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生成AIで加速する次世代DX支援|コンサルファームの最新AI投資額と提携先一覧2026年最新アップデート版

生成AIで加速する次世代DX支援|コンサルファームの最新AI投資額と提携先一覧2026年最新アップデート版

各コンサルティングファームにおける生成AIに対する投資・AI企業との提携状況まとめ

主要コンサルファーム各社のAI投資額や提携先を整理しました。生成AIをめぐる競争は、前回調査の2024年6月時点からフェーズが変わり、「試行段階」から「業務に本格的に組み込み、成果創出を競う段階」へと移行しています。

総じて、各社モデル(基盤)企業との提携を広げるだけでなく、社内向けの生成AIツールを展開して生産性を上げ、そこで得た知見を顧客支援へ持ち込む流れを強めています。たとえばアクセンチュアは、2025年度の年次報告書で生成AI(およびより自律的なAI)関連の売上が27億米ドル(前年度比3倍)に達し、生成AIの新規受注については59億ドル(前年度から約2倍)に達していると述べており、生成AIが、同社事業において重要な位置づけを占め始めていることが読み取れます。

本記事では、2026年4月時点で公表されている情報をもとに、主要ファームのAI投資コミットと提携状況を整理し、これまでの動きも振り返る形でアップデートします。

※本記事は入手可能な公開情報をもとに構成しており、すべての情報を網羅している訳ではありません。

生成AIに関する各コンサルファームの投資額

まずは、各コンサルティングファームが公式に発表している生成AI関連の投資コミット(投資額および方針)を整理します。ここでは、2024年6月に公表した記事内容をベースに、これまでに変更・追加があったかという観点で整理します。

BIG4+アクセンチュア

アクセンチュア:80億米ドル規模

アクセンチュアは2023年6月、「データおよびAI関連事業に今後3年間で30億米ドルを投資する」と発表。2025年度の年次計画では、生成AIおよびAIエージェント関連の売上が約27億米ドルに達したとしている。また、AI専門人材を8万人体制へ拡大する計画も進展。3年計画最終年となる2026年現在、AI能力獲得を含む年間約50億ドルの買収投資を並行して進めている。さらに、「AIエージェント」の導入支援に注力しており、2026年度第2四半期には、AI需要の加速により過去最高となる221億ドルの新規受注を記録した。

(参照:2025 Annual ReportAccenture Reports Second-Quarter Fiscal 2026 Results

PwC:15億米ドル規模

2023年にPwC USが発表した3年間で10億ドルの投資計画をはじめ、ドイツ(1.5億ユーロ)やカナダ(2億米ドル)など各拠点が相次いで投資を発表。これらの3カ年計画は2026年度で最終年を迎え、全従業員へのAIスキル習得や基盤構築を概ね完了した。現在は、これらに加えグローバル全体で約15億米ドルの追加投資を継続。単なるツール導入から、「AIエージェント」による業務の自立化や、収益化を重視する実用フェーズへと移行している。

(参照:PwC Global Annual Review 2025

これまでデロイトは、AI投資の具体的な金額を明示していなかったが、2025年度の決算発表において、2030年度までに生成AIおよび関連技術へ30億米ドル超の投資を行う計画を公表した。この投資は、サービス提供の変革、オペレーションの効率化、およびAIネイティブな新製品・サービスの開発に充てられる。2026年現在は、従来の生成AIから、より自律的な「AIエージェント」や、高度な「AIシミュレーション」へと重点を移している。NVIDIAなどの戦略的パートナーとの連携を強化し、世界47万人の従業員へのAIスキル習得(年間約6.7億ドルの教育予算)と並行して、クライアントのビジネスモデルを抜本的に変革する実用化フェーズを加速させている。

(参照:Deloitte reports FY2025 revenueDeloitte reports FY2025 revenue、TMT Predictions 2026: The AI gap narrows but persists

EY:14億米ドル規模

EYは、2023年9月にAI統合型プラットフォーム「EY.ai」の立ち上げを発表し、14億米ドルの投資を表明。現在も軸に据えている。2025年度の年次報告書によると、この投資が結実し、監査・税務・コンサルティングの全サービスラインにAIが統合された。特にコンサルティング事業においては、自律的にタスクを遂行する「EY.ai Agentic Framework」を導入し、クライアントのビジネスモデルを抜本的に再定義する実用フェーズへ移行した。

