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ファーム出身者の実話からマッチンゼー所属のコンサル漫画まで|2022年夏季休暇におすすすめのコンサル本
コンサルが活躍する小説をご紹介します。実話がベースの物語から江戸時代のコンサルまで!
8月に入り、お盆休みや長期休暇を取得される方も多いのではないでしょうか。まとまった時間に読みたい書籍をご紹介する当企画。今回は、例年とは趣向を変えて、ビジネス書ではなくコンサルタントが活躍する小説に焦点を当ててみました。
元コンサルタントが実体験を元に書いた小説から江戸時代のコンサルまで、幅広くピックアップ。番外編として漫画もご紹介しています。
コンサル経験者からすると「そうではないのでは?」ですとか、「私ならこうする」など思うところもあるかもしれませんが、物語を楽しみながらコンサルティングについて改めて思索することで休暇明けの活力となるような選書となっております。
目次
大手ファーム出身者が実体験を元に書いたコンサル小説
本書は、売上V字回復・収益性強化などの企業改革に従事した筆者の経験をベースに書かれたビジネス小説です。一人のビジネスパーソンの成長を通して、経営企画の仕事とは何か、企業改革はどうあるべきかを知ることができます。
著者は、マッキンゼーで大手企業の戦略策定や経営改革などに携わった後、㈱アオキインターナショナル(現Aoki HD)・日本コカ・コーラ株式会社など、大手企業の代表取締役・役員・事業/営業責任者として企業改革を実行。現在は、企業のV字回復支援を行う株式会RE-Engineering Partners代表取締役社長を務めています。
<あらすじ>
大手紳士服チェーン「しきがわ」の熱血営業マン高山は、ある発言から経営幹部の逆鱗に触れ、新設の経営企画室に飛ばされる。しかし、持ち前の正義感と行動力を武器に、企業の「憑きもの落とし」の異名を持つ外部コンサルタント安部野の支援を得ながら、改革の推進役として成長していく。
本書は、戦略コンサルタント三枝 匡氏の体験を元に書かれた小説「三枝三部作」を構成する1冊で、組織戦略について描かれています。経営戦略の全体像を把握したい方は、営業戦略がテーマの「戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ」、商品戦略を描いた「経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ」もあわせて読むことをおすすめします。
著者は、BCG出身でスタンフォード大学のMBAホルダー。赤字会社再建やベンチャー投資などを行い、数社の代表取締役を歴任した後、東証プライム上場企業であるミスミグループの第二期創業者となり、現在は名誉会長に就任。一橋大学大学院商学研究科客員教授であり、同大学に三枝匡経営者育成基金を設立しています。
<あらすじ>
危機感がなく硬直した組織において、コンサルタント黒岩が戦略的なアプローチと覚悟(高い志)を武器に、いかに業績を回復させるかを描く。大企業の一事業部をモデルに、実際に行われた組織改革を題材に企業再生のカギを説く。
トヨタ自動車から個人商店まで様々な業務改善に携わり、現在はITコンサルティング会社を経営する著者のデビュー作。表紙から漫画と思われますが、文章で構成された小説となり、時折イメージを喚起するイラストが差し込まれています。
<あらすじ>
コンサルティング会社で社畜同然の毎日だった幸助は気がつくと、異世界のパスタ屋にいた。味は悪くないが客がいない状況を目にした幸助は、「経営改善で、経営者たちを笑顔にしたい」と決意。サラリーマン時代の経験と知識を活かした幸助の商売繁盛&成り上がり奮闘劇。
現代ならコンサル?!江戸時代が舞台の小説
江戸後期の商人であり学者・思想家の山片蟠桃の生涯を描いた小説。困難を極めていた仙台藩の財政を独創的なアイディアで立て直した蟠桃は、現在なら地方自治体の行財政改革を支援するコンサルタントといったところでしょう。
一方で、思想家・学者としての顔も持ち、天文・宗教・歴史などに通じており、百科全書ともいうべき「夢の代」を著しています。今でもコンサルタントから経済学者へ転身するはケースはありますが、天文学や宗教学も極めるコンサルタントは稀。江戸時代の優秀人材の懐の深さを感じます。
<あらすじ>
幼時から大阪の両替商に仕え、24歳の若さで番頭になると傾いていた経営を軌道に乗せて繁盛させるなど、若くして商才を発揮した山片蟠桃。財政難を極める仙台藩に頼りにされ、大阪の蔵元として巨額の融資を引き受けたほか、自ら藩に乗り込んでクリエイティブな発想で財政を立て直します。また、貨幣制度を論じて自由経済政策を説くなど、優れた経済人としての姿が描かれます。
歴史小説家が描く江戸時代を舞台にしたフィクション。経営指南で生計を立てる侍が、市井の住民に商いの方法を伝授しながら、仲間と共に様々な困難を解決していくストーリーです。現代でもいかにもありそうなエピソードを盛り込んだコミカルな展開で気軽に読書したい時におすすめ。
<あらすじ>
経営難の武術道場「馬律流」を継いだ若い御家人の紗六新右衛門が出会ったのは、一瀬唯力という侍。彼は、「黒字になった時から一年間、儲けの一割を報酬として支払うこと」を条件に、経営指南をすると言います。経営コンサルの唯力と共に、個性的な仲間たちが繰り広げる爽やかな青春群像劇。
<番外編>コンサルが主役の漫画
<あらすじ>
外資系コンサルタント会社「マッチンゼー」に勤める24歳の小夜子が、生徒数減少に伴う業績悪化で経営改善を望む私立高校の立て直しに挑む物語。小夜子のプランは「弱小野球部を甲子園で優勝させる」こと。コンサル×高校野球という斬新な組み合わせと、随所に「UP or OUT」などのコンサル業界を象徴するセリフが散りばめられている点も見どころ。
小説ではありませんが、弊社代表が執筆しました「図解即戦力 コンサルティング業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書 」も併せてお読みいただくと、物語の背景やコンサル業界への理解がより一層深まるかと思います。
この夏は、ひんやりとクーラーの効いた部屋や、海が見える旅先の一室でのんびりと読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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