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コンサルの1日をご紹介|出社・リモートでスケジュールはどう変わる?育児編も!
コンサルのリアルな日常とは?通常期と繁忙期の違いも紹介
コンサル業界は、リモートワーク・フレックス制度が充実しており、大半のコンサルファームでは比較的柔軟に働く場所や時間を選べます。多忙なコンサルタントは、縛りの少ない環境でどのようにタイムマネジメントを行っているのでしょうか?当記事では「あるコンサルタントの1日」を出社・リモート・育児中の3パターンに分けてご紹介します。
なお、マネージャー以上になると早朝型・深夜型など完全に人それぞれです。一方、アナリストやアソシエイトは、業務内容は違えどタイムスケジュール的にはコンサル・シニコンクラスとさほど変わらないでしょう。ちなみに、生産性やスキルが低いほど、労働時間でカバーせざるを得ずグダグダになりますので、タイムマネジメントに対する意識は欠かせません。
目次
コンサルのある日のタイムスケジュール~出社(かつ通常期)編~
20代女性コンサルタントのある1日のスケジュールを書き起こしました。比較的落ち着いている時期に出社した日のスケジュールです。通勤時間の調整などにより、精神的にも物理的にも余裕のあるタイムマネジメントを行っています。
時間 | 行動 |
7:00 | 起床、簡単な朝食 |
8:00 | 仕事関連のメールやチャットの確認・返信、1日のTo Do整理 |
8:30 | 身支度(着替え、メイクなど) |
9:00 | リモートで、所属しているプロジェクト・チームとの朝会 |
9:30 | 出社のため移動 |
10:30 | オフィス到着、作業開始 |
12:00 | オフィス周辺でランチ(時間がない時はコンビニになることも) |
13:00 | 作業再開 |
15:00 | 対面でのクライアントミーティング |
16:00 | ミーティングの議事録・To Doまとめ、レビュー |
17:00 | 議事録をクライアントに送付後、帰宅 |
18:00 | 帰宅、残タスクに着手 |
20:00 | 夕食、シャワーなど |
21:30 | 自由時間(読書、Netflix、担当テーマの情報収集など) |
24:00 | 就寝 |
出社の要否に関しては、この原稿を執筆している2023年10月時点でも、かなり自由度は高いです。
このスケジュールに出てくるクライアントミーティングに関しても、オンラインでも繋いでいますので、オンラインで参加しているメンバーもいました。対面を希望しているクライアントがいる場合、誰も出社しないのは失礼なので誰かは出社する必要があるというくらいで、個人の生活スタイルや希望に委ねられていることが多い状態です。
プロジェクトチームによっては、週に1-2回の出社日を設けていることもあるようですが、こちらも強制ではなく、あくまでプロジェクトの進行をよりスムーズなものとするため、メンバー間のコミュニケーションを円滑にするためであり任意であることが多い様に見受けられます。
このスケジュールの中で一番特徴的なのが「移動時間のフレキシブルさ」だと思います。会社や属しているプロジェクト、チームなどの状況によっても異なりますが、ラッシュアワーを避けた時間での通勤が推奨されているところは結構多いようです。よって、朝に家で会議やメールチェックを一通り終えてから、通勤ラッシュに巻き込まれないタイミングで出社することも可能です。
基本的に各自のタスクが順調に進んでいれば、中抜けなどに対しても寛容な雰囲気があるように感じます。
一方、プロジェクトが佳境に入っている / “炎上”状態にある場合、このタイムスケジュールは大きく異なります。忙しさに完全に波があるため、次のリモートワーク編ではより忙しくなってからのタイムスケジュールをご紹介します。
コンサルのある日のタイムスケジュール~リモートワーク(かつ繁忙期)編~
上記と同じコンサルタントのリモートワーク時のスケジュールです。プロジェクトが佳境に入った繁忙期には、多くのミーティングをこなしながら資料作成も行います。作業やレビュー依頼のタイミングを見極め、質を担保しながら最速のアウトプットを目指します。
時間 | 行動 |
6:00 | 起床、簡単な朝食 |
7:00 | 仕事関連のメールやチャットの確認・返信、1日のTo Do整理 |
7:30 | 作業開始 |
9:00 | 所属しているプロジェクト・チームの朝会 |
9:30 | クライアントへのヒアリングが30分ごとに入る (ヒアリング中に議事録を完成させるために息つく暇もない) |
15:00 | ようやく会議の波が過ぎ去る (冷凍食品ランチを30分で済ませる) |
15:30 | 作業時間 大量に来ているレビューを反映、クライアントに送付 |
17:00 | 内部ミーティング 新規での資料作成タスク(due本日中)が発生 |
17:30 | マネージャーとミーティング 資料のストーリーライン・スケルトンに合意し、作業開始 |
18:00 | 本日最後のクライアントミーティング (クライアントから、今更…というような指摘が入り、修正タスクが増える) |
19:00 | ミーティング終了後、クライアントからのタスクに着手 クライアントに送付 |
20:00 | 資料作成に戻る 全10ページを爆速で仕上げる |
21:00 | 資料をマネージャーに共有 レビューを受領。表現したいことがうまく伝わっておらず、表現に手が入る |
22:00 | ミーティング終了 修正点をスライドに反映し、最終版を送付 |
22:30 | 最後のメール/チャットチェック 返信が必要なものに関して対応 急な会議依頼に対して日程調整に奔走 |
23:00 | 退勤(したと思ったらクライアントからの急な質問が来て対応) |
24:00 | 今度こそ退勤、夕食・シャワーを済ませ就寝 |
リモートワークの良いところでもあり、悪いところでもあるのが、「移動時間がない」(=終電という概念がない)ことだと思います。
以前は、「終電だから…」と切り上げられていた(?)作業が、リモートワーク環境では延々とできてしまうので、プロジェクト終盤やヒアリングが連続している時などの繫忙期には、どうしても労働時間が延びてしまいます。
しかし、いつも息つく間もないスケジュールで動いている人はマネージャー未満であれば少ないように思います(逆にマネージャー以上は複数案件を回していくのが当たり前のため、常に忙しく働いている人がとりわけ多い印象です)。
忙しい時は”とにかく忙しく”、時間がある時は”自由時間も楽しめる”というメリハリのある働き方を楽しめる方は、コンサルにとても向いていると思います!
