【2024年度】主要コンサルファームの初任給についてランキングにしてみた

初任給の平均額を大幅に上回るコンサルファーム。中でも戦略系は倍以上の差。

当サイトでは、これまでコンサルファームの様々なことについて調査してきました。今回は、新卒採用を行っているコンサルファームのうち、総合系と戦略系ファームの初任給に焦点を当ててリサーチし、ランキング形式にまとめました。

新卒の売り手市場や物価高を背景に、多くの企業で初任給を引き上げる動きがみられるようになりました。厚生労働省が発表した「令和5年賃金構造基本統計　調査結果の概況」によると、新規学卒者の給与額（通勤手当を含む）は、大学卒が￥237,000 、院卒が￥ 276,000となっています。これらを年収に換算すると、大学卒が￥284,4000 、院卒が￥3,312,000 で、大卒は前年比3.7%、院卒は3 ％の増加でした。

記載されている給与額について

本記事は2024年4月時点での調査結果をもとに、各社のオフィシャルサイトや、リクナビ・タレントスクエアなどの就職・転職サイトから収集した情報をまとめたものです。公式サイトに掲載されている情報、続いてナビサイトの情報を優先し掲載しています。なお、月給が記載されている場合、12ヵ月をかけて年収に換算しています。初任給が明示されていない企業については、記事に含めていません。

この記事で紹介する金額は、あくまで基準額や標準額であり、企業の評価制度や賞与によって変わる可能性があります。また、学部卒と院卒で異なる場合は、学部卒の金額を掲載しています。なお、各社現時点で収集できるデータをまとめているため、卒業年度にはバラつきがあることを踏まえ、参考情報としてご覧ください。

総合系＆戦略系ファームの初任給ランキング

※同位の場合は順不同としています。

1位：ボストンコンサルティンググループ（BCG） / 戦略
¥7,000,000

1位：マッキンゼー・アンド・カンパニー / 戦略
¥7,000,000

3位：A. T. カーニー / 戦略
¥6,600,000

4位：アーサー・ディ・リトル（ADL） / 戦略
¥6,000,000

4位：シグマクシス（SX） / 総合
¥6,000,000
募集要項・選考プロセス｜シグマクシス新卒採用 (sigmaxyz.com)

4位：ドリームインキュベータ（DI） / 戦略
¥6,000,000（2026年卒のデータ）
新卒採用エントリー | ドリームインキュベータ (dreamincubator.co.jp)

7位：デロイトトーマツコンサルティング（DTC）　/ 総合
¥5,802,000（2025年卒のデータ）
デロイトトーマツコンサルティング新卒採用｜採用情報 | コンサルタント職 (tohmatsu.co.jp)

8位：ローランド・ベルガー / 戦略
¥5,800,000

9位： KPMGコンサルティング（KC） / 総合
¥5,700,000（2024年4月以降卒のデータ）
新卒採用情報 | KPMGコンサルティング採用サイト (kpmg-consulting.jp)

10位：EYストラテジー・アンド・コンサルティング（EYSAC） / 総合
¥5,500,000

10位：PwCコンサルティング / 総合
¥5,500,000（2025年・26年卒のデータ）
募集要項新卒採用（コンサルティング／ディールアドバイザリー） | PwC Japanグループ

12位：コーポレイトディレクション（CDI）/ 戦略
¥4,900,000

13位：クニエ / 総合
¥4,576,000
新卒採用情報｜採用情報｜クニエ (qunie.com)

14位：Abeam（AB） / 総合
¥4,443,600（2025年卒のデータ）
募集要項、応募方法、選考ステップ (abeam.com)

15位：アクセンチュア（AC） / 総合
¥4,300,000 （2024年卒のデータ）
アクセンチュア(株)の募集コース一覧 | マイナビ2025 (mynavi.jp)

15位：コダワリ・ビジネス・コンサルティング / 総合
¥4,300,000～（2025年卒のデータ）
募集要項｜コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社｜採用｜新卒｜東京都 (codawari.co.jp)

17位：日立コンサルティング（HCJ） / 総合
¥4,200,000～（2026年卒のデータ）
新卒採用：株式会社日立コンサルティング (hitachiconsulting.co.jp)

その他の領域のファームの初任給

今回、総合系と戦略系のコンサルティングファームに注目していますが、他のコンサルティング領域でも、新卒採用を実施し、初任給を公開しているファームについて各領域から１社ずつ無作為に選び、ご紹介します。

◆IBM　/　ビジネス
¥3,432,000～

◆日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ（TCS） / IT
¥3,988,000
※月額賃金×12か月＋入社一時金（入社年度支給分）
よくある質問 (i-webs.jp)

◆山田コンサルティンググループ / 事業再生
¥4,300,000
新卒・中途採用情報サイト｜山田コンサルティンググループ株式会社 Recruiting site (yamada-cg.co.jp)

◆三菱総合研究所（MRI）/ リサーチ
¥3,058,800（2024年卒のデータ）
新卒採用情報： INFORMATION ：採用情報：三菱総合研究所 (mri.co.jp)

コンサルファームの初任給所見

今回の調査結果から、コンサルファームの初任給は、新卒全体の平均額を大幅に上回っていることが分かりました。そのコンサル業界の中でも、戦略系コンサルは特に高額な初任給が提示されており、優秀な学生の獲得競争が激化していることが窺えます。

総合系では、Big4やシグマクシスが戦略系に並ぶ初任給を提示しており、採用に対する積極的な動きが見て取れます。また、他の総合系ファームの初任給も、新卒平均と比較すると、総じて高い傾向にあります。

その高額な初任給の背景には、優れた若手人材を確保したいという狙いがあると考えられます。それは、コンサルティング事業がクライアントから頂くフィーによって成り立っており、その収益の源泉は高いスキルや専門性を持った優秀な人材にあるからです。そのため、新卒には圧倒的な成長速度と共に、コンサルのフィーに見合った高いパフォーマンスが求められます。これらの事情を考慮に入れると、新卒への高い初任給が一概に良いとは言えない、難しい問題でございます。

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