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コンサルの仕事はきつい上にうつ病になりやすいって本当?理由や対処法について紹介
就職先や転職先として根強い人気のコンサル業界。でも、適性のミスマッチでメンタルヘルスの維持が難しくなってしまう場合も…。
コンサルは何かと忙しく、うつ病になりやすいという噂も聞かれるほど。確かにコンサルの仕事は多岐にわたり、メンタルに影響を受ける方も少なくありません。
そこで本記事では、コンサルがうつ病になりやすい理由を説明し、うつ病を疑うメンタルの症状についても紹介します。
コンサルがうつ病になる5つの理由
コンサルがうつ病になりやすいのは、さまざまな理由があります。一番大きな理由としてあげられるのは、仕事が激務だということ。クライアントに経営アドバイスを行うコンサルは知的な印象で、年収も高く華やかな仕事というイメージがあるかもしれません。
しかし、その業務はハードで、クライアントとの関係でも気苦労が多い仕事です。ここでは、コンサルがうつ病になりやすい理由を見ていきましょう。
目次
1.激務が続く
コンサルがうつ病になりやすいのは、プライベートの時間もなくなるほど激務が続くためです。
コンサルファームではコンサルの依頼があると、プロジェクトチームを編成して問題解決にあたります。業務の多くを占めるのはクライアントに向けた資料作成で、そのための情報収集や分析にかなりの時間が必要です。
資料をもとにミーティングが行われますが、そこからさらに問題を分析するための臨時ミーティングが必要になることも。休みの日もなくなるほど、多くの時間が割かれるのが実情です。
また、プロジェクトは、自分が得意な分野にアサインされるとは限りません。経験のない業界のプロジェクトに配置された場合、知識を得るためにたくさんの時間が必要です。
多忙な毎日に心身が休まることがないため、メンタルにも影響が出やすくなるでしょう。
2.クライアントや上長等からのプレッシャー
クライアントや上長等からのプレッシャーも、メンタルには大きく影響します。コンサルの仕事は、クライアントとの信頼関係を築くことが大切です。とはいえ、クライアントとの仕事は同僚と過ごす時間に比べ、緊張が伴うもの。ストレスが溜まることも多いですよね。
ましてや経営陣と意見が合わなかったり、現場の社員からコンサル業務への理解が得られなかったりすると、精神的にこたえます。大きな期待を寄せられ、思うような成果が出ないときは責められることもあるでしょう。
また、上長などから論理的に詰められる、プレッシャーを与えられるコンサルファームも少なくありません。日常的な圧力は、うつ病の原因になってもおかしくないでしょう。
3.人間関係のトラブルがある
人間関係のトラブルも、コンサルがうつ病になりやすい理由といえるでしょう。どの仕事でもあり得ることですが、チームで動くコンサルでは人間関係によるトラブルが多く発生しがちです。
次のような状況が起こる場面を考えてみましょう。
● 業務の遅れを責められ、細かい進捗状況の報告を求められる
● 努力しているのに、遅れを自分のせいにされる
● 何か発言するたびに厳しく詰められる
このような状態が毎日続くと、メンタルにかなりこたえるはずです。
4.仕事内容が合わない
そもそも、自分が楽しいと思っている仕事であれば、長時間の勤務でもメンタルにこたえないことが多いです。好きなゲームを何時間やっても、あとに残るのは満足感だけでしょう。コンサルがうつ病になりやすい理由には、仕事内容が自分に合っていないということも考えられます。
例えば、戦略立案などの上流工程に携わりたいのに、システム構築などの下流工程を任されたという場合、望まない仕事内容のために長い時間を割かれるのはメンタル的に苦痛でしょう。
また、苦手な分野の資料作成や発表の準備を長時間行ったり、自分とは直接関係ない他のメンバーのミスについて上司から責められたりすることも、メンタルを病む原因になります。
5.リモートワークで頭の切り替えが難しい
2020年から続くコロナ禍の影響で、業務の多くをリモートワークに切り替えるコンサルファームも少なくありません。コンサルはもともとリモートワークへの適合性が高い仕事ですが、急に勤務形態が変更となったファームも多いでしょう。
