
案件獲得につながる!フリーコンサルのためのレジュメ(職務経歴書)の書き方

案件成約確率を上げたいフリーコンサル必見。良いレジュメってどんなもの?
フリーコンサルタントとして案件を獲得する上で欠かせないのが、レジュメ(職務経歴書)です。本記事では、案件紹介エージェントとして現場で日々数多くのレジュメに目を通している筆者が、どんなレジュメであれば案件成約につながりやすいのか、そのポイントをお伝えしていきます。
目次
レジュメは何のために必要?
そもそも、フリーランスのコンサルタントにとって、レジュメは単なる“職務経歴書”ではありません。それは、クライアントへの最初の「提案書」ともいえるものであり、コンサルタントとしての能力と価値を伝える重要な営業ツールです。
クライアントは、レジュメを通して「このコンサルタントが、自社の課題を解決できる人材かどうか」を最初に判断します。経験やスキルがどれだけ素晴らしくても、それがレジュメで適切に伝わらなければ、面談の機会すら得られません。つまり、レジュメの質が、案件成約率を大きく左右すると言っても過言ではないのです。
クライアントに刺さる「良いレジュメ」とは?
では、具体的にどのようなレジュメがクライアントの心に響くのでしょうか。良いレジュメには、共通して以下の3つの特徴があります。
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1からレジュメを作る手間を省きたい方や、効率的に仕上げたい方のために、レジュメ(職務経歴書)のテンプレートをご用意しておりますので、本記事の末尾よりダウンロードしてご活用ください。
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1. 最初のページに経歴とスキルが端的にまとまっている。
クライアントは多忙な中、多くのレジュメに目を通さなければなりません。そのため、最初の1ページであなたの「特徴」と「強み」が明確にわかることが非常に重要です。コンサルとしての価値を理解し、その後の詳細な経歴を読むモチベーションに繋げるためにも、以下のような内容を簡潔にまとめる必要があります。
<職務要約>
最もアピールしたい経験やスキルを簡潔にまとめます。
<得意領域・専門性>
どんな業界、どんなテーマで実績があるのかを明確にします。
<保有スキル>
使えるツールや言語、フレームワークなどを分かりやすく記載します。
2. 参画プロジェクトでの具体的な役割と成果が記載されている。
「〇〇プロジェクトに参画しました」だけでは、クライアントはあなたの貢献度を判断できません。重要なのは、あなたがどんな立場(PM、メンバー、リードなど)で、何をどのように行い、どのような成果、を出したのかをできるだけ具体的に示すことです。
また、実績を伝える上では、クライアント情報(業界や、売上高・従業員数などの規模感)を記載することも重要です。これにより、クライアントは自社との類似性を感じやすくなり、あなたが自社の課題を解決できるイメージが湧きやすくなります。例えば、「大手製造業のサプライチェーン改革プロジェクト」といった情報があれば、大企業でのプロジェクト推進の勘どころであったり製造業の流れは理解している、ということが端的に伝えられます。
例:大手製造業におけるサプライチェーン改革プロジェクトをPMとしてリード。RPA導入と業務プロセス再設計を推進し、調達~生産~物流にわたる業務全体の効率化を実現。結果として、関係部門における平均残業時間を月10時間削減。
なお、稀にクライアントの企業名を記載しているケースがありますが、秘匿性の観点から企業名は記載しないようにすべきです。
3. 全体的に読みやすい
レジュメは、案件参画後のレポートや提案書といったアウトプットの質を測るものとしても見られています。以下のポイントを押さえ、読みやすい資料としてまとめることで、プロフェッショナリズムを示しましょう。
<分かりやすい構成>
読み手がストレスなく理解できるよう、情報の優先順位をつけ、見出しや箇条書きを効果的に使用しましょう。
<一貫性>
記述されている内容に矛盾がないか、全体のメッセージが一貫しているかを確認しましょう。
<誤字脱字の有無>
誤字脱字は、クライアントに「注意力が低い」「仕事が雑」といったマイナスの印象を与えかねません。提出前に必ず複数回チェックしましょう。ChatGPTなどのAIツールを活用するのも有効です。
残念なレジュメの例
一方で、これまで実際にあったレジュメの中で、もったいないと感じた残念な例をご紹介します。これらの特徴に当てはまっていないか、ご自身のレジュメをもう一度確認してみましょう。
・マインド面が強調されすぎている: プロジェクト実績における感想や業務上の意気込みといったマインド面の要素は、レジュメに記載するとむしろ稚拙な印象を与えてしまいます。このあたりは面談でアピールしていきましょう。
・キャリアが不明瞭:稀にご自身が所属していた企業名を伏せる方がいらっしゃいますが、どんなキャリアを歩んできたのかはクライアントにとって重要な情報となります。事情がない限りできるだけ記載するようにしましょう。
・表示設定が雑:ファイルを開いた瞬間に、表示倍率がおかしかったり、カーソルが変なところにあったりすると、読み手のことを考えてくれていないなと感じてしまいます。まずドキュメントの冒頭部分をすぐに見てもらえるように設定を整えておきましょう。
・誤字脱字や表記ゆれが多い: せっかく内容がよくても、記載が雑だとプロフェッショナルとしての品質に疑問符がついてしまいます。アウトプットの質の高さをアピールするつもりで細部までこだわりましょう。
まとめ
レジュメは、単なる経歴の羅列ではなく、あなたの「価値」を最大限に伝えるためのツールです。
クライアントに「刺さる」レジュメを作るためには、あなたの経験やスキルをクライアントの視点に立って、具体的かつ分かりやすく、そして論理的に表現することが鍵となります。今一度、ご自身のレジュメを見直してみてはいかがでしょうか。
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「今のレジュメで本当に大丈夫かな?」「どう改善すれば良いのか分からない」と感じた方は、ぜひ Consul Partnersにご相談ください。レジュメに関するアドバイスだけでなく、案件お探しのサポートをさせていただきます。

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執筆者

- コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
- 事業会社にて企画管理関連のキャリアを積んだ後、コダワリに中途入社。チームのためなら何でもこなす、営業部の汗っかき。プライベートでは音楽と猫を愛するインドア人間。
執筆者

- コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社
- 事業会社にて企画管理関連のキャリアを積んだ後、コダワリに中途入社。チームのためなら何でもこなす、営業部の汗っかき。プライベートでは音楽と猫を愛するインドア人間。