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今どきコンサルの身だしなみとは?ハイブランドスーツからカジュアルにシフト
ニューノーマル時代に変化を遂げたコンサルのリアルな服装とは?
コンサルタントといえば、ハイブランドのスーツや靴を身にまとい、さりげなく高級腕時計を袖の下からのぞかせながら、クライアントに堂々とプレゼンする姿をイメージする方も多いのではないでしょうか。しかし、それも今は昔。コロナ禍以降のリモートワークで、服装はとてもカジュアルになってきています。現役コンサルタントの筆者が、2023年現在のリアルなコンサルタントの服装について書き綴ってみました。
目次
コロナ禍前後の服装規定の変化
コンサルに抱かれがちな洗練された服装のイメージはあながち間違いではなく、コロナ禍以前はスーツ常時着用が当たり前の職場でした。
「クライアント先への訪問に備えてジャケットを常にオフィスのロッカーに入れておけ」
というのが上司の口癖でしたが、当時はクライアントからの急なミーティング要請やクライアント先での常駐がかなりの頻度で発生していました。そのため、いつでも対応が可能なようにバッチリとスーツに革靴(女性はハイヒール)というような服装で勤務していました。
今から考えると、遠い昔のことのようで感慨深いです。
コロナ禍前後から、この傾向は変化していきました。各社がオフィスカジュアルの導入に舵を切り始めたのです。あまりオフィスでの服装のポリシーが外部に出ることはありませんが、各ファームの採用情報などから服装に関する情報をまとめてみました。
総合系ファームA:
事務所ではオフィスカジュアル。色や形に厳しいルールはない。
髪色や髪型にもルールはない。
総合系ファームB:
服装に関して形式にとらわれないスタイルが認められている。
オフィスではビジネスカジュアルウェアでOK。
戦略系ファームC:
服装のカジュアル化によりオフィスではビジネスカジュアル。
変化の背景にあるのは、コンサルの働き方が変わってきたことにあります。
これまでは常駐やクライアント訪問が前提となる働き方でしたが、現在はインターナルのみならずクライアントミーティングでもリモートが中心になっている状況です。ですので、オフィス内であまりかっちりした服装をする必要がない日もあるということですね。
ある企業のガイドラインによると、「クライアント訪問がない場合は、カジュアルな服装も可とする」という記述がありました。あくまでTPOが大事ですね。クライアントミーティングが対面である場合は、今でもスーツを着ることもあります!
ちなみに、クライアント訪問があるのを忘れたパートナーが、熊さんのイラストがプリントされたTシャツを着てオフィスに来てしまい「やばっ!」となったなんて話も聞いたことがあります。
オフィスカジュアルって何?どこまでが許される?
「オフィスカジュアル」と聞いて、どんな服装がオフィスカジュアルなのだろうかと疑問に持つ方もいらっしゃると思います。
各企業によってオフィスカジュアルの基準も変わってくると思いますので、あくまで参考にしていただくという前提で、以下のご紹介を参考にしてください。
■男性編
<トップス>
・TシャツはNGだが、ポロシャツなど襟付きの服であればOK。
・パーカーを羽織るのもOK。
<ボトムス>
・ジーンズやチノパンなどもOK。
・ただし、ダメージ付きで穴が開いているもの、スタッズなど装飾過多であるものはNG。
<シューズ>
・スニーカーはOK。
・足の指が見えるサンダルやクロックスなどはNG
■女性編
<トップス>
・ブラウス、カットソーはOK。
・ノースリーブはNGだが、カーディガンなどを羽織ればOK。
<ボトムス>
・チノパンやジーンズもOK
・ただし、ダメージ付きで穴が開いているもの、スタッズなど装飾過多であるものはNG
・スカートはひざ丈もしくはひざの少し上くらいが無難。ストッキングは必要。
・マイクロミニなどの短かすぎる丈のスカートはNG
<シューズ>
・スニーカーはOK。
・サンダルやミュールもOK。上司や部門長によってはNGな場合も。
髪型・髪色・髭・ネイルなどはどうする?