(参照:EY Value Realized 2025EY Press Rerease

KPMG:20億米ドル規模

KPMGは、2023年7月に「マイクロソフト社とのグローバルな協力関係拡大と共に、今後5年間でAIに20億米ドル投資する」と発表。この投資方針は継続しており、エージェントAIの全社実装へと注力した結果、2025年度の総売上高は前年比5.1%増の398億ドルを記録した。2026年現在もマイクロソフトとの協業を中核に、社内外での生成AI活用を進めている。

(参照:KPMGニュースリリースKPMG Annual Review2025

各コンサルティングファームが提携している生成AI関連企業

公表されている主な提携やAIに関連する動向をファーム別にまとめました。

BIG4・アクセンチュア、戦略主要コンサルファーム投資・提携マップ2026

BIG4+アクセンチュア

アクセンチュア

・[提携] Mistral AI
2026年2月、欧州発のオープンモデルリーダーであるMistral AIとの連携強化を発表。公共部門やデータ主権(Sovereignty)を重視するクライアント向けに、柔軟性の高いMistralモデルのオンプレミス/プライベートクラウド実装を推進し、ベンダーロックインの回避を支援している。
(参照:Accenture Newsroom February 26, 2026

・[投資] Alembic
2025年11月、マーケティング効果測定における「因果AI(Causal AI)」技術を持つAlembic社に対し子会社を通じて投資を実施するとともに、戦略的パートナーシップも締結した。これにより、生成AIによるクリエイティブ生成と、因果推論によるROI測定を組み合わせ、マーケティング活動の精度を飛躍的に高める狙いがある。
(参照:Accenture Newsroom November 17, 2025

・[投資] Aaru
2025年3月、AIを活用した予測エンジンを開発するAaru社への投資と協業を発表。エージェント型AIによるシミュレーション能力を取り込み、アクセンチュア・ソングは新製品開発、マーケティング、顧客戦略、カスタマーサービスにわたるAI製品・サービスに活用する。
(参照:Accenture Newsroom March 4, 2025)

・[提携] マイクロソフト
2023年、マイクロソフト社との提携強化を発表。AIを活用した業界別ソリューションの開発やAI人材育成に取り組む。「Accenture Microsoft Business Group」を通じ、Copilot for Microsoft 365の導入支援から、Azure OpenAI Serviceを活用したカスタムエージェント開発までを包括的に提供。オペレーション領域を中心として大規模展開を進めている。2026年にはAIの全社展開を「数日単位」で実現するための専門組織「フォワード・デプロイド・エンジニアリング (FDE)」をマイクロソフトの協力のもと設立。また、全従業員約74万人へCopilotを展開し、自社を最初の顧客(カスタマー・ゼロ)と位置づけ、最大の実験場として活用している。
(参照:アクセンチュア ニュースリリース 2023/7/13 PR TIMESロイターMicrosft

・[提携] Cohere
2024年3月、オラクルが出資しているエンタープライズ AI のスタートアップ企業であるコーヒア(Cohere)社と提携。Cohereが提供する生成AIモデル(Command、Embed、Rerank など)を活用した企業向けAIソリューションの提供を進めている。 これにより、世界中の顧客企業に生成AIソリューションを提供し生産性と効率化を図る。2026年現在、異なるクラウド間での「相互運用性」と「移植性」を重視したAI基盤(AI-Ready Cloud Foundation)の構築を掲げ、マルチクラウド環境下でのAI実装を支援しており、企業のコスト最適化を可能にしている。
(参照:cohere 3月 05, 2024 Accenture RESERCH REPORT)

・[提携] Google Cloud
2023年6月、Google Cloudとの協業体制を戦略的に強化し、両者のAI サービスを組み合わせ、企業が生成AIを本格活用する支援を行っていくと発表。同年12月には共同で「Generative AI Center of Excellence (CoE)」を設立した。2025年、この連携を「Gemini Enterprise」および「Agentic AI」領域で大幅に拡大した。2026年現在は、CoEを進化させ、Geminiモデル(特にマルチモーダル機能)を活用した自律型エージェントの構築支援を強化している。
(参照:Google Cloud Press ReleaseAccenture Newsroom October 9, 2025April 22, 2026

