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新卒コンサルにおすすめの本 ~同期に差がつく13冊~|書籍紹介シリーズ
現役の若手コンサルが、実際に読んで役に立った13冊をご紹介。社会人1年目のコンサル必読の本を選びました。
早いもので4月となり、コンサルファームに入社した新卒新人コンサルの皆さんも早速研修がスタートしているのではないでしょうか。ファームによっては内定者研修をやっていたり、はたまた入社時期が5月以降であったりと一様に同じではないものの、自ら知識・スキルを伸ばしスタートダッシュを決めるべきです。今回、自学したい方に向け、読んでもらいたい書籍をご紹介します。
会社の研修や実際にプロジェクトに参画し、実践的な経験をすることで自身の知識・スキル向上を図れますが、それらの経験をより効率よく身につけるには、自ら学ぶことも重要です。
今回ご紹介させていただく書籍は、「マインド」「スキル」「業界・業務知識」「一般知識」「IT」の5つのカテゴリーにおいて、まずは読んでもらいたい(読ませたい)書籍となります。
「IT」をカテゴリーに加えている理由は、新卒でコンサルファームに入社したコンサルタントは、システム開発のPMOなどIT領域の案件にアサインされるケースが多いことを考慮しているためです。アサイン前にIT関連の知識を習得しておくことをおすすめします。
目次
【マインド】
【スキル】
まとめて2冊ご紹介です。いずれもショートカットキーを駆使して如何にPCでの業務スピードを上げるかについて紹介されています。こちらは読むというより、読みつつ繰り返し実践し身に着けるようにしないと意味がありません。
コンサルタントは膨大且つマルチなタスクシーンに置かれる機会が多く、スピーディーに作業を進めることが要求されます。いかに作業の時間を減らし、考えることに時間を回すかは物凄く重要です。エクセル操作などはパートナークラスになっても生じることはありますので、若いうちから効率化のスキルを身に付けておき、時間を有効に使えるようにしてください。
また、若手のうちは、プロジェクタに画面を映しながらエクセル更新といったシーンもあります。この時にチンタラと作業をしていては、お客から「こいつ仕事遅いな…大丈夫か?」と思われるのは必至です。対してショートカットを駆使し迅速に作業した場合、「おぉ、コンサルすげえ」となるわけで、スキルだけでもこう思われるよう、早いうちに習得してしまいましょう。
学び効率が最大化するインプット大全 (サンクチュアリ出版)
本書では、インプットした情報をアウトプット可能な知識として定着させるための技術が解説されています。また、自身の成長につながる情報(インプット)との接し方について、聞く・見る・読むといったインプット手法毎に解説されています。
コンサルタントにとってプロジェクトの最初のタスクはプロジェクトの基本情報のキャッチアップにおのずとなってきますが、先輩コンサルタントと比べ、PJ経験や知識が乏しいので、新人コンサルタントにとってはこのキャッチアップこそが最初の壁といえるでしょう。効率の良いインプットの技術を習得し、理解後のプロセス・アウトプットに早期に繋げるためにもお勧めの一冊です。新人コンサルあるあるが、「分かったつもり」という「つもり病」です。そうならないための一冊です。
60分でわかる! ビジネスフレームワーク
こちらの書籍はタイトルの通りの内容となりますが、ロジカルシンキングがある程度わかる・できる様になってから読み込むと効果があります。あくまでフレームワークはロジカルシンキングの一部であり、特定の事柄を型にはめて構造化することでMECEに整理するものだからです。どういったケースでどのようにフレームワークを使うと有効なのかも理解できる一冊です。
【業界・業務知識】
図解即戦力 コンサルティング業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書
コンサルティングの具体的な仕事内容やコンサルタントの働き方、クライアントがコンサルを依頼する理由などが網羅されており、まさしくコンサル業界と業務に関する教科書と言えます。業界と業務を高い解像度で理解することで、研修で学ぶ内容や目的の理解も深めてほしいと思います。純粋に知識としても全新人コンサルにインプットしてほしい一冊となります。
【一般知識】
90分でわかる会社のしくみ
本書では、「そもそも会社とはなんぞや?」から入り、社内の機能や役割等、基本的な会社の仕組みが体系立てて解説されています。これまで理解したつもりや、うろ覚えで誤魔化していたような“恥ずかしくて人には聞けない“基礎的な内容が分かり易く記載されております。
新卒であっても、クライアントやPJメンバ等様々な方と話す機会は多いものです。最低限話についていけるレベルのインプットを得るのにちょうどいい一冊となっています。
【IT】
図解即戦力 ビジネスで役立つ IT用語がこれ1冊でしっかりわかる本
そもそもの知識が用語毎に見開きでまとめられており、図解を使って分かり易く解説されています。まずは最低限のIT知識を網羅的に身に着けるには良い書籍です。IT用語にテーマが絞られていますので、ITのカテゴリに入れておりますが、コンサルには欠かせない知識のため一般知識のカテゴリに入れようか迷ったくらいです。
この1冊ですべてわかる 新版 ITコンサルティングの基本
本書は、ITコンサルティングについて解説した書籍で、SEとITコンサルタントの違いや、ITコンサルタントの仕事・やりがいについて解説しております。
ITコンサルタントでなくとも、新人コンサルはIT案件へのアサインが見込まれますので、実業務に入る前にIT案件におけるコンサルタントの役割・期待値について把握することで、プロジェクトにアサインされた際に、そのプロジェクトでの自分の役割・期待値を理解することができます。
また、IT領域の案件において求められるスキルも紹介しているため、現時点で何を勉強すればよいかを把握することができます。
ITエンジニアのための【業務知識】がわかる本 第5版
本書は、ITエンジニアのシステム開発時に必要な業務知識について解説した書籍です。「コンサルなのに、ITエンジニア向けの書籍を紹介するの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、既述の通り、ITに関連する知識は必要なものとなります。
さらに業務?と思われるかもしれませんが、スクラッチ開発にせよパッケージ導入にせよ、一般的な業務についての知識がないとプロジェクトメンバともクライアントとも適切なコミュニケーションを取ることができません。本書は業務に紐づく形で関連の必要な知識・用語を多くインプットできるため必読です。
新卒コンサルに読んでいただきたい書籍は以上となります。こんなスキル向上にお薦めの書籍は?等々、ご要望などあればメッセージをいただければと思います。
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↓また、こちらも是非ご一読ください。
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執筆者
-
2022年入社のルーキー。趣味はダーツとサウナ。
学生時代にイベンターとして培った論理力、データ分析力への自信をボキボキ折られながら一人前のコンサルタントになるため日々奮闘中。
最近の悩みは室温100度前後のサウナでしか「ととのう」ことができないこと。
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2022年入社のルーキー。趣味はダーツとサウナ。
学生時代にイベンターとして培った論理力、データ分析力への自信をボキボキ折られながら一人前のコンサルタントになるため日々奮闘中。
最近の悩みは室温100度前後のサウナでしか「ととのう」ことができないこと。