「小1の壁」を乗り越えたワーママコンサルの働き方｜コンサルのホンネ

コンサルのキャリア転換。フリーランスとして１年活動してみて

現役コンサルが徒然なるままに綴るコラム「コンサルのホンネ」では、ハードワークの合間に思いついたことを思いつくままに語ります。第11回のテーマは「小1の壁を乗り越えたワーママコンサルの働き方」。ホッと一息つくも良し、同じテーマで考察してみるも良し、お気軽にお読みください。

新しい年を迎え、今後のキャリアについて考える方も多いのではないでしょうか。このコラムでは、ファーム所属からフリーランスのコンサルタントに転向した私の一日と働き方の感想をご紹介したいと思います。同じような選択を検討している方に少しでも参考になれば幸いです。

「小1の壁」を前に退職

２年前、大手コンサルファームでマネージャ職を務めていた私は、「小1の壁」を乗り越えるためにフリーランスへの転向を決断しました。「小1の壁」とは、保育園のような手厚いサポートがなくなり、仕事と育児の両立が難しくなる状況を指します。当時、仕事にはやりがいを感じていたものの、娘との時間を犠牲にしている事実は否めませんでした。さらに、ホワイトな環境で育ったジュニアの育成に疲弊していたことも重なり、プロジェクトがひと段落したところで退職。すぐにエージェントに登録しました。

フリーランスの働き方

エージェント登録後、担当者と面談を行い希望を伝えます。後日案件を紹介され、面接を経てお互いに合意があればプロジェクト参画という流れで案件を獲得します。タイミングが良かったのかも知れませんが、登録から参画までは１か月もかかりませんでした。現在私は、以下のような案件に継続して参画しています。

・稼働率80％　・リモートメインで週１回出社
・３カ月単位で契約延長　・140万円/月

フリーコンサルの１日のタイムスケジュール

こちらの記事に倣い、私のある１日のタイムスケジュールをご紹介します。

時間	行動
６:00	起床、自分時間（最近はオンライン英会話）朝食、子供の登校後、洗濯や掃除などの家事
８:30	メール＆チャット返信プロジェクト関連のナレッジを書籍やニュースサイトでインプット定例ミーティング用資料のレビューと修正指示
10:00	プロジェクトメンバーとミーティング（定例ミーティングに向け論点整理）
11:30	定例ミーティング用資料の再レビューとまとめ
13:00	ランチ（家の近くでテイクアウト）
14:00	クライアントと定例ミーティング
15:00	プロジェクトメンバーとラップアップミーティング
15:30	レポートラインとなるディレクターとミーティング（状況報告と今後の方向性について確認）
16:15	エージェント担当者と電話ミーティング（プロジェクト参画状況について）
16:30	会議議事録、資料のレビューと修正指示
18:00	子供が民間学童から帰宅
18:30	夕食、宿題サポート
20:30	子供就寝
21:00	資料を最終化しディレクターに送付ディレクター再レビュー後、クライアントに送付メール＆チャット返信、タスクの整理
23:00	入浴、自由時間
24:00	就寝

出社の場合も大きな違いはありませんが、対面でコミュニケーションを取ることでオンラインでは得難い課題や要望をキャッチアップすることができます。午前中にクライアントのオフィスに出社し、なるべく17時には退社するように調整しています。どうしても難しい場合は民間学童の延長も活用します。

まとめ

この働き方でやってみて、この１年「小1の壁」を感じることなく過ごせています。夫が激務でほぼワンオペのため民間学童も活用しており、お金で解決している部分も大きいですが、リモートメインで80％稼働に抑えているため、学校行事にも参加できますし、宿題のサポートや習い事の送迎もこなせています。

ただ、こちらの記事にある通り、最近はリモート案件が減少傾向にある一方で、50％以下の低稼働案件が増えているそうです。そのため、今後は低稼働案件を掛け持ちしつつ、「小4の壁」を見据え中学受験の伴走に備えたいと考えています。都合よく見つかるものではないかも知れませんが、スキルのアップデートを怠らず、戦略的に案件を選ぶことで可能になると思っています。

同じように育児中の働き方でお悩みの方はこちらからご相談されてみてはいかがでしょうか。私も退職と同時に登録しましたが、エージェントの方が親身に対応してくれるので安心して頼ることができました。ちなみに、最近は男性コンサルも、お子さんが小さいうちは勤務条件優先で希望を出される方が多いそうです。エージェントはそういった交渉に慣れているし、柔軟に受け入れてくれるクライアントも増えてきているとのことでした。フリーランスという働き方に興味がある方の参考になれば幸いです。