・[提携] Anthropic、AWS
対話型 AI「Claude」の Anthropic社とAWS社、アクセンチュアの3社が提携を発表し、アクセンチュアのエンジニアはAWS上でAnthropicのAIモデルを使ったトレーニングを行い、AI戦略の実装までをサポート。2025年には、提携規模を大幅に拡大し、「Accenture Anthropic Business Group」を設立。約30,000人の専門家にトレーニングを行い、特に金融、ヘルスケア、公共部門などの規制産業向けのソリューション開発を行う。また、数万人規模の自社エンジニアへAIコーディング支援を本格展開し、開発サイクルの劇的な短縮と投資対効果の可視化を顧客企業へ提供している。2026年には、Claudeを核とした自律型セキュリティソリューション「Cyber.AI」を導入し、サイバー攻撃へのリアルタイム対応を強化している。
(参照元:Accnenture Newsroom March 20, 2024December 9, 20252026/4/08

・[提携] NVIDIA、ServiceNow
NVIDIA社とServiceNow社との戦略的提携を拡大し、企業の生成AI機能の開発と導入を迅速に進めることを目的としたプログラムである「AI Lighthouse」を発表。この関係は「Accenture AI Refinery」の立ち上げへと進化した。2024年10月には、NVIDIAの技術スタックに特化した3万人規模の専門組織「Accenture NVIDIA Business Group」を設立。2026年現在は、NVIDIA AI Foundryを活用し、Llama 3.1などのオープンソースモデルを用いて、企業独自のカスタムLLMを構築・運用するためのプラットフォームを提供している。これにより、企業は機密データを保持したまま、自社専用の高度なAI資産を所有することが可能になる。
(参照:NVIDIA press releaseAccenture ニュースリリース 2024/07/29コンサルのあんなこと、こんなことAccenture newsroom January 6, 2025

・[共同開発] Adobe
Adobe社とマーケティング変革を加速する業界特化型の生成AIソリューションを共同開発。画像生成AI「Firefly」を活用した業界特化型のマーケティング変革を推進。ブランド指針を遵守したコンテンツ制作の自動化により、制作・配信工程(サプライチェーン)全体の効率化を支援している世界各地の「生成AIスタジオ」を通じた共同投資により、企業独自のブランド資産を学習させた「カスタムモデル」の運用を本格化。AIエージェントによるマーケティング工程の自動最適化を加速させている。
(参照:Accenture ニュースリリース 2024/04/04Adobe Summit 2026

・[出資] Writer
2023年、法人向けにコンテンツ執筆・編集の自動化ツールを提供する米ライター(Writer)社のシリーズB(調達額1億ドル)に出資。さらに出資や戦略的連携を強化し、Writer社が2025年に発表した自律型エージェント「Writer Agent」や「Action Agent」の導入を支援し。自社を「カスタマー・ゼロ」として先行導入し、マーケティングや法務等の実務で得た知見を顧客提案に反映させている。また、マーケティングコンテンツ生成だけでなく、複雑な業務プロセスの完全自動化を推進している。
(参照:Writer September 18, 2023July 29, 2025November 18, 2025

・[出資] Ocean Genomics
2023年2月、アクセンチュアのCVCであるアクセンチュア・ベンチャーズを通じて創薬・バイオファーマ企業向けAIスタートアップのオーシャン・ゲノミクス(Ocean Genomics)社に出資。026年現在は、製薬企業の創薬プロセスにおいて、AIによる高度なゲノム分析を統合し、より精緻な標的探索や患者の個別化医療を加速させるAI駆動型の研究開発支援をグローバルに展開している。
参照:Accenture Newsroom ebruary 16, 2023Innovation in life sciences

■日本における動向■
[買収] 株式会社エス・アイ・アンド・シー (SI&C)
2025年、国内のシステム開発会社SI&Cの買収を発表した。これは、日本市場における生成AIの実装需要急増に対応するため、金融や社会インフラ領域に強みを持つエンジニアリソースを確保し、データ主導の変革(Data-driven transformation)能力を底上げする狙いがある。  
(参照:SI&C

