「で、結論は?」「だから何?」コンサルあるあるセリフをアップデート!Z世代に伝わる叱り方・伝え方
Z世代に伝わる?コンサル詰め言葉のやさしい翻訳集
コンサル業界では、仕事の質を高めるために「talk straight」、つまり、オブラートに包まず率直に意見を伝える文化があります。一方で、こうした言葉は、若手社員やZ世代にとっては「厳しい」「詰められている」「説教されている」と感じられることもあります。その結果、意図した指導がうまく伝わらず、若手社員との接し方や指導に悩むマネージャーも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、コンサル業界でよく使われる“チクチク言葉”を取り上げ、Z世代や若手社員にも伝わりやすい“フワフワ言葉”に翻訳。言葉に込められた本来の意図は残しながら、より前向きに受け取ってもらえる表現へと変換して紹介します。
コミュニケーションをアップデートしたいMupの方、上司の言葉に戸惑うZ世代の方、両者の橋渡しとなる記事になれば幸いです。
目次
Z世代に伝わる言い換え事例集
1. 「それって、何が言いたいんでしたっけ?」
【使用例】
資料説明の途中で、ふと差し込まれる一言。
【意味】
話が散らかっており、結論が見えていないというサイン。
ロジック以前に、主張が不明確という指摘。
【言い換え】
「一番伝えたいポイントは、どこになりそうですか?」
2. 「で、結論から言うと?」
【使用例】
前置きが長くなった瞬間に即ツッコミ。
【意味】
前置きよりも、まず結論を知りたいという指摘。
聞き手が知りたいポイントを意識して、結論から話すことを求められている。
コンサルは結論ドリブンが基本。
【言い換え】
「まず結論だけ先に聞いてもいいですか?」
3. 「誰にとってのメリットですか?」
【使用例】
施策案を説明した直後に投げられる質問。
【意味】
ステークホルダー整理が甘いという指摘。
自己満足の提案になっていないかを問われている。
【言い換え】
「この施策、一番価値を感じるのは誰になりそうですか?」
4. 「もう一段、分解できますか?」
【使用例】
一見ロジカルに見える説明の途中で。
【意味】
抽象度が高すぎて、具体的な内容や実行イメージが見えにくいという指摘。
MECE信仰の洗礼。
【言い換え】
「もう少し具体的なイメージにできますか?」
5. 「事実ですか?仮説ですか?」
【使用例】
自信満々に語った瞬間にストップ。
【意味】
根拠の所在を明確にせよ、という基本確認。
事実と仮説を混同せず、それぞれの根拠を整理することが求められている。
【言い換え】
「これはデータの話か、アイデア段階か教えてください」
6. 「前提が違うと結論も変わりません?」
【使用例】
議論が盛り上がってきた頃に投入。
【意味】
前提条件の置き方が甘いという指摘。
地盤から崩しにくる王道ムーブ。
【言い換え】
「前提が変わった場合、結論も変わりそうですか?」
7. 「今この場で決める話ですか?」
【使用例】
議論が脱線し始めたタイミングで。
【意味】
論点管理を取り戻すための強制リセット。
優しそうで冷たい一言。
【言い換え】
「これは今日決めることにしますか?別で話しますか?」
8. 「他の選択肢は検討しました?」
【使用例】
一案だけ出した時に必ず飛んでくる。
【意味】
比較検討なき提案は提案にあらず、という思想。
代替案は正義。
【言い換え】
「他にも選択肢を出すとしたら、どんな案がありますか?」
9. 「結局“頑張る”って話ですよね?」
【使用例】
「意識を高める」「積極的に取り組む」など、抽象的な改善策を述べた後。
【意味】
再現性のない精神論への痛烈なツッコミ。
コンサル界の禁句。
【言い換え】
「仕組みとして回すなら、どう設計しますか?」
10. 「So what ? 」
【使用例】
分析結果を説明した後に英語で刺してくる。
【意味】
だから何なのか、意思決定にどう繋がるのか。
分析止まりを許さない姿勢。
【言い換え】
「次に何を決めればよさそうですか?」
11. 「数字で言えます?」
【使用例】
「かなり増えています」「大きな効果がありそうです」など、感覚的な表現をした瞬間。
【意味】
定量化できない議論は信用されにくい。
数字は最強の武器。
【言い換え】
「ざっくりでいいので、数字感ありますか?」
12. 「誰がやる想定ですか?」
【使用例】
立派な施策案の最後に。
【意味】
実行責任が曖昧な提案へのカウンター。
人が見えない施策は絵に描いた餅。
【言い換え】
「実際には誰が動く想定になりますか?」
13. 「今の議論と関係あります?」
【使用例】
勇気を出して発言した直後。
【意味】
論点ズレへの容赦ない修正。
発言前に深呼吸推奨。
【言い換え】
「今回のテーマとのつながり、整理してもらえますか?」
14. 「一言で言うと、何ですか?」
【使用例】
説明を一通り終えた後。
【意味】
本質を理解していないと答えられない質問。
情報を並べるだけでなく、要点を簡潔にまとめることが求められている。
【言い換え】
「一番伝えたいことを一言でまとめると、どんな感じですか?」
15. 「クライアントにそのまま言えます?」
【使用例】
内輪ノリの議論が続いた時。
【意味】
プロフェッショナルとしての視点チェック。
相手に合わせて、誤解なく伝わる表現に整えることが求められている。
【言い換え】
「この表現、そのまま外向けでも問題なさそうですか?」
正しさと伝わりやすさは別物
コンサルでよく使われる言葉には、議論を整理したり、考えを深めたりするための意図があります。ただ、伝えたい内容が正しくても、世代や経験が違えば、同じ言葉でも受け取り方は変わるもの。 相手に合わせて言葉を言い換えることが大切です。
特に現在は、若手人材の採用・定着が重要な課題となる中、コンサルファームでもフィードバックのあり方や職場環境、組織文化を見直す動きが広がっています。厳しく指摘することだけが成長につながるのではなく、相手が意図を理解し、次の行動につなげられる伝え方が求められるようになっています。
厳しく問いかける力と、相手に伝わるように言葉を選ぶ力。その両方を身につけることが、これからのコンサルタントに求められるコミュニケーションの一つなのかもしれません。
[v376]
執筆者
-
外資系メーカー、ITベンチャー、コンサルティング会社を経て、フリーのコンサルタントとして独立。
新規事業開発、新規参入に向けた戦略立案、社内マーケティング施策の立案・実行推進、営業施策の支援などの経験を有する。
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