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「コンサルやめとけ」って言われた?! どういう意味?|コンサルに向いているタイプvol.1
「コンサルやめとけ」と言われたのだけど・・・という相談やお悩み。その理由を考察してみました。
【2023年09月更新】
企業のDX推進やイノベーション創出への期待から、コンサルティング需要は止まらず、コンサル業界は規模拡大を続けています。それに伴い、新卒・中途にかかわらず採用枠も大幅に拡大。給与水準が高く華やかなイメージのコンサルタントは、就職・転職市場でも人気がある一方で、「コンサルやめとけ」という意見も一定数あります。
一体、なぜ「コンサルはやめとけ」と言われるのでしょうか。今回は、コンサルタントという職種の適性やコンサル業界の現状をもとに、「コンサルはやめとけ」と言われる理由について考えてみました。
また、「コンサルやめとけ」という表現は、コンサルなんて使うもんじゃないという企業側の一部の意見としても捉えられる表現ですので、おまけとしてこんなコンサルはやめとけもコラム的にまとめてみました。
目次
やめた方がいい理由1:コンサル適性がない
採用枠が拡大しているとはいえ、入社難易度が高いコンサルティングファームの狭き門をくぐって入社した中にも、コンサルタントに向かない人を見掛けることがあります。
・物事を客観的に考えることができない
・頭の回転が速くない
・話すことが下手
・気が弱い
・向上心がない
・継続力がない
・仕事の枠を決めたがる
・他責
・素直じゃない
独断と偏見に溢れた挙げ出しですが、つまりコンサルは、仕事ができない人には全く向いていない職業と言うことができます。特にコンサルという職業においては、徹底した合理主義者が多く、客観性と頭の回転はもちろんのこと、コミュニケーション能力やメンタルの強さも必要となります。
「UP or OUT(昇進できない者は去れ)」という業界特有の言葉があるように、コンサル業界では結果を出すことが最重要。結果を残せない状況が続けば、「アベイラブル(プロジェクトにアサインされない状態)」が続き、居心地の悪いものとなるでしょう。
仕事へのスタンスが、上記の特徴にあてはまる場合は「コンサルやめとけ」となります。「コンサルやめとけ」と知人などに言われた場合、その知人からあなたはその様に評価されているのかもしれません。
現在、現役コンサルタントでご自身の適性やプロモーションに悩みを抱えている方は、コンサルタントのキャリアを専門に扱うエージェントに相談してみてはいかがでしょうか。適性に合ったキャリアをご提案します。
やめた方がいい理由2:思ったよりもスキル向上を望めない可能性
コンサルタントは、様々な業種の経営課題に携わるため、ロジカルシンキングや課題解決力等において高いスキルを身につけることが可能です。
コンサルファームでの経験をもとに、事業会社やベンチャー企業への転職でキャリアアップしたい、または、新たなビジネスで起業したいといった野心を抱えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、コンサル大量採用時代と言われる昨今、組織の規模拡大と共に一人ひとりの担当領域や裁量権は狭くなっているのが現状です。また、コンサル業界の労働環境の改善とともに、アナリストやコンサルタントのメンバレベルにはかなりの残業規制が敷かれており、以前のように若手時代にガムシャラに働きチャンスも成長も手に入れるといった環境は薄れています。(後述しますが、それでも他業界よりはやはりハードです)
そのため、幅広く通用するビジネススキルの獲得を期待してコンサルタントになったものの、特定のプロジェクトにしか参画できない、自身のものとして語れる実績がない、といった悩みを持つ方も増えています。
受け身の姿勢でいる限り、期待通りのスキルは身に付きませんから「コンサルやめとけ」となります。しかし、いくら自発的なスタンスがあったとしても、運悪く環境や属する組織に恵まれないと“思ったよりもスキル向上を望めない”となってしまいます。
スキルアップするためには、資格取得など様々な方法が考えられますが、違うコンサルファームで経験できる幅を広げる、副業で新たな領域を経験するのも手段となります。
やめた方がいい理由3:コンサルという働き方が向いていない
コンサル適性としては挙げませんでしたが、コンサルタントは正解のないものに対して考え抜くシンキングタフネス、品質に拘り最後までやり抜くコミットメントが必要です。そしてクライアントや上司の期待値を上回る成果求め、どうしても激務になりがちです。常にではないにせよ、深夜や週末に稼働することもあり、ワークライフバランスを自身が望む様にとることは難しいのが実際です。
プライベートは一定大事ではありますが、必ずプライベートを優先させる考えだとコンサルとしてはパフォーマンスや成長にも限りがあるのも事実です。また、これからコンサルを目指すという方でも、プライベートを重要視されている方にはあまりお勧めできませんという意味合いで「コンサルやめとけ」となります。
おまけ:こんなコンサルはやめとけ
企業視点でこんなコンサルはやめておいたいいですよ というのを筆者の思うままにまとめてみたいと思います。
1個人のコンサルタントとしては、“やめた方がいい理由1:コンサル適性がない”に当てはまる人が該当しますが、そもそもこれに当てはまる人はコンサルティングファームに入れない、入ったとしても評価されず離脱する場合が大半です。それでも、客観的事実に基づいてイチから考え直す(ゼロベースで考える)ことができない、キャッチアップ速度含め労働生産性に対する意識が高くない等、何かが欠けているコンサルタントは悲しいかないるものです。全体のパフォーマンスを鑑み、目をつむることができるレベルなら良いですが、目立って気になる場合はファームのパートナーやディレクタークラスにレプレイスを依頼してしまった方が良いでしょう。
コンサルティングファームとしてやめておいた方がよいのは、“理論上は分かるが、現実的ではない”提案やアウトプットばかりしてくる、“現場の都合お構い無しの実態に沿っていない内容”を提言してくるファームでしょう。戦略案件ならまだしも、実際に自社の変革につながるかは見極めが必要です。
また、大手ファームは、特定業界機能別の多くのノウハウを蓄積しており、それを結集することで課題に対してもっとも効果的で効率的な方法を提供することができるのが強みですが、他社で行われている施策や成功事例ばかりを当てはめてくるケースもあり、その際は見極めが必要です。結局のところ業界共通課題などはあれど、各社によって課題や現場の実態は異なるもので、そこをきちんとコンサルティングファーム側が理解をして実態に沿った支援をしてくれるかが重要です。
さいごに
ここまで、「コンサルやめとけ」と言われる主なポイントについてまとめてみました 。
時代と共にコンサル業界の労働環境は改善されており、ワークライフバランスは取りやすくなっています。”激務”・”長時間労働”・”パワハラ”・”ブラック”といったパブリックイメージよりも、ご自身の適性・成長への意欲を元に判断されるのが賢明ではないでしょうか。
こちらの記事では「コンサルに向いているタイプ」についてまとめておりますので、あわせてお読みいただければと思います。
[v003]
執筆者
-
大手コンサルティングファーム、独立系ファームでの経験を経て、コダワリに入社。
大企業の事業改革、領域・大小を問わずIT案件のPM、品質管理に従事。特に会計系、運輸・旅客、ヘルスケアに強みを持つ。
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