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コンサルティング市場規模将来予測(~2030年)|コンサル市場規模2025年版~後半~

コンサルティング市場規模将来予測(~2030年)|コンサル市場規模2025年版~後半~

日本のコンサル市場規模予測(~2030年)|経済環境と構造要因を織り込んだ将来試算

日本国内におけるコンサルティング市場規模(2025年版)の前半では、2017-2024年度の市場規模推定についてご紹介しました。2024年度は、2兆3,422億円規模の市場であり、前年度比+17.0% (2017年からのCAGR:+13.0%)でした。後半となる今回はコンサルティング市場が今後どの程度成長するのかについて、「試算前提」「3ケースの予測」「考察」の3部構成でお届けします。

コンサル事業の将来戦略を検討中の方、コンサル事業への進出を考えている方、コンサル業界への就職・転職を考えている方など様々な方にとって有益な内容となっております。ぜひご覧ください!

将来のコンサルティング市場規模の試算前提

コンサルティング市場規模の算出にあたっての前提を下記に記載します。

1.1 データ取得対象企業

  • 内資・外資の主要なコンサルティング企業が対象
  • 主要なコンサルティング企業はカオスマップ2025の掲載企業
  • Big4のFAS系コンサルは総合系コンサル売上高に含む

1.2 コンサルティング以外の売上高

  • 各コンサルティング領域で登場するシステム開発に関する売上高を極力除外

1.3 将来コンサルティング売上高の予測

コンサルティング業界は、GDPの成長局面と停滞局面でプロジェクトの内容が変わります。比較的景気が良くても悪くても需要が存在するため、GDP変動に対して耐性があります。そのため、今回はGDP成長率とGDP弾性値、さらに構造要因の3つの指標を使って予想を行います。

  • スタンダードケースでは、政府発表の実質GDP成長率2%にGDP弾性値2.5%をかけて、構造要因が働いたパターン
  • ポジティブケースでは、政府の目標GDP成長率3%にGDP弾性値3%をかけて、構造要因が大きく働いたパターン
  • ネガティブケースでは、政府発表の実質GDP成長率2%にGDP弾性値1.5%程度になり構造要因も働かないパターン

コンサルティング産業は他サービス産業と比較して景気感応度(GDP弾性)が高い傾向にあるため、本試算では2.5を基準値として設定しました。

3つのケースでの将来市場規模~スタンダード、ポジティブ、ネガティブ~

スタンダードケース、ポジティブケース、ネガティブケースの3つに分けて、コンサルティング業界の市場規模の将来までの推移を試算しています。

2.1 3つのケースについて説明

  • スタンダードケースとは?変数の将来推移や仮定で置いた数値を通常程度に想定したケースのことです。普通ケースとも言います。
  • ポジティブケースとは?変数の将来推移や仮定で置いた数値をやさしめに想定したケースのことです。楽観ケース、アグレッシブケースとも言います。
  • ネガティブケースとは?変数の将来推移や仮定で置いた数値を厳しめに想定したケースのことです。悲観ケース、コンサバケースとも言います。

2.2 スタンダードケース

  • 2030年の市場規模は、3.2兆程度と試算
  • 2024年から2030年までの成長率は+39%

図表1 日本国内コンサルティング市場(スタンダード予測)[十億円]

2.3 ポジティブケース

  • 2030年の市場規模は、4.17兆程度と試算
  • 2024年から2030年までの成長率は+78.8%

図表2 日本国内コンサルティング市場(ポジティブ予測)[十億円]

2.4 ネガティブケース

  • 2030年の市場規模は、2.9兆程度と試算
  • 2024年から2030年までの成長率は+28%

図表3 日本国内コンサルティング市場(ネガティブ予測)[十億円]

コンサルティング業界の将来市場規模の考察

ここでは、第二章を踏まえて、将来のコンサルティング業界市場規模を考察します。

3.1 昨年から引き続き市場規模は拡大中

2024年も昨年に引き続き、コンサルティング業界の市場規模は成長しています。業務効率化やデータ利活用などをテーマとしたデジタル化、DX支援ニーズの継続に加えて、「コンサルティングファームの売上と利益ランキング 」にもある通り、AIへの投資がコンサルティング業界の中長期的な市場成長の構造的ドライバーとして位置づけられます。一方で、グローバルと日本国内では、状況が変化がしてきています。

3.2 グローバルでは人員削減、国内では積極採用

2025年は、PwCは5,600名、アクセンチュアは1万人以上など、BIG4や大手グローバルファームの人員削減(レイオフ)が相次いで報道されました。その背景には、景気減速によるコンサル需要の鈍化、組織構造の最適化があると分析されています。
一方、日本国内においては、単価が上がった外資系ファームからの乗り換えや中堅企業のDX需要増加に伴い、受注数を大きく伸ばしており、中途採用においても積極性を見せています。

グローバルと日本の社員数推移から考察!コンサル業界の採用トレンドと今後の見通し|コンサルのホンネ
アクセンチュア「事業最適化プログラム」

採用が積極的ではあるものの、日本全体の労働人口は減少構造であること、高度人材(戦略・DX・IT・データ・AI)の絶対数が足りない状況により、専門職の供給育成スピードより需要増加スピードが上回り「育つスピード」より「必要になるスピード」の方が速いという人材の構造的問題が顕在化する可能性もあります。

3.3 AIはコンサルを代替するのか?

AIがコンサルティング業界の成長ドライバーであることは、「3.1 昨年から引き続き市場は拡大中」でもお伝えした通りですが、AIによってコンサルは代替されるのでしょうか?
生成AIで加速する次世代DX支援|コンサルファームの最新AI投資額と提携先一覧2024でもある通り、Big4を中心としてコンサルティング会社が多くの資金をAIに投入しています。

3.4 構造的には「部分的代替」と「価値高度化」が同時進行するモデル

市場調査や戦略資料、分析レポートなどのリサーチ・ドキュメント作成の「作業としてのコンサル」はAIに代替される可能性はあります。
しかし、ステークホルダー調整や経営判断など「意思決定としてのコンサル」はむしろ価値が上がっていくのではないかと考えます。

まとめ

本稿では、日本国内の将来のコンサルティング市場規模(2024~2030年度)の予測について解説してきました。

  • 2024年度の日本国内におけるコンサルティング業界の市場規模は2兆3,422億円。
  • 日本国内におけるコンサルティング業界の2030年度の市場規模は、スタンダードケースで3.2兆円(2024年度から+39%成長)、ポジティブケースで4.17兆円(同+78.8%成長)、ネガティブケースで2.99兆円(同+28%成長)。
  • コンサルティング市場規模の成長余地は狭まってきている。

本市場規模に興味をもっていただけた方は、ぜひ他の記事についてもご覧いただけると嬉しいです。

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執筆者

大谷内 隆輔
大谷内 隆輔コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 代表取締役社長
アクセンチュアにてファーストキャリアをはじめ、以来20年超コンサル畑で事業戦略からITコンサルまで幅広くこなす。大企業の経営課題に対して包括的に俯瞰し、全体的なロードマップと解決に向けた推進に強みを持つ。
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大谷内 隆輔
大谷内 隆輔コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 代表取締役社長
アクセンチュアにてファーストキャリアをはじめ、以来20年超コンサル畑で事業戦略からITコンサルまで幅広くこなす。大企業の経営課題に対して包括的に俯瞰し、全体的なロードマップと解決に向けた推進に強みを持つ。

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