これまでの業務から頭の切り替えがうまくできない場合、メンタルに悪い影響を与える可能性もあります。リモートワークは孤独感が強まるため、うつ病の進行を早めてしまうかもしれません。
うつ病を疑うコンサルのメンタルヘルス症状
うつ病の発症を避けるためには、うつ病を疑うようなメンタルの症状を早い段階で見つけて対処することが大切です。
メンタルの症状として考えられるのは、「感情が乏しくなる」「焦燥感により常に過剰反応しやすい」といったもの。自分がそのような状態に陥っていないか、確認してみることが大切です。ここでは、うつ病を疑うメンタル症状を2つ紹介しましょう。
感情が乏しくなる
これまで楽しいと感じていたことや、面白くて笑えていたことに対して、何も感情が起こらなくなってしまった場合は注意が必要です。何をしていても憂うつな気分を感じ、自分にとって良いことが起きても感情が動かない場合、うつ病を疑っていいかもしれません。
また、メンタルが健康な状態なら、嫌なことがあっても趣味や好きなことをして気分が晴れるもの。しかし、うつ病が疑われるような状態では何をしても楽しめず、かえって疲労感が大きくなりがちです。
常に焦燥感を感じネガティブ思考
いつも不安感や焦燥感を覚えてネガティブ思考になる状態も、うつ病を疑う症状です。人に呼ばれるだけで過剰に反応したり、普通の会話でも受け答えるまでに時間がかかったりします。
不安や焦燥感からじっとしていられなくなり、手足を動かすなど落ち着きがない様子を見せることも。焦燥感からイライラして人にあたることもあり、そのことで自分を責めることもあるでしょう。あらゆることをネガティブに捉えるようになるのも、うつ病を疑う症状です。
うつ病になりやすいコンサルの特徴
仕事が忙しかったりストレスが大きかったりしても、誰もがうつ病になるわけではありません。多忙でストレスを抱えながらも、なんとか仕事をこなしている方のほうが多いでしょう。
コンサルでうつ病になりやすいのは、真面目で頑張りすぎる方、責任感が強い方に多い傾向です。また、ストレスをうまく発散できない方も注意しなければなりません。ここでは、うつ病になりやすいコンサルの特徴について紹介します。
真面目で頑張りすぎる
コンサルでうつ病になりやすいのは、真面目で頑張りすぎる方が多いでしょう。どんなことにも目を背けず、誠実に対応します。弱さを見せるのは恥ずかしいことだと思い、周りからの評価も高いのが特徴です。
自分の限界を超えても課題に向き合い、乗り越えようとする傾向があります。うつ病を疑う症状があっても自分の弱さと考え、見過ごしてしまうことが少なくありません。
責任感が強い
うつ病になりやすいコンサルは、責任感が強いという特徴もあります。「自分が抜けてしまうとプロジェクトがうまくいかなくなる」「長時間勤務に対応できなければコンサルとして一人前ではない」という信念があり、決して手を抜こうとしません。
プロ意識が強く完璧主義の傾向があり、物事に優先順位をつけることができない性分です。
ストレスの発散ができない
ストレスの発散がうまくできないコンサルも、うつ病になりやすいでしょう。過剰なストレスは、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった脳内物質を減少させます。
これらは感情をコントロールするために大切なもの。減少するとうつ病になりやすくなってしまいます。
ストレス解消には睡眠が効果的です。よく眠れるかどうかがうつ病になるかならないかを左右するポイントともいえます。睡眠不足が続くと心身のリセットができず、ストレスが溜まってしまうことも。
なかなか寝つけない、夜中に何度も目が覚める、熟睡感がないなどの症状がある場合は、要注意です。
コンサルがうつ病になるのを避けるメンタルヘルス対策
うつ病を疑うメンタルの症状を感じる場合、早めに対処法を考えましょう。理解のある上司であれば相談して、メンタルを病む状況を変えてもらうことが大切です。相談しても改善が期待できなければ、公的サービスに相談するという方法もあります。
また、離職の覚悟があるのであれば、プロジェクトから離れる、端的に転職を申し出るという方法も選択肢に入れておきましょう。うつ病になるのを避ける方法を4つ紹介します。
