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2024年振り返り|人気記事や注目記事からコンサル業界トレンドを総まとめ

2024年振り返り|人気記事や注目記事からコンサル業界トレンドを総まとめ

高い関心は続くも、成長は鈍化し採用人数は減少傾向に

2024年も当メディア「コンサルのあんなこと、こんなこと」をお読みいただきありがとうございました。気づけば、コンサル業界特化のメディアとして立ち上げて早いもので8年目となっております。発信しているコンテンツやニュースは多岐に渡りますが、毎週2本の記事と2本のニュースを発信しており、当メディアで扱った直近1年間の情報を振り返ると、コンサル業界の動向を掘り下げることができます。本記事では、いくつかの切り口で1年を振り返ってみたいと思います。

■コンサル業界自体への注目度は相変わらず高い

当メディアに限らず、大手含め他メディアでもコンサルティング業界に関する特集記事が“相変わらず”多い1年だった印象です。急拡大してきた業界で、且つ高給取りであるコンサルという職業ですから注目を集めやすいですし、ネガトピックはマスからは受けはいいのでしょう。当メディアとしてはできるだけニュートラルな立場で発信をしておりますが、業界全体を把握してもらうという観点で2種のカオスマップは引き続き注目度が高かったです。大手メディアからコンサルティングに関する執筆依頼がきて、そしてお断りしたのは秘密です(笑)


ブティック系コンサルファームは数年前から群雄割拠の状態が続いており、2024年はさらにその度合いを増した印象です。大手ファームに加え、多様化するブティックファームの中から自社に適したパートナーを選ぶことは容易ではありません。この課題を取り上げた以下のコラムは、事業会社在籍の読者からご好評いただきました。


とりあえず大手で名の知れたコンサル会社に依頼しておけば大丈夫でしょうという考えへの疑問が顕著になってきたのも2024年の特徴かもしれません。コンサルファームを「選ぶ際」や「選んだ後」の失敗や後悔を避ける方法として、第三者の視点を取り入れる「セカンドオピニオン」の有効性を説いた記事も好評でした。

■業界動向

2024年の記事の一つとして、上場している外資コンサルファームの時価総額をまとめたものがありました。アクセンチュア(AC)がトヨタ自動車に迫る時価総額となっており、ACに続くBig4があることを考えると(Big4は時価総額出ませんが)、コンサル業界は自動車メーカー級の巨大企業で構成されている巨大業界であると言えます。近年急激に成長した業界とは認識されていますが、自動車業界級とは驚きです。


業界全体としては拡大を続けているものの、2024年は成長が一気に鈍化した年となりました。
売上面で見ても各社成長を見せていますが、確実に対前年比増加率は落ちてきていました。


2024年9月以降、Big4とACの決算も発表されましたが、成長しているものの売上増加率はかなり小さくなっています。ACは2%増、Deloitteは3.1%増、PwCは3.7%増、EYは3.9%増、KPMGは5.1%増となっており、ここ数年各社が10数%増成長が当たり前でしたが、一気に鈍化した形です。


毎年更新している主要ファームの社員数にも売上拡大に頭打ち感が表れていました。全体としては増えてはいるものの、一部のファームでは減少に転じていました。国内ではデロイト トーマツ コンサルティングが社員数減に転じ、グローバルではEY、IBM、TCS、Capgemini が社員減となっています。


そのため、これまで外資大手を中心に中途の超積極採用が行われてきましたが、2024年には採用を縮小する流れとなりました。コラム形式で考察をまとめております。


また、コンサル業界に閉じた話ではありませんが、2024年は生成AIへの注目度が非常に高くなったタイミングでもありました。そのため、
月刊生成AIを5月に立ち上げました。これは、Big4や大手コンサルファームが発信する生成AIに関するニュースを毎月まとめ配信するものとなります。

2025年もバブルと呼んでもいい生成AIトレンドは続きそうです。ただ、ガートナーが発表している「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2024年」では、生成AIは過度な期待のピーク期に位置付けられており、さらに次フェーズの幻滅期寄りとなっているため、2025年の途中には生成AIトレンドは落ち着きをみせるかもしれません。

■バズり

何をもってバズったとするのか定義付けが難しいので、編集部として予想通り反応が良く嬉しかった記事のご紹介です。どちらもウザいコンサルをご紹介している実話をもとにしたコラムです。

イマドキこんな人いるのか?と思われるかもしれませんが、一部にはいるのがコンサル業界です。尖った人、ブランド志向が強い人、性格悪い人が多い業界なのは相変わらずです。以前よりは大分薄まりましたが。

■編集部として

編集後記のようなノリで2024年を振り返