 [連携エコシステム] KDDI / ELYZA
アクセンチュアとKDDIの合弁会社であるARISE analyticsを通じ、東京大学・松尾研発のスタートアップである国産LLM開発のELYZA(イライザ)と強固なエコシステムを形成している。ELYZAの日本語LLM術はKDDIグループのコンタクトセンター(Altius Link)等のエージェント化に適用されている。アクセンチュアはARISE analyticsを通じてこのデータ基盤や分析に関与しており、日本語特化型モデルの社会実装における重要なパスとなっている。
(参照:Accenture ニュースリリースKDDIPR TIMES

PwC

・[提携] Google Cloud
2025年10月、「AI Agent Ecosystem」の拡大を発表。Google Cloud (Gemini Enterprise) を活用し、EMEA地域だけで100以上のエージェントを構築・展開している。社内外の業務プロセスを自律的に処理する「Agent OS」の概念を打ち出し、エージェント同士が連携して複雑なタスクを完結させる仕組みを提供している。
(参照:PwC August 11, 2025October 15, 2025

・[提携] Meta (Llama)
2024年、Metaとの戦略的協業を発表。PwC Indiaが主導し、インド市場を中心にオープンソースモデル「Llama」を活用したソリューション構築を推進している。専門組織「GenAI Lab」を通じて、公共サービスや企業向けにスケーラブルかつコスト効率の高い生成AIソリューション構築を支援。これにより、商用モデルではコストが見合わない領域へのAI適用を可能にしている。 
(参照:PwC 29 September 2024

・[提携] OpenAI
ChatGPTを開発するOpenAI社と提携。米英の10万人以上の従業員(米国で7万5000人、英国で2万6000人)にビジネス向けバージョンである ChatGPT Enterprise のライセンスを付与。また、この提携でビジネス向けチャットボット「ChatGPT Enterprise」の最初の再販業者となった。ChatGPT Enterpriseの最大規模の再販パートナーとして、自社内での大規模導入(米国・英国等)の知見を活かし、クライアントへの導入支援・定着化支援を継続している。
照:PwC News May 29, 2024PwC and OpenAI

・[提携] Harvey
2023年3月、法律業務AIプラットフォームを開発しているリーガルテック企業であるHarvey社とのグローバルパートナーシップを発表し、Big 4の中で唯一、法務ビジネスソリューションの専門家が同社の革新的なAIプラットフォームへ独占的アクセスを提供した。なおHarvey社は、ChatGPTを開発したOpenAIから資金的援助を受けたスタートアップで、ChatGPTテクノロジーをベースとしている。独自の「Tax AI Assistant」を共同開発し、複雑な税務アドバイザリー業務やM&Aにおける法的デューデリジェンスの自動化・高度化を実現。このプラットフォームはPwCの膨大な独自データでファインチューニングされており、他ファームとの差別化要因の一つとして位置づけられている。
(参照:PwC Press ReleaseMarch 15, 2023PwC 税務Reuters

■日本における動向■
・[提携] ギブリー
2024年3月、企業への生成AIの導入・活用支援で、法人の生成AI活用を支援するギブリー社との協業を開始。
(参照:PwC ニュースルーム2024年3月28日

・[新会社設立] PwC TS Japan合同会社
2025年9月、税務・法務・会計領域における生成AI活用に特化した新会社「PwC TS Japan合同会社」を設立した。これにより、従来のコンサルティングの枠を超え、Harveyなどの技術を活用した具体的なテクノロジーサービス(SaaS的な機能提供を含む)を展開する体制を整備した。
(参照:PwC ニュースルーム 2025年9月17日)
   
[連携] 富士通 / Oracle
富士通およびOracle (Oracle Alloy) と連携し、日本の経済安全保障推進法に対応したソブリンクラウド上でのAI活用支援を開始。機密性の高いデータを扱う日本企業や公共機関に対し、データ主権を確保した状態での生成AI利用環境を提供している。  
(参照:富士通 ) 

デロイト

・[提携] Google Cloud
2023年6月、Google Cloud社の生成AIとの戦略的なアライアンス拡大を皮切りに、Google Cloud、ServiceNowとの3社間提携を強化。100以上の業界別「即戦力エージェント」を提供し、企業のサイロ化解消を支援している。また、異なるエージェント間で協調してタスクを実行する「Agent2Agent」プロトコルの活用を推進している。
(参照:Deroitte News 09 Apr 2025