本メディアを運営する、コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社では、「コンサルタントによるコンサルタントのための」キャリアアドバイスや、転職相談を受け付けています。
転職を検討されている方はもちろん、今の環境や案件に悩まれている方からのご相談も歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。
ライフイベントを迎えた場合の働き方は?
コンサルタントは、育児・介護などのライフイベントとの両立がしやすい職種でもあります。
次に、育児中の30代男性コンサルタントの1日をご紹介しましょう。同じくコンサルである妻と共に、保育園入園前のお子さんの育児をしながら稼働しています。産前産後制度が充実するコンサル業界ですが、あえて早々に復帰する人が多いのも事実です。
こどもが保育園や小学校に通うようになると、送迎や通院などのタスクが追加されていきますが、基本的にはリモート中心の働き方で両立が可能です。
時間 | 行動 |
6:00 | 起床、子供の着替え・授乳 |
7:00 | 朝食、身支度(夫婦交代で) |
8:00 | 子供をあやしつつ、仕事関連のメールやチャットの確認・返信、1日のTo Do整理 |
9:00 | 所属しているプロジェクト・チームの朝会 |
9:30 | 子供をあやしつつ(夫婦交代で)、作業開始 |
12:00 | 授乳・寝かしつけ(子供の昼寝) |
12:40 | 夫婦で短めの昼食 |
13:00 | 作業再開、各種ミーティング(夫婦交代で子供をあやしつつ) |
17:30 | 子供の入浴、授乳 |
18:30 | 夕食 |
19:30 | 授乳・寝かしつけ |
20:30 | 日中できなかった各種作業の実施 |
22:30 | 入浴 |
23:00 | 自由時間(子供が起きてくることもしばしば) |
24:00 | 就寝 |
上記の例では、コントロールしきれない乳児のため、毎日同じとは中々いかないものですが、夫婦協力し、朝・夜の時間も有効活用のうえ、日々のプロジェクト対応を行っています。
作業やミーティング時間を考慮し、夫婦交代で子供をあやしますが、パートナーが子供を見てくれて安心できる時は、子供の泣き声を聞きつつも、作業に集中できるという、特異な能力を段々と身に着けていきます。また、しっかりと成果を出しつつ、子供との時間も増やしたいため、以前にも増して作業の生産性が向上する、といった話もよく聞く話です。
時には、家事外注やシッターの手配をしながら乗り切ります。とはいえ、“炎上案件“”繁忙期”などのハードワークとの両立は難しくなることもあるでしょう。
そのような場合は、比較的落ち着いた時間の融通が利きやすいプロジェクトや、社内プロジェクト等へのアサインを、上長と事前に調整するのがベターかと思います。また、チームメンバー内で事前に共有することで、タスクの内容やミーティングの時間などを配慮することも可能ですし、協力してくれるチームメンバーがほとんどです。
時短勤務という選択肢もありますが、勤務時間が減少することにより、「お給料が体感で半減した」という声も耳にしましたので、制度の活用には慎重な検討が必要かと思います。
企業内で育児・介護経験者ネットワークがあることも多いため、育児・介護経験者を紹介してもらい、アドバイスをもらうのも良いですね。
ちなみに、上記のコンサルタントは1日のタスクを終えた後、深夜の繁華街に繰り出すことも(パートナーの了解を得た上で!)。ライフイベントと仕事の両立では、精神的な負担も大きくなりますから、自身に合った息抜き時間を設けることもタイムスケジュールを考える上では重要になるでしょう。
休みはとれるのか?
コンサルは激務、休みがとりづらいというイメージがあるかもしれませんが、普通に休みは取れます。
こちらの記事でもご紹介している通り、基本的にはプロジェクトとプロジェクトの間に休みを取得することが多いですが、プロジェクトの期間中であっても事前に相談すれば休みは取得可能です(取れなかったことはありません)。
プロジェクトが始まる前に、こちらもマネージャー(もしくは案件の責任者となっている人)に相談しておくとスムーズに進みますので、ぜひお試しください。
今回は、コンサルのワークスケジュールやフレキシブルな働き方についてみてきました。
コロナ禍を契機にかなりフレキシブル度が上がっている環境ですので、より働きやすくなっているのではないかと思います。コンサルを志望されている方の参考になれば嬉しいです。
当メディア運営企業では、コンサル業界特化のキャリア支援を行っております。
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まずは、お気軽に▶▷▶こちらからご相談ください。
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執筆者
- 新卒で外資系コンサルティングファームに入社。以来、現在まで一貫してHR領域のコンサルタント、リサーチャーとして活動。2022年に独立。趣味は筋トレとカリンバ。
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