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コンサルタントがやたらと乗っている自動車メーカーを独断と偏見で考えてみた結果
以前コンサルティングファームで働くコンサルタントが持っているグッズあるあるをご紹介致しました。今回は、コンサルがよく乗っているクルマについてまとめてみました。調査分析をしたわけではなく、完全に筆者の独断と偏見にて執筆をしておりますので、その点はご容赦下さいませ。また、恐れずに特定のメーカー名やモデル名を出しております。
本記事は2019年に執筆したものを2024年8月にリライトしたものとなっております。結論としてコンサルタントが乗っているクルマのメーカーやモデルの傾向は大きくは変わりありません。ただ、軒並み自動車の新車価格が上昇しており、堅実に中古車を選択する人が増えたように感じています。
目次
そもそもクルマを持っているのか
生活に必要なモビリティとしての機能だけを考え、プライスレンジもリーズナブルであり燃費の良い国産車を選択する方は多くいらっしゃいます。むしろ合理主義の塊であるコンサルでは、これが普通です。また、そもそもクルマを所有すること自体がefficientではないと考え、タクシーやシェアリングサービスを必要に応じて利用される方も多くいらっしゃいます。
ただ、コンサルにはブランド志向が強い方が多く、必要か否かという判断ではなく、自分なりのこだわりを持ってクルマを所有している方が多いのも事実です。
■ブランド志向×性能面での合理主義
ブランド志向がありますので、輸入車ブランドがそもそも多いように見受けられます。さらに高年収であることから輸入車ブランドもミドル~アッパークラスブランドとなります。とはいえ、さすがに車両本体2,000万円超となるラグジュアリークラスのブランドはそうそう見受けられません。
そうすると、メルセデスベンツ、BMW、アウディあたりのドイツ御三家がメインストリームとなります。
合理主義の定義にもよりますが、実用性と運動性能、さらに耐久性を兼ね備えているドイツ車はその点でも対象になってくると思われます。また、希少性を考えてブランドやモデルを選択している方も多く、ボリュームレンジとなるモデルよりも、趣味性が強いモデル、つまりスポーツモデルなどが選ばれる傾向があるように思えます。
そうなってくると、メルセデス・ベンツはAMGモデル、BMWはMモデル、アウディはRSあたりになってきます。
BMW Mシリーズ
出典:BMW Japan website
メルセデス・ベンツAMG
出典:メルセデス・ベンツ日本 website
アウディ S/RSシリーズ
出典:アウディジャパン website
しかしながら本体価格で2,000万に迫るモデルは、自動車保険を代表に維持費が高く、コンサルにとってもハードルは高く、1,000万円代前半となる“中古車として購入した”メルセデスAMG C63やBMW M4辺りが必然的に多い印象です。
中古でと書きましたが、本記事を最初に執筆した2019年において、先述のモデルは車両本体価格が1,200万円台であったのですが、2024年時点ではC63が1,600万円強、M4が1,500万円弱となっており、それなりの価格となっています。オプションや諸費用を考えると乗り出しで1,800万円程となることもあり、コンサルでもなかなか手が出ませんので、新車ではなく中古車となるわけです。
上述3ブランド以外でよく見るのがPorsche 911です。ただこちらは上述3ブランドよりも中古車で買っている場合が圧倒的に多いように感じております(新車で買っている方、怒らないでください)。圧倒的知名度とスポーツカーとしてのヒストリー、そして高いリセールに惹かれるものの、新車で好みのオプションを選択すると乗り出しで2,000万円を軽く超えてくる911モデルはなかなか手が届くものではありません。
なお、この項目で挙げましたモデル群に乗るのは、独身コンサルで、さらにマネージャ以上であることが大半です。独身の頃に買われてそのまま維持しているという方も見受けられます。
■ブランド志向×家族ユースでの合理主義
SUV率が高い印象ですが、よく見聞きするモデルをご紹介します。
まずは、トヨタのLexusブランドが多く、特にRXをよく見るように感じております。高いクオリティとブランド力、国産車の信頼感、それに加えて700万円超の価格帯というバランスが支持されるのでしょう。独身者でもよく見ますが、ご家庭をお持ちの方に多い様です。バランスの良さが配偶者に同意を貰い易いという点があるのかもしれません。(そもそもドアも4枚ありますし)。
トヨタ レクサス RX
出典:レクサス website
また、SUVにおいてもポルシェは人気です。カイエンやマカンといったモデルです。都心住まいで相応のランクに暮らしているからこそ、マカンではなく、頑張って価格レンジが上のカイエンを選択しているケースも聞きます。一方で、マンション等の駐車スペースの問題でマカンといったこともあります。
■ブランド志向×リセール面での合理主義
クルマを資産と考え、リセールを重要視する方も一定おります。ブランドがありリセールが良いとなると、ランボルギーニやフェラーリなど、ハイラグジュアリーなメーカー及びモデルになってしまうため、両軸での選定は現実的ではありません。そのため、堅実なモデルが結果として多くなっています。
いずれもトヨタ車ですが、ランドクルーザーやアルファードが挙げられます。アウトドアユースをするわけでもないのにランクルに乗っている、自身はドライバーシートに座るのに後席独立2座となるグレードのアルファードに乗っているなんてことがあります。そこが合理的判断できているのかはさて置き、ご家族には好評なことが多いでしょうから目を瞑るべきなのでしょう。
■マニアックなケース
マニアックなケースに関しては、コンサルだから特定の傾向があるわけではありません。
意外にサーキット等スポーツ走行が好きな方も多く、こういった方は、ポルシェ911GT3、ロータスや国産スポーツカーに行くケースも見受けられます.
自分なりのポリシーやこだわりが強く、かつ仕事にも遊びにも全力投球という方がコンサルには多く、この気質がクルマに向くとなかなかマニアックになります。そのため、マニアック度合いがなかなかに飛びぬけていることが多い様に思います。
筆者が実際に知る限りでも、ほぼ競技仕様の三菱自動車ランサーエボリューション、TVRタスカンなどなど、、、
2ドアのMT車ばかりを複数台所有する方もいれば、趣味と資産価値を追求してトヨタ2000GTを購入することを真剣に検討しているような方もいらっしゃいます。
先述のメルセデスAMGやBMW Mモデル含めて、そんなクルマに乗っているコンサルなんて見たことない!という方は多いでしょう。当然、自社やクライアント先には乗っていきませんし、オフ時の社内メンバ集まりにも何を言われるかわからないので乗ってなど行きません。
■おまけ
ピュアEVであるBEVに乗っているコンサルを筆者は知らないなと思い(たまたまかもしれませんが)、何故なのか考えてみました。恐らく長距離の出先における充電時間に対する懸念が原因ではないかと思っております。そもそも生産性を高め、何事も限られた時間の中で如何に早く仕事するかを常にやっている職業ですので(ある意味せっかち)、充電に時間を取られる恐れがあることが受け入れがたいのかもしれません。
また、広義で車と考えた場合に、昨今街中で見かけるLUUPは使っているのか?も考えてみました。こちらもコンサルタントが使っている印象はまったくありません。セーフティー観点でリスクが高過ぎるという判断もあるでしょうが、無理に安価なLUUPを使うのではなくタクシーで良いじゃんという判断が働くと思われます。
[v086]
執筆者
-
外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
コンサルティングワークもこなす傍ら、人材紹介事業の事業責任者やコダワリの人材開発業務や採用統括業務など含めて幅広に従事。
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外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
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