コンサルタントの職業病?プライベートでつい出てしまうコンサル用語
聞いた相手はポカンとしている、日常会話に潜むコンサル職業病
コンサルタントとして働いていると、仕事で身についた考え方や言葉遣いが、プライベートでもふと顔を出すことがあります。その象徴が、プライベートでも無意識に使ってしまう「コンサル用語」です。
コンビニでのちょっとした選択、旅行先での段取り、家族や恋人との何気ない会話の中で、気づけば「論点」「優先度」「一旦持ち帰ります」と口にしてしまう——そんな経験はありませんか。
本記事では、コンサルタントやコンサル志望の就活生が思わず頷き、別業界の方も「そんな言い方するのか」と笑ってしまう、日常でつい使ってしまうコンサル用語あるあるを、シーン別に紹介します。
これから挙げる例は、少し大げさに聞こえるかもしれません。でも、もしあなたが並んでいるコンビニの列から「何がボトルネック? 」と聞こえてきたら…そこには、コンサルタントがいるかもしれません。
目次
外出先でつい出てしまうコンサル用語
【カフェのコンサルあるある】
・豆の説明を受けながら、「産地・焙煎方法・味の特徴など、MECEに説明してもらいたい」と心の中で思ってしまう。
・店員さんが丁寧に説明してくれた後、今度は「それぞれのメリデメは何ですか?」と質問してしまう。
・さらに、オプションメニューの説明を聞いている途中で、「それって追加でどれくらいバリューが変わります?」と聞いてしまう。
・すべて無意識のまま口にした後、店員さんの苦笑いを見て、ようやく我に返る。
【ジムのコンサルあるある】
・トレーナーさんの説明を聞きながら、「目的別にマッピングすると、このメニューの位置づけはどこですか?」と質問。トレーナーさんが一瞬言葉を探すのを見て、「仕事モードが出過ぎた」と自覚する。
・回数の提案を受けると、つい「その方法って、どれくらいのフィジビリティがありますか?」と重ねて質問してしまう。
・ピンと来ていない様子を見て、慌てて「つまり、実現可能性ですね」と言い換えるも、さらに怪訝な顔をされる。
【旅先のコンサルあるある】
・観光案内所で移動手段の説明を受け、「全体最適で考えると、どれが一番効率的ですか?」と自然に質問してしまう。
・ツアーの追加オプションを勧められると、それが本当に旅の目的に必要なのか気になり、「それは今回のスコープに含めるべきですか?」と確認し、ドン引きされる。
・ホテルのチェックイン中には、「朝食の時間だけ先に握っておきたいのですが」と確認。不自然な言い回しにもかかわらず、スタッフはホスピタリティ全開で優しく対応してくれ、逆に少し落ち込む。
日常会話でつい出てしまうコンサル用語
【家族との会話でのコンサルあるある】
・父親からの「最近どうだ?」という何気ない会話に、「論点は何?」と切り込んでしまい、場が静まる。
・家族が過去の思い出話や次の旅行の話で盛り上がる中、「一回イシュー整理しよう」と言ってしまい、再び場が静まる。
・ようやく家族旅行の話に収束し、それぞれが行きたい場所を口々に話す中、「仮説ベースで良いので、決めて進もう」と提案。
・結果、面倒くさい空気が漂い、家族会議が強制終了される。
【恋人との会話でのコンサルあるある】
・デート先を決めるだけでも、「目的別に選択肢を整理して、比較検討したい」と思ってしまう。
・「海に行きたいけど、夏が嫌いなんだよね」という彼女のひとことに、「感情と論点を切り分けて考えてほしい」と思ってしまう。もちろん、口には出さない。
・何も口にしていないのにコンサル脳がにじみ出て、なぜか場の空気が一気に硬直。
・なかなか決まらないので「中長期で見ると、海以外の場所に行くのが最適解かな」と切り出した瞬間、相手の目が完全に無言のNGサイン。
・結局、デートはクロージングできず、彼女の気持ちもわからず、 反省点だけがきれいに残る夜。
【飲み会でのコンサルあるある】
・雑談が続く飲み会の最中、「この話、ターゲット誰だっけ?」と聞いてしまい、周囲が目をテンにする。
・誰に頼まれたわけでもないのに自然とファシリ役を買って出て、「一旦、ラップアップすると…」と切り出し、勝手に話題を整理し始める。
・運ばれてきた料理を見て、種類に偏りがないようメニューを確認し、原価率の高そうなものを選び出して追加注文を仕切る。
・「そろそろ次のアクション決めますか」と口にした瞬間、全員が一斉に帰り支度を始める。
・なぜかファシリテーションだけは完璧な飲み会。
文章にも表れてしまうコンサル用語
【LINEでのコンサルあるある】
・「了解!」で済むはずの返信が、つい「認識齟齬防止のため補足します」から始まる長文になる。
・予定調整のやり取りでも、「前提条件として」「補足ですが」が次々と登場。気づけば、LINEなのに簡易的な議事録のような文章になっている。
・やたらと箇条書きを多用する。
・既読はついたのに、相手の返信が一拍遅れるあたりで、やらかしたことに気づく。
【SNSでのコンサルあるある】
・軽い感想を書くつもりが、「レビューさせていただきました。結論から言うと、良かったです。」と、なぜかレポート調の投稿になる。
・文章を書いているうちに、「背景→論点→結論」の構成にしたくなり、長文になりすぎて分割。「(続)」で始まるポストが何本も並ぶ。
・それでも収まらず、背景を削るか、示唆を削るかで本気で悩んだ末、結局noteでまとめる。
まとめ
コンサル用語は、仕事だけに留まりません。気づけば日常の会話やLINE、SNSの投稿にまで染み出しているのです。プライベートにまで入り込むコンサル用語。それは思考の型が、日常に完全実装されている証拠です。
便利で、合理的で、少しだけ距離を生む言葉たち。それでも今日も、無意識に使ってしまう自分がいる。本人はいたって真剣、でも、周囲から見ると少しズレていて、どこか面白い。ただし使いすぎると、ただの面倒な人。
もし最近、「それ仕事の言い方だよ」と言われたなら、あなたのコンサル脳はすでに完成形に近づいています。あとは場面に応じたスコープ調整だけ。それもまた、立派なコンサルスキルなのです。
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執筆者
-
外資系メーカー、ITベンチャー、コンサルティング会社を経て、フリーのコンサルタントとして独立。
新規事業開発、新規参入に向けた戦略立案、社内マーケティング施策の立案・実行推進、営業施策の支援などの経験を有する。
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