・[提携]NVIDIA
2023年8月、世界中の企業によるビジネス推進の改革に生成AIを利用していくことを目的に、NVIDIA社との戦略アライアンスの発表を拡大を発表。NVIDIAとの提携は「AI Factory as a Service」へと進化し、2025年にはEMEA地域で「Consulting Partner of the Year」を受賞した。NVIDIAの全スタック(Llama Nemotron、NeMo、Blueprints)を活用した自律型AIエージェント「Zora AI」を発表。財務、顧客対応などの複雑な業務を代行するデジタル労働力を提供し、インフラ構築からエージェント運用までを包括的に支援する体制を整えた。
(参照:Deloitte News 18 Mar 2025The Deloitte & NVIDIA alliance

・[教育]
2023年8月、米国とインドで最大10,000人のAI専門家をトレーニングする取り組みの一環として、Deloitte AI Academyのカリキュラムを拡張。
(参照:PR News Wire

■日本における動向■
・[提携]NVIDIA
2024年6月、日本市場においてNVIDIA社と提携。新たにエンジニアやコンサルタント約50名が所属する「エヌビディア・プラクティス」を組成し、クライアントのビジネス変革のためにソフトウェアの導入と継続的なAI技術の機能向上を行う。デロイト トーマツは楽天証券およびNVIDIAと協力し、生成AIアバター「投資相談AIアバター」を開発した。NVIDIAのACE (Avatar Cloud Engine) やDeloitteのQuartz Frontline AIを活用し、単なるテキストチャットを超えた、高品質な音声・映像・ジェスチャーによる対話型顧客体験を実現している。これは金融業界における生成AI活用の先進事例として注目されている。
(参照:Deloitte ニュース2024年1月11日2024年6月3日

・[施設]
様々なAIおよび生成AIの最新技術を取りそろえた体験および構想の場として、生成AI体験施設 「AI Experience Center」をビジネスの中心地である東京・丸の内に今夏設立。最新技術の体験に加え、セミナーやワークショップを通じて、各企業の課題に応じたソリューションの創出を行う。東京・丸の内の体験施設を活用し、生成AIの最新ユースケースの展示や、クライアントとの共創ワークショップを展開。経営層のAIリテラシー向上と意思決定を支援する場として機能している。
(参照:Deloitte Tohmatsu AI Experience Center

・[教育]
2023年6月、自社の全コンサルタント約5,000人に生成AIの専門知識や活用ノウハウを獲得させ、それらを顧客に提供するための体制整備を加速すると発表。
(参照元:日本経済新聞

EY

・[提携]デル、IBM、マイクロソフト等
AI統合型プラットフォーム「EY.ai」を開始。AIに関するビジネス面、テクノロジー面、学術面の幅広いケイパビリティを網羅するAIエコシステムを提供し、その中でデル社、IBM社、マイクロソフト社、SAP社、ServiceNow社、トムソン・ロイター社、UiPath社など世界的な企業と提携するほか、AI新興企業とも連携。「EY.ai」エコシステムの一環として、各社との連携を維持。特にSAPとの連携では、規制産業向けのセキュアな生成AIソリューション開発において、業界特化型のユースケースを拡充している。
(参照:EY ニュースリリース 2023年12月13日、 Press Release 05 Mar 2025

・[提携] マイクロソフト
EYとMicrosoftの提携はさらに拡大し、2025年には「EY.ai Agentic Platform」等を通じ、バックオフィス業務や財務プロセスの変革を推進している。アイルランド等では「Microsoft Partner of the Year」を受賞するなど、グローバルで密接な統合を進めており、Azure OpenAI Serviceを活用した大規模な業務変革支援に強みを持つ。
(参照:EY Press Release 13 Nov 2025

・[提携] NVIDIA
「EY.ai Agentic Platform」の開発においてNVIDIAとの協力を開始。NVIDIAのAIスタックを活用し、税務、リスク、財務領域での自律型エージェント開発を推進。計算負荷の高い処理や、複雑なシミュレーションを要する業務へのAI適用を加速させている。
(参照:EY ニュースリリース 2025年4月21日 )

■日本における動向■
・[監査技術] EYQ Assurance Knowledge
グローバルな監査プラットフォームへの生成AI統合の一環として、日本国内でも監査業務の効率化・高度化に生成AI(EYQ)を活用している。14万人の監査プロフェッショナルが利用する基盤を整備し、会計・監査領域におけるAI活用のデファクトスタンダード化を目指している。
(参照:EY ニュースリリース 2025年4月25日

