発揮し成長し続けたい方は必読の一冊です。コンサルファームに限らず、様々な会社での推薦図書となっており、当社の新入社員研修でも取り入れている一冊となります。

マッキンゼー式 世界最強の仕事術
一人前のコンサルタントとしての在り方や考え方、問題解決を行うための技術的な方法論が具体的に記載されており、日々のプロジェクトワークに落とし込みやすいような内容となっております。
 
マインド・スキルの両方について言及されており、プロのコンサルタント像をイメージしやすい内容となっております。ロールモデルとして非常に参考となる一冊です。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
コンサルに限らず、社会人として身につけておきたいマインドである「やり抜く意識(=コミットする意識)」について、科学的な根拠を提示しながら実践方法まで解説している一冊です。成功には才能よりも「やり抜く力」が重要であり、その能力をどうやって鍛えていくか理解することができます。

コンサルタントは特に困難なプロジェクトや膨大なタスクに直面することが日常です。瞬発的な努力ではなく、長期的な視点で「やり抜く力」を持つことが、クライアントに価値を提供し続けるための重要な要素となります。自身のタスクやアサインされたプロジェクトを完遂する意識を醸成するためにも読んでおきたい一冊です。

【スキル】

コンサル一年目が学ぶこと 新人・就活生からベテラン社員まで一生役立つ究極のベーシックスキル30選
コンサルに限らず普遍的なスキルを学ぶことができる一冊です。ロジカルシンキングなどの思考法からコミュニケーションスキル、マインド、エクセルやパワポスキルまで網羅されています。入社後1ヵ月の研修にて叩き込まれることばかりだと思いますが、振り返りの意味でも読んでおくべきと言えます。
 
イシューからはじめよ[改訂版]――知的生産の「シンプルな本質」
こちらも超定番ではありますが、コンサルタントとして身に着けるべき問題解決能力について解説している一冊です。本書では、本質的な問い(イシュー)を設定することから始める問題解決アプローチを学ぶことができます。

コンサルタントにとって「期待を超える価値提供」が重要であることは言うまでもありません。しかし、本質的に意味のない作業に時間を費やしてしまっては、どれだけ努力しても高い成果は得られません。情報や選択肢が多い現代社会において、「何を解くべきか(イシュー)」を見極め、優先順位をつけることが、生産性を最大化する鍵であると説いており、「何をやるかを決める力」を鍛えることで、アウトプットの質を飛躍的に向上させ、少ない労力で最大の成果を生み出す方法を教えてくれます。

ロジカル・シンキング (Best solution)
本書は、論理的にメッセージを伝えるためのポイントが凝縮された一冊となっております。ロジカルシンキングに重要な「MECE」「So What?/Why So?(ピラミッドストラクチャー)」「並列型/解説型」といった技術が分かりやすく解説されています。

コンサルタントは形のないものを売る職業であり、評価対象は分析結果や提案書等のアウトプットのみになります。また、そのアウトプットは相手に伝わり納得を得られるものでなければ価値はありません。ロジカルシンキングが実践できていないと、上記のような価値のあるアウトプットは難しくなります。特に新卒においては個人差が激しくあり、教えなくてもできる新入社員もいれば、1年経っても理解・実践できていない新入社員もいる感じです。早期から価値あるアウトプットを行うために、是非読んでおきたい一冊です。
 
脱マウス最速仕事術 年間120時間の時短を実現した50のテクニック
ショートカットキーを駆使して如何にPCでの業務スピードを上げるかについて紹介されています。こちらは読むというより、読みつつ繰り返し実践し身に着けるようにしないと意味がありません。
 
コンサルタントは膨大且つマルチタスクなシーンに置かれる機会が多く、スピーディーに作業を進めることが要求されます。いかに作業の時間を減らし、考えることに時間を回すかは物凄く重要です。エクセル操作などはパートナークラスになっても生じることはありますので、若いうちから効率化のスキルを身に付けておき、時間を有効に使えるようにしてください。
 
また、若手のうちは、プロジェクタに画面を映しながらエクセル更新といったシーンもあります。この時にチンタラと作業をしていては、お客から「こいつ仕事遅いな…大丈夫か?」と思われるのは必至です。対してショートカットを駆使し迅速に作業した場合、「おぉ、コンサルすげえ」となるわけで、スキルだけでもこう思われるよう、早いうちに習得してしまいましょう。

