コンサルタントが何をやっているかの説明が難しい

コンサルという無形サービスは、簡単に説明できるものではありません

コンサル業界やコンサルの業務を知らない方に、コンサルの仕事を説明するのは大変です。というか、結構面倒なので、その理由を考えてみました。

BtoBであり、私生活でなじみがない

コンサルファームは企業に対して支援を行っており、BtoBであるため、コンシューマ向けに広告を打つこともありません。さらにコンサルファームの多くは、上場もしていないことから、世間一般に広く知られているものではありません。

consul.global

2019.02.27

なぜコンサルファームは上場しないのか？上場のメリット・デメリットを整理してみた

BtoBでも、コンサルを利用するクライアントの多くは大手上場企業であり、さらにコンサルと一緒仕事をするような人は、特定部署に所属する人か一定以上の役職者となることから、コンサルを実際に知る人は非常に限られてきます。

時間を掛けて相手の理解にあわせて説明することが必要｜何をやっているのか分かりづらい

提供するサービスが幅も広く定義しづらい点もあり、コンサル業界を知らない方にコンサルの仕事をイメージいただくことは難しく、理解してもらうための説明も難しいです。
ありきたりですが、コンサルは企業のお医者さん　と説明するのが無難です。例えば、「企業の悪いところを見つけて、それに対する解決をアプローチします。お医者さんに専門があるように、企業の色々な業務にあわせて、コンサルにも色々な専門家がいます。経営専門、業務専門、IT専門、組織人事専門・・・」。　これでなんとなくイメージはしてもらえるものと思いますが、具体的な理解にはつながっていないため、「具体的にどんなことやってるの？」と返され、相手の疑問に対し、適宜答えていき理解を深めていく必要があり、やはり時間のかかる説明となります。。

補足：最近は日経新聞・日経ビジネスや東洋経済等にアクセンチュアやデロイト、PwCの宣伝が出ている為、興味関心がある方はすぐ分かりますね。他にも東京駅や大手町等での駅看板や、タクシー広告なんかも入っていたりするのと、アクセンチュアが東大生が選ぶ入社したい企業ランキング上位に入ったりもしているので、確実に知名度は上がってます。本サイト「コンサルのあんなこと、こんなこと」もこれに貢献していると思います。（笑）

多種多様なコンサルティング

コンサルの定義付の話にもなってきますが、当サイトではコンサルを経営コンサル、戦略コンサル、ITコンサル、業務コンサル、人事コンサルといったジャンルをスコープとしておりますが、何でもコンサルを付ける昨今からして、コンサルの幅も広くなっており営業コンサルタント・採用コンサルタント・不動産コンサルタント・保険コンサルタントと多種多様です。××コンサルタントと付けることによって高級感を演出できるからでしょうか。（完全な説明は別の投稿で設けたいと思っております。）

よくわからないからこそある、新卒採用における弊害

コンサルファームから内定を得た学生の親御さんが人事に対し、「おたくは何をやっている会社ですか？」と電話されてくることがかなり多いのです。大手コンサルファームから言わせると、最近は減ったということですが、未だに一定数は有るとのことです。
当サイト運営会社でも新卒の採用をしておりますが、何度か親御さんから質問があったこともあります。ベンチャーという点も有り、尚怪しさが増すのでしょう。

詐欺に都合よく使われてしまうコンサルタントという単語…

投資詐欺等で逮捕者が出た際、「職業＝（自称）コンサルタント」とマスコミに報道され、「怪しい職業」と思われてしまいます。「コンサルタント」というイメージを良くするためにもこのような知能犯の方は「コンサルタント」という用語を使わないで頂きたいですね。

おまけ：帰省時あるある

正月など実家に帰省し、親戚の集まりがある場合、仕事＝コンサルの説明が面倒です。
筆者の場合、ITコンサルティングを経験していることもあり、詳細な説明が必要ない会話においては「コンピュータ関係です」などと言ってお茶を濁すこともあります。ただ、どこの親戚にもいる質問好き（詮索好き）な方からは「しっかりした会社なのか？」「変な仕事ではないのか？」から始まり、まるで子供扱いされて「ちゃんと食べているのか？」と心配されることもあります。
平日のようにスーツを着てラップトップを持っていれば、その身なりも含めて「ちゃんとやっている」と判断していただけるのでしょうが、休日に掃除の手伝いに行くような服装では、大丈夫だと言っても説得力がありませんね。

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