KPMG

・[提携] マイクロソフト
2023年7月、マイクロソフト社と提携。これにより26万人のグローバル人員がマイクロソフト社のクラウドとAzure OpenAI Serviceの機能を活用し、顧客へのAI対応を加速している。2026年現在、20億ドル規模の投資に基づきMicrosoft Cloud/AIの活用を継続。サイバーセキュリティ(Security Copilot)やESG、税務領域でのCopilot活用に加え、Agentic AI領域にも注力。独自のプラットフォーム「KPMG Workbench」を通じて、監査プロセスの自動化など、より自律的なAI活用の協業を深化させている。
(参照:KPMGニュースリリース 2023/07/19AI and TechnologyKPMG launches Workbench across the global organization

・[投資・提携] Databricks / LlamaIndex
データおよびRAG(検索拡張生成)の精度向上のため、DatabricksおよびLlamaIndexへの投資・提携を実施。LlamaParseなどを用いた高度なデータ解析と、Databricksのデータインテリジェンス基盤を組み合わせることで、 企業内の非構造化データをLLMに接続するパイプライン構築能力を強化。企業内の非構造化データをLLMに接続するパイプライン構築能力を強化。KPMGの『Trusted AI』原則に基づき 、AI回答の精度と信頼性を担保する技術基盤を整えている。
(参照:KPMG Press release May 1, 20252 December 2025Generative AI for enterprise

・[提携] Google Cloud
Google Cloudとの提携を大幅に拡大し、「Gemini Enterprise」をKPMGの全社的なプラットフォームとして採用した(米国等)。従業員体験の向上とクライアントサービスへのAI組み込みを加速させており、「Agentspace」を活用したエージェント開発を推進することで、Googleエコシステム内でのプレゼンスを高めている。
(参照:KPMG April 9, 2025October 9, 2025

■日本における動向■
・[提携] Arithmer(アリスマー)
KPMGジャパンのメンバーファームである有限責任あずさ監査法人が、2026年、東大発AIベンダーのArithmerと協業契約を締結。KPMGジャパンはカスタマイズした生成AIやAIエージェント技術などを活用した業務の変革を支援するサービスの提供を開始。フィジカルAI技術を組み合わせ、製造業や建設業等の現場を持つ企業の業務変革(DX)支援を強化している。
(参照:KPMGジャパン 2026/02/17

戦略系ファーム

マッキンゼー

・[提携] Salesforce
2023年9月、Salesforce社との戦略的提携を発表。マッキンゼーのAI部門「QuantumBlack」の知見とSalesforceの「Data Cloud」や「Einstein AI」を統合し、企業が営業、マーケティング、カスタマーサービスにおいて生成AIを実用化できるよう支援。これに先立ち、2022年にはSalesforceのプラチナパートナーであるS4G Consultingを買収しており、実装フェーズまで一貫した支援体制を構築している。
(参照:McKinsey Blog September 7, 2023May 3, 2022

・[提携] NVIDIA
2024年5月、NVIDIA社と提携関係を発表。NVIDIAのフルスタック・コンピューティングとマッキンゼーのAI部門であるQuantumBlackの独自のAIアセット(「Lilli」など)を統合した。これにより、企業が独自のカスタムLLMを安全かつ高速に構築・運用するための「AIファクトリー」の構築支援を強化。生成AIが世界経済にもたらすと推計される年間最大4.4兆ドルの経済価値創出を目指している。
(参照:McKinsey Blog May 16, 2024

・[提携] SAP
2023年5月、SAP社との戦略的提携を拡大。マッキンゼーのAI部門「QuantumBlack」の知見と、SAPの次世代プラットフォームや生成AI機能を統合し、企業の業務プロセス全体をAIで再構築する「Generative Enterprise」への転換を支援している。財務、サプライチェーン、人事などの基幹業務におけるAI実装をエンドツーエンドで加速させている。
(参照:SAPMcKinsey Blog January 15, 2024

・[提携] Google Cloud
2024年4月、Google Cloudと戦略的提携を締結し、ジェネレーティブAIやクラウド技術を組み合わせ、企業のAI活用と事業変革を加速する取り組みを開始。生成AIが世界経済にもたらすと推計される年間最大4.4兆ドルの価値」の実現に向け、大規模なAIプロジェクトでの価値実現を目指す。
(参照:McKinsey Blog April 4, 2024