コンサルファームにおけるオフィスカジュアルは、比較的自由であるとご理解いただけたかと思います。それ以外の部分も気になるところはあると思いますので、個人的に観測した範囲ではありますが、髪型・髪色、髭、ネイルについても、ご参考までにご紹介します。
■男性編
<髪型>
・特に制限はありません。
・髪を伸ばしてポニーテールにしている方もいます。
<髪色>
・特に制限はありません。
・ほぼ金髪という方をお見かけすることもあります。
<髭>
・こちらも特に制限はありません。
■女性編
<髪型>
・特に制限はありません。
・ベリーショートや刈り上げにしている方もいます。
<髪色>
・特に制限はありません。
・前の私の上司(女性)はブリーチしてインナーカラーがピンク・赤系でしたし、染めている方は多くいらっしゃいます。
<ネイル>
・特に制限はありません。
・ストーンやデザインでキラキラさせていても(また推しネイルをしていたとしても)お咎めを受けたことはありません。一方で、長過ぎるネイルはPC作業に支障が出る可能性があるため、程よい長さに保つのがお勧めです。
すべての項目において特に制限はないと言えます。ただ、クライアントによっては厳しいところもあるようですので、アサインされる際に様子を見てみることをおすすめします。
Ξ コンサルタントのカバンや時計などの持ち物についてはこちら
オンサイトでの常駐、訪問時はやっぱりスーツ
リモートワークの浸透により、コンサルタントの服装がカジュアル化してきているとはいえ、オンサイトでの常駐時やクライアントと対面で会う場合は、やはりスーツ着用が原則です。
「先方が金融業界であれば白のシャツにする」「企業カラーに合わせたネクタイを締める」など、クライアントに合わせた着こなしは、今も“あるある”です。
そしてクライアントに関わらず、スーツ×ベストの着こなしを好む方が何故か多いです。
借金させられた過去
自身の商品価値を高めるため、身にまとうスーツも高級品を選ぶ方が多いです。
例えば、戦略コンサルの新人がクライアントを訪問する前日、数十万円借金させられてラグジュアリーブランドの店舗に走り、スーツ一式を購入した、なんていう話も聞いたことがあります。
つまり、クライアントに提供するサービス内容に見合った身なりをすることが求められており、新人であっても、第一印象で「タダ者ではない」と思ってもらうことは大切です。
なお、ここでもTPOを見極める必要があります。クライアントよりも目立とうとせず、さりげなく一流の品質を身に着けることで「仕事も一流」という印象付けができるのです。
自身へのプレッシャーにもなる
一見して高級とわかる身なりのコンサル集団が行うプレゼンにクライアントの期待も高まります。コンサル側も失敗は許されません。
ハイクラスブランドを身に着けることで、「ハイクラスな仕事ができるコンサルなのだ」と少し自分に酔いつつ気持ちを高め、クライアントの期待以上の結果を出そうと鼓舞することができます。
日頃から自己研鑽を惜しまずクライアントのために徹底的に勉強しているコンサルにとって、服装は自分をさらに高められるツールなのです。
もちろん、すべてのコンサルがそうだとは言いません。クライアントの期待からくるプレッシャーに負けてしまい、見かけ倒しになってしまっているコンサルも少なからずいるでしょう。中身あってこその外見ですから、我々も肝に銘じなくてはなりません。
今回は、コンサルの服装について見てきました。オフィスでは意外と自由に働いているんだなと思ってくださったのではないかと思います。会社やチームにもよると思いますが、筆者個人はとても自由な環境で働かせてもらっています。
コンサル業界では、TPOに合わせて、スーツとオフィスカジュアル、どちらのファッションも楽しむことが可能です。コンサルで働くイメージが少しでもつく助けになれば嬉しいです!
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執筆者
- 新卒で外資系コンサルティングファームに入社。以来、現在まで一貫してHR領域のコンサルタント、リサーチャーとして活動。2022年に独立。趣味は筋トレとカリンバ。
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