信頼できる上司に相談する
上司が信頼できる人物でなんらかの対処をしてくれそうであれば、相談してみるのが一番です。
メンタルを病む原因がチーム内の人間関係の場合、チームを変えてもらう、もしくは仕事上の関わり方を変えてもらう、話し合いの機会を設けてもらうなどの対策を依頼してみます。
対策を立ててもらうためには、自分も人間関係を良くするためのアクションを取っておくことが必要です。それでもダメだった場合に、上司の介入を依頼するのがよいでしょう。
仕事内容が合わないことがメンタルに影響する場合には、スケジュールの調整や別のプロジェクトに変更してもらうなどの依頼をしてみます。業務をこなすのが精神的にきついことを、率直に伝えなければなりません。
信頼できる友人・知人に相談する
「上司が対応してくれそうもない」「そもそもメンタルにくる原因が上司にある」という場合、信頼できそうな友人や知人に相談してみましょう。第三者の目線から、気がつかなかった対処法をアドバイスしてくれるかもしれません。
誰かに話を聞いてもらうだけでも、ストレス解消につながるはず。思いきり胸のうちにあることを吐き出して、あとは楽しい会話をして過ごすのもおすすめです。
公的サービスに相談する
相談できる方が周りにいない場合、外部の公的機関で相談するという方法もあります。厚生労働省では、LINEやTwitter、FacebookなどのSNSやチャットを使い、年齢や性別を問わず相談に応じる機関を紹介しています。
これらの機関はさまざまな案件に対応して解決してきた実績があるため、何か良い対策を考えてもらえる可能性が高いでしょう。
参考:厚生労働省「SNS相談」
プロジェクトから離れる
プロジェクトから離れるのも、ひとつの方法です。プロであれば、自分の体調管理にも十分に気を遣わなければなりません。うつ病になりそうなメンタルの症状がある場合、無理をせずに休養を申し入れる、プロジェクトから離れるといった決断も必要です。
「上司や同僚が頑張っているから、自分の不調を言い出せない」と遠慮してうつ病を発症してしまっては、結局大きな迷惑をかけてしまうことになります。そうなる前に、最善の対策を行いましょう。
転職を考える
「相談しても解決できない」「このまま続けていてはうつ病になるのは時間の問題」というのであれば、早めに転職を考えましょう。うつ病を発症してしまってからでは仕事が続けられず、転職活動もままなりません。
また、退職してからゆっくり次の進路を考えるのもよいでしょう。同じコンサルファームでも、自分に合う職場が他にあるかもしれません。
まずは、コンサルタント専門の転職エージェントに相談してみるとよいでしょう。Consul Career(コンサルキャリア)なら、コンサルタント出身の担当者がご希望をお伺いした上で適性に合ったキャリアをご提案します。
うつ病になりやすい理由を知ってメンタルヘルス対策をしよう
コンサルファームの仕事はハードでストレスが溜まることがあり、人によってはメンタルに影響を受ける場合もあります。うつ病になる可能性もないとは言い切れません。
とはいえ、多くの方がコンサルの仕事をこなしています。コンサルでうつ病になりやすい方は「真面目で責任感が強い」「ストレスの発散がうまくできない」という特徴があります。
自分にそのような特徴がないかどうか確認し、うつ病を疑う症状があったら対策を立てるようにしましょう。どうしても仕事が合わないようであれば、転職するのもひとつの方法です。無理はせず、自分にとって最善の方法を選択しましょう。
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執筆者
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大手製鉄所協力会社の営業職、経理総務職を経験。別事業会社では採用マネージャーとして新卒および中途採用業務などを経験。
コダワリ・ビジネス・コンサルティングへ入社後は営業メンバとして現場を経験し、現在は営業部長として従事している。
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