・[自社ツール]Lilli(リリ)
2023年8月より全社導入された、コンサルタント専用の生成AIプラットフォーム。数十年分に及ぶ10万件以上の社内知見やプロジェクトデータに安全にアクセスし、数週間かかっていた調査業務を数時間に短縮するなど、業務効率を劇的に向上させている。
(参照:McKinsey Blog August 16, 2023

・[対外プラットフォーム] Ask McKinsey
クライアントや一般ユーザー向けに展開されている生成AI対話インターフェース。マッキンゼーが発行する膨大な公開レポートやインサイトを学習しており、ユーザーはチャット形式で最新の業界知見や戦略的トレンドを迅速に抽出・要約することが可能。 以前は単純な検索機能 であったが、現在は「デジタル・エージェント」へと進化している。
(参照:Ask McKinsey

BCG

[提携] Google Cloud
2024年5月、Google Cloudとのグローバル提携を大幅に拡大。GoogleのAIモデル「Gemini」を活用し、サプライチェーンの最適化やパーソナライズされたマーケティングなど、業界特化型のAIソリューションを共同開発。クライアントが実機レベルでAIを導入し、具体的な投資対効果(ROI)を早期に実現することを支援している。
(参照:BCG Press Release April 22, 2026

・[提携] マイクロソフト
2025年、Microsoftとの戦略的提携を深化。Azure OpenAI Serviceを基盤に、特に製造業における「サプライチェーンの強靭化」と「生産ラインのAI自動化」に注力している。現場のオペレーションと経営判断をリアルタイムでつなぐAIインフラの構築を支援している。
(参照:New at BCG April 30, 2025

・[提携] OpenAI
2023年5月、OpenAIとの戦略的提携を公式に発表。最新のGPTモデルへの優先アクセス権を背景に、デジタル開発部門『BCG X』を通じてクライアント独自のカスタムAI構築を支援している。2026年現在は『Frontier Alliance』へ参画し、自律的に業務を遂行する『AI Coworkers(AIエージェント)』の実装において、同社と密接な協力関係を構築している。
(参照:BCG Press release February 23, 2026

[提携] Anthropic
2023年9月、生成AI企業のAnthropic社と提携。安全性に定評のあるAIモデル『Claude』シリーズをBCGのソリューションに統合し、大規模な文書解析や不正検知、需要予測など、高度な推論を必要とする企業の業務変革を支援している。 
(参照:Anthropic

■日本における動向■
・[共同出資] 伊藤忠商事
伊藤忠商事とDX支援の共同出資会社『I.B.NEXT』 を設立。AIなどを使った業務改善を提案する事業を始める。伊藤忠の多様な事業現場での知見と、BCGのAI実装能力(BCG X)を統合し、PoC(概念実証)に留まらない実務へのAI実装を強力に推進している。国内外の先端AIスタートアップ等とのパートナーシップ形成を通じ、日本企業の産業競争力強化に向けたエコシステムを構築している。
(参照:伊藤忠商事

ベイン アンド カンパニー

・[提携] OpenAI
2023年2月、OpenAI社との業務提携を発表。コカ・コーラ社をはじめとするグローバル企業に対し、生成AIを活用したマーケティング変革や業務効率化の支援をいち早く開始した。 2024年10月、パートナーシップを拡大し、「OpenAIセンター・オブ・エクセレンス(CoE) 」を設立しAIソリューションの提供体制を強化している。
(参照:Bain & Company Press release February 21, 2023

・[提携] マイクロソフト
2023年9月、マイクロソフト社との提携を発表。マイクロソフトが提供するAzure OpenAIサービスを組み合わせることにより、クライアントがAIサービス・ソリューションをより一層早く導入できるように支援する。
(参照:Bain & Company

・[拠点設立] AI Innovation Hub (Singapore)
2025年11月、シンガポールに「AI Innovation Hub」を設立。東南アジア地域におけるビジネスリーダーに対し、最新のAI技術を活用したビジネス変革の実験・実装を行うハブとして、地域特有の課題解決を支援。
(参照:Bain & Company Press release November 18, 2025

