コンサルファームやコンサル業界の情報サイト | コンサルのあんなこと、こんなこと

NEW

view 4221

読了まで 7

海外株ならどのファーム?|グローバル上場コンサルファームの時価総額ランキング(2026年時点)

海外株ならどのファーム?|グローバル上場コンサルファームの時価総額ランキング(2026年時点)

アクセンチュアの時価総額が31兆円から19兆円に激減

今回は、グローバルで上場しているファームの時価総額ランキングをお届けいたします。「国内時価総額ランキング」に続くものとなります。いずれも2026年3月31日時点での数値となっていますので、比較しつつ読むのもお勧めです。

対象企業

今回取り上げるファームは以下表に記載した9社としております。BIG4は監査法人系であり上場しておらず、有名な戦略コンなども非上場のため、案外上場しているファームは限られています。何故コンサルがあまり上場していないのかは過去記事でご確認下さい。

なお、各社コンサルティング以外の事業も行っており、かつ他事業が売上に占める割合が大きい場合もあります。株価や時価総額観点では事業ごとに切り出しができないこともあり、その点はご容赦下さい。時価総額については国内版の記事にあわせて、2026年3月末時点のものとしております。

企業名
Accenture PLC(アクセンチュア)
International Business Machines Corp(IBM)
Gartner Inc(ガートナー)
Houlihan Lokey Inc(フーリハン・ローキー)
Marsh & McLennan Companies Inc(マーシュ・アンド・マクレナン)
Korn Ferry(コーンフェリー)
Aon PLC(エーオン)
Willis Towers Watson PLC(ウイリス・タワーズワトソン)
Capgemini SE(キャップジェミニ)

以後、各社略称とします。

まずは売上ランキング

時価総額を見る前に各社の売上をチェックしていきます。決算タイミングが各社異なりますので、同時期の比較ではない事を予めご承知おきください。

アクセンチュア(AC)とIBMが抜けており、キャップジェミニとマーシュ・アンド・マクレナン(マーシュ)が続きます。ACはITサービスとBPOが売上に占める割合が大きく、IBM、キャップジェミニはITサービスが売上に占める割合が大きいです。マーシュは保険とリスク関連が売上の6割以上となっています。このように純粋にコンサルティングビジネスによる売上だけでないことは認識いただきつつ、各社の規模感として捉えていただければと思います。

順位企業名売上高(USD)
Accenture705億
IBM675億
Marsh & McLennan 270億
Capgemini256億
Aon172億
Willis Towers Watson97億
Gartner65億
Korn Ferry27億
Houlihan Lokey24億

*Capgeminiは224億EURの売上。20260331時点 1EUR→1.14USDのレートで換算。

時価総額ランキング

それでは各社の時価総額を見ていきましょう。今回は発行株式数×株価ではなく、yahooファイナンスなどに掲出されている時価総額を参照し取りまとめております。

時価総額の高い順に並べると以下のようになります。昨年2025年3月末時点の時価総額ランキングは、当記事の2ページ目にて確認が可能ですので、昨年の数字との変化と併せて確認いただくと良いと思います。

昨年と比較して、上位陣の顔ぶれに変化はありませんが、IBMとアクセンチュアの順位逆転が印象的です。アクセンチュアは2025年3月末時点で31兆円の時価総額でしたが、2026年3月末は19兆円となっており、2/3まで下げています。また、売上高では4位であったキャップジェミニは時価総額観点では大きく落ちていることがわかります。ただ、キャップジェミニのみパリ証券市場に上場しており、基軸通貨ではないため為替変動の影響があり長期の配当観点から敬遠されてしまっていることは考えられます(キャップジェミニ以外はNYSEかNASDAQ)。

順位 企業名時価総額
単位:千ドル
*キャップジェミニ除く
時価総額
単位:JPY
IBM227,460,975.0036兆1003億3134万2250円
Accenture121,738,017.0019兆3210億4067万8070円
Marsh & McLennan83,971,352.0013兆3270億9327万5920円
Aon69,157,066.0010兆9759億1794万4860円
Willis Towers Watson27,384,841.004兆3462億4811万5110円
Capgemini170.6億 EURO3兆1253億9200万円
Gartner11,155,100.001兆7704億2592万1000円
Houlihan Lokey7,820,194.001兆2411億4298万9740円
Korn Ferry3,266,292.005183億9320万3320円

*2026/03/31時点の時価総額
*日本円への換算は、03/31時点の為替レートで計算(1USD=158.71JPY、1EUR=1183.20JPY)

比較しやすいように、日本を代表する企業の同タイミングの時価総額も掲載します。特に意図はございませんがトヨタとファーストリテイリングを選択しております。

企業名時価総額
単位:JPY
トヨタ自動車49兆9437億円
ファーストリテイリング19兆6119億円

*2026/03/31時点の時価総額

昨年同じ調査をした際(2025年3月時点)にはACがトヨタ自動車の時価総額まで約7兆円差で迫る勢いでしたが、今回は大きく差が開き約30兆円差となっております(トヨタはこの1年で時価総額を41兆円から49兆円に伸ばしています)。

