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IT・組織人事領域で、ベンチャーやブティック系コンサルに注目が集まる理由を考えてみた

ブティックファームがIT・組織人事領域で存在感を増す理由とは?
以前に当メディアで、コンサル業界で存在感を増しているブティック系コンサルティングファームについてご紹介致しました。少数精鋭のコンサルタント部隊で構成されているケースや、特定領域に特化もしくは強みを持つケースが多いのが特徴であり、コンサルを使うクライアント側にも、中で働くコンサルタントにとっても大手コンサルファームとは異なるメリットや魅力があります。そんなブティック系ファームの中でも特に存在感を示しているのがITコンサルティングと組織人事コンサルティングの領域です。今回は、“IT・組織人事領域×ブティックファーム”で紐解く寄稿となります。
ブティック系ファームについて概要を知りたい方は、「ブティック系コンサルティングファームって何やねん?」を読んでいただければと思います。
目次
なぜITと組織人事領域なのか
まず、ITコンサルティングについては、ニーズの高まりに反して、大手ファームでもITコンサル人材が足りておらず、高い専門性を携えるブティック系ファームの需要も高まっているからというのが理由の1つとなります。
大手ファームと変わらず上流から一気通貫で支援をするファームもあれば、構想策定などを得意とするファームもあるなど、ファームによって異なりますが、IT領域に強いブティックファームが多いことは明らかです。
組織人事領域についても同様です。人的資本経営への取り組み、採用マーケットの過熱による採用難に課題を持つ事業会社が増え、コンサルティングニーズが高まっているからとなります。
さらに、人材開発や採用支援などは、クライアントの業界や業種において違いはあれど、ある程度共通性があるためナレッジの蓄積が有効です。そのため、この領域に特化したブティックファームは多くなっています。
なお、ブティックファームの具体的な企業名についてはこちらの記事をご参照ください。
クライアント目線でのメリット
事業会社がコンサルティングを依頼する場合、大手ファームにはないブティック系・ベンチャー系ファーム特有のメリットを挙げてみました。結論、必要とする支援をしっかり受けることができるということに尽きると思います。どうしても大手ファームだと全てを包括した提案と支援になりがちです。
【ブティックファームに依頼するメリット】
1.適切な規模や期間、もしくはスポットでの支援
自社でできないことや、外部知見をもって検討したいフェーズだけコンサルに支援を依頼したいケースにブティック系ファームは有効です。複数プロジェクトを適切に推進したいのでPgMOとして支援してほしいですとか、人材開発ロードマップ策定を3ヶ月だけ手伝って欲しいなどが例として挙げられます。
2.コストメリット
1と直接関係しますが、最適な要員と期間で支援するため、適切なコストで支援が可能です。大手ファームですと大規模案件が中心となり、組織だった提案及び支援となるため、チームの規模に比例してコストも嵩みます。
一方で、何から何まで見てほしい、実行支援まで全部やってほしいという場合は大手ファームに依頼するのが適切とも言えます。
1人のコンサルタント目線でのメリット
一方で、コンサルタントのキャリアとしてブティック系・ベンチャー系ファームを選択する魅力は以下3つと言えるのではないでしょうか。
【キャリアにおけるブティックファームのメリット】
1.クライアントとの距離
クライアントの目的にあった最適な支援が中心となり、個々人のパフォーマンスが求められる難易度の高い案件が多い分、クライアントとの距離が近いことが多いです。貢献を実感し易くもあります。
2.幅広い業界経験と専門性の両立
ITもしくは組織人事という領域の観点で見れば、専門性を磨いていくことができます。一方で、ブティックファームでは、クライアントのインダストリーで社内の組織を分けていないケースが多く、様々な業界のクライアントと仕事をすることができるため、幅広い業界の経験を積むことができるほか、IT・組織人事に閉じない領域を手掛ける場合は多様な領域の経験を積むこともできます。
3.プロジェクト以外の経験
この魅力は、ITだから組織人事だからというものではありません。企業規模が大きくないため、コンサルティング以外の経験をすることができます。自社のBPRやジュニア層の育成などに携わることができるケースが多いです。
まとめと注意すべきポイント
ITコンサルを名乗っているが、基本的には開発しかやっていない、もしくは実質エンジニアしかいない、自社でプロジェクトを持っておらず人出し(SES)がほとんどだという会社もあります。同じ様に、人事コンサルを名乗っているが、RPO(採用代行)や人材紹介による採用支援が主事業であり、それしかできないという会社もあります。
しっかりとコンサルティングを提供できる会社なのか否かについては、代表者や役員の出身会社などから判断するなどのことが必要です。また、前段でブティック系ファームは最適な支援を提供することができると述べましたが、クライアントとなる企業の方でもある程度上手にコンサルファームを使えることが前提となります。コンサルをイマイチ使い慣れていないのでまずは上手な使い方について相談したい、大手ファームとしか仕事したことないがセカンドオピニオン的に相談してみたいという様な場合は、こちらからお気軽にご連絡ください。

なお、当社では転職する方のサポートも行っております。ブティック系ファームについて詳しく話を聞いてみたい方や、今後のキャリアについて相談したい方はぜひお気軽にお問合せください。現役コンサルからフリーのコンサルまで、あなたのステージに合った働き方をご支援します。
▶▶お問い合わせはこちらから

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執筆者

- コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
-
外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
コンサルティングワークもこなす傍ら、人材紹介事業の事業責任者やコダワリの人材開発業務や採用統括業務など含めて幅広に従事。
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- コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
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外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
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