・[ベンチャー・エコシステム]
2026年1月、世界のトップティアVC 7社(Accel、Sequoia等)との戦略的提携を正式化。クライアント企業と最先端のAIスタートアップを直接結びつけ、新事業創出や技術導入を加速させるイノベーション・アズ・ア・サービス」を開始。これにより、大企業がAIの最先端トレンドを即座に取り込める仕組みを提供。
(参照:Bain & Company Press release January 14, 2026

2024年時点では、生成AIを巡る競争は「どれだけ投資するか」「どのAI企業と提携するか」が主な注目点でした。
一方、2025年に入って明確に変わった点は、提携や投資の数よりも、生成AIをどう業務に組み込み、定着させたかが評価軸になったことです。
「どのLLMが優れているか」という議論から、各社は「複数のエージェントをいかにオーケストレーション(統合制御)し、実際のビジネス成果を出すか」という実利を重視するフェーズへと移行しつつあります。

まとめ

2023年、各ファームが一斉に発表した「10億ドル(約1,500億円)」から「30億ドル(約4,500億円)」規模の投資計画は、市場に対する「存続可能性のシグナル」としての側面が強くありました。しかし、2026年4月時点での分析に基づくと、これらの投資は以下の3つの異なるフェーズを経て、具体的な競争優位の源泉へと転換しつつあると考えられます。

第一フェーズ(2023年〜2024年前半):「基盤構築と同盟形成」
この時期、各ファームはマイクロソフト(Azure OpenAI)やGoogle Cloud、AWSといったハイパースケーラーとの独占的または優先的なパートナーシップを締結し、GPU計算資源の確保と社内利用環境の整備に資金を集中させた 。   

第二フェーズ(2024年後半〜2025年):「プラットフォーム化と人材再教育」
EYの「EY.ai」やインフォシスの「Infosys Topaz」のように、各社は自社の知的資産(ナレッジ)をAIモデルに学習させ、独自のサービスプラットフォームとして外販する体制を整えた。同時に、数十万人規模の従業員に対するリスキリングが実施され、労働力の質の転換が図られた。 

第三フェーズ(2026年現在~):「エージェント化とインフラ統合」
現在進行中のこのフェーズでは、もはやAIは単なる対話型アシスタントではなく、複雑な業務プロセスを自律的に実行する「エージェント」として実装されている。KPMGの調査によれば、通信業界のリーダーの62%がエージェント型AIを変革の核心とみなしており、投資の焦点は「チャットボット」から「自律型ワークフロー」へと完全に移行した。さらに、TCSに見られるように、コンサルティングファーム自身が物理的なデータセンターインフラを保有し、顧客に計算能力ごとサービスを提供する「垂直統合モデル」が出現している。

2024年6月調査時の各ファームの投資額(アクセンチュア30億ドル、デロイト30億ドル、PwC 10億ドル、EY 14億ドル、KPMG 20億ドル)は、2026年4月現在、多くが「計画の前倒し」や「さらなる増額」へと移行し、各社のAI戦略をより強固なものにしています。

しかし、重要なのは金額そのものではなく、その投資が「エージェント型AI」や「物理インフラ」といった具体的な資産へと変換され、アクセンチュアのように数十億ドル規模の収益を生み出し始めているという事実です。

2026年4月のGoogle Cloud Next等での発表にも見られる通り今後の競争は、投資額の多寡ではなく、AIエージェントを企業のコアプロセスにいかに深く、かつ安全に組み込めるかという「実装力」と「ガバナンス力」によって決定づけられることになると思います。

[v267]

執筆者

K.G.
前職ではコダワリ・ビジネス・コンサルティング社にて社長秘書・営業部長を歴任。退職後は海外を拠点に多国籍企業のコンサルティングに特化したフリーランスコンサルタントとして、IT戦略、ビジネスプロセス改善、組織再編に関する専門知識を活かし、クライアントに対してデジタル変革と効率化の推進を支援している。
最新のグローバルトレンドと戦略的思考を強みにコダワリ社の理念であるGNH量産に奔走している。
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前職ではコダワリ・ビジネス・コンサルティング社にて社長秘書・営業部長を歴任。退職後は海外を拠点に多国籍企業のコンサルティングに特化したフリーランスコンサルタントとして、IT戦略、ビジネスプロセス改善、組織再編に関する専門知識を活かし、クライアントに対してデジタル変革と効率化の推進を支援している。
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