従業員一人当たりの時価総額を見てみる

ただ単に時価総額を見るだけでは何も気付きが得られませんので、各社の時価総額を社員数で割り、社員一人あたりの時価総額を算出してランキング化しました。

社員一人当たりとなると大きく順位が変わり、フーリハンローキーが飛びぬけて1位となり、マーシュ、ガートナー、エーオンと続きます。一方でACは大きく順位を下げ、キャップジェミニは最下位という結果になっています。

あくまで推測でしかありませんが、M&Aアドバイザリーを得意とするフーリハンローキーは極めて専門性と難易度が高い業務を執り行っており、社員一人当たりが高い価値を生み出している(マーケットが高い評価をしている)と考えることができます。マーシュやガートナーも同様ではないでしょうか。他方、アクセンチュアやキャップジェミニは、ITやBPOなどが主であり、高い専門性というよりは、大きなリソースによる規模の経済が評価されているということでしょう。

企業名時価総額
単位:JPY
社員数
単位:人
時価総額
社員一人当たり
単位:JPY
Houlihan Lokey1兆2411億4298万9740円2,7024億5934万2335円
Aon10兆9759億1794万4860円60,0001億8293万1966円
Marsh & McLennan13兆3270億9327万5920円95,0001億4028万5192円
IBM36兆1003億3134万2250円264,0001億3658万8465円
Willis Towers Watson4兆3462億4811万5110円46,9009267万536円
Gartner1兆7704億2592万1000円20,0008852万1296円
Korn Ferry5183億9320万3320円99,2535602万4338円
Accenture19兆3210億4067万8070円786,0002458万1477円
Capgemini3兆1253億9200万円423,400738万1653円

*社員数は各社のコーポレートサイトやアニュアルレポートに2026/03時点で掲載されている数字としております。

先ほどの時価総額ランキングと従業員一人あたりランキングの2つからちょっと考察してみました。

結論から述べますと、規模の経済(IT/BPO)vs専門性の経済(M&A/専門領域)がより一層明確になったと言えます。

アクセンチュア / IBM / キャップジェミニ などは、売上高は桁違いに大きいですが、一人当たりの時価総額(生産性指標)は相対的に低くなります。これは、数万人〜数十万人単位のデリバリー部隊(IT構築、BPO、保守運用)を抱える労働集約型・プラットフォーム型のビジネスモデルであることを示しています。

一方で、フーリハンローキー / マーシュ などは、売上規模では中位ですが、一人当たりの時価総額が圧倒的に高くなっています。特にフーリハンローキーのようなM&Aアドバイザリーや、相対的にそこまで一人あたり時価総額は高くはないもののガートナーのような知財(リサーチ)型は、属人的な高度専門性や高付加価値な情報を売っており、市場からも1人あたりの稼ぐ力が極めて高いと評価されているのではないでしょうか。

今回、アクセンチュアの時価総額激減と従業員一人当たり時価総額の低さにインパクトがありましたが、今後回復していくのが気になるところです。今後、AIによる自動化が進むと、ACのような巨大ファームが人員を増やさずに売上を維持・拡大できるかどうかが焦点になると思います。もしこれが実現すれば、現在低い位置にある一人当たり時価総額とあわせて全体の評価も回復していくのではないでしょうか。

一方で、フーリハンローキーのように、専門領域を持つ企業は、一人当たりの価値が毀損されにくく、市場から安定した高評価を得続けていくのではないでしょうか。

従業員一人あたり時価総額、日本企業

折角なので、先ほど取り上げたトヨタとファーストリテイリングも見てみると、結構いい線いってるように思います(何の根拠もなく、感覚で述べてます)。ただ、両社ともにパートやアルバイトなど非正規社員が多くいることを考えると、本当の一人当たり時価総額は大きく下がりそうではあります。

企業名時価総額
単位:JPY
社員数
単位:人
時価総額
社員一人当たり
単位:JPY
トヨタ自動車49兆9437億円3383,8531億3011万円
ファーストリテイリング19兆6119億円559,5222億29482万円


ここまで書いていて、給与が高いことで有名なキーエンスはどうなのか?と気になり調べてみました。

想像よりも大きな数字となっておりました。専門性が高い、生産性が高いとも言えますし、投資家たちからの期待値が相応に高くないとここまでの数字はそう出てこないのではないでしょうか。世の中にはさらに一人当たり時価総額が大きい企業はたくさんありますが、一例としての紹介となります。

企業名時価総額
単位:JPY
社員数
単位:人
時価総額
社員一人当たり
単位:JPY
キーエンス13兆3423億円12,26110億8819万円


この情報取り纏めは定期的に更新し、推移なども見ていければと考えております。

執筆者

山中 悠太郎
山中 悠太郎コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
コンサルティングワークもこなす傍ら、人材紹介事業の事業責任者やコダワリの人材開発業務や採用統括業務など含めて幅広に従事。
  • RSS

執筆者

山中 悠太郎
山中 悠太郎コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
コンサルティングワークもこなす傍ら、人材紹介事業の事業責任者やコダワリの人材開発業務や採用統括業務など含めて幅広に従事。

PICKUP注目記事

RANKING人気記事ランキング

一覧

NEWS新着ニュース

一覧

PICKUP注目記事

BACK TO TOP

BACK TO TOP

×
ニュースレター登録
×
ニュースレター登録