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

本書は数式を使わず、データの因果関係「何かを行うこと(X)が結果(Y)に対してどんな効果を及ぼしているか」について、身近な実例を交えて説明がされています。
 
全体を通して数式を極力使わずに、具体例やビジュアルを用いてわかりやすく説明されており、「データ分析法を学ぶ」という目的ではなく、事象に対してファクトをもって分析し結論を導きだす思考法を学ぶ入門書としておすすめです。
 
60分でわかる! ビジネスフレームワーク

60分でわかる! ビジネスフレームワーク
こちらの書籍はタイトルの通りの内容となりますが、ロジカルシンキングがある程度わかる・できる様になってから読み込むと効果があります。あくまでフレームワークはロジカルシンキングの一部であり、特定の事柄を型にはめて構造化することでMECEに整理するものだからです。どういったケースでどのようにフレームワークを使うと有効なのかも理解できる一冊です。

【業界・業務知識】

図解即戦力 コンサルティング業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書

図解即戦力 コンサルティング業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書
コンサルティングの具体的な仕事内容やコンサルタントの働き方、クライアントがコンサルを依頼する理由などが網羅されており、まさしくコンサル業界と業務に関する教科書と言えます。業界と業務を高い解像度で理解することで、研修で学ぶ内容や目的の理解も深めてほしいと思います。純粋に知識としても全新人コンサルにインプットしてほしい一冊となります。

【一般知識】

90分でわかる会社のしくみ

90分でわかる会社のしくみ
本書では、「そもそも会社とはなんぞや?」から入り、社内の機能や役割等、基本的な会社の仕組みが体系立てて解説されています。これまで理解したつもりや、うろ覚えで誤魔化していたような“恥ずかしくて人には聞けない“基礎的な内容が分かり易く記載されております。

新卒であっても、クライアントやPJメンバ等様々な方と話す機会は多いものです。最低限話についていけるレベルのインプットを得るのにちょうどいい一冊となっています。

【IT】

図解即戦力 ビジネスで役立つ IT用語がこれ1冊でしっかりわかる本

図解即戦力 ビジネスで役立つ IT用語がこれ1冊でしっかりわかる本
そもそもの知識が用語毎に見開きでまとめられており、図解を使って分かり易く解説されています。まずは最低限のIT知識を網羅的に身に着けるには良い書籍です。IT用語にテーマが絞られていますので、ITのカテゴリに入れておりますが、コンサルには欠かせない知識のため一般知識のカテゴリに入れようか迷ったくらいです。

この1冊ですべてわかる 新版 ITコンサルティングの基本

この1冊ですべてわかる 新版 ITコンサルティングの基本
本書は、ITコンサルティングについて解説した書籍で、SEとITコンサルタントの違いや、ITコンサルタントの仕事・やりがいについて解説しております。

ITコンサルタントでなくとも、新人コンサルはIT案件へのアサインが見込まれますので、実業務に入る前にIT案件におけるコンサルタントの役割・期待値について把握することで、プロジェクトにアサインされた際に、そのプロジェクトでの自分の役割・期待値を理解することができます。

また、IT領域の案件において求められるスキルも紹介しているため、現時点で何を勉強すればよいかを把握することができます。

まとめ

新卒コンサルに読んでいただきたい書籍は以上となります。

これから日々の研修や業務をこなす中で、多くの学びや気づきを得る機会がありますが、それをより深く理解し応用できる力を養うためにも自ら学ぶことが重要です。本記事で紹介した書籍は、コンサルとしての基礎を固め、実務で活かせる知識やスキルを磨くのに役立つものばかりです。ぜひ手に取って、自分自身の成長につなげてください。少しでも参考になれば嬉しいです!

こんなスキル向上にお薦めの書籍は?等々、ご要望などあればメッセージをいただければと思います。

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↓また、こちらも是非ご一読ください。


[v024]

執筆者

S.I.
S.I.コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
2022年入社のルーキー。趣味はダーツとサウナ。
学生時代にイベンターとして培った論理力、データ分析力への自信をボキボキ折られながら一人前のコンサルタントになるため日々奮闘中。
最近の悩みは室温100度前後のサウナでしか「ととのう」ことができないこと。
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S.I.
S.I.コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
2022年入社のルーキー。趣味はダーツとサウナ。
学生時代にイベンターとして培った論理力、データ分析力への自信をボキボキ折られながら一人前のコンサルタントになるため日々奮闘中。
最近の悩みは室温100度前後のサウナでしか「ととのう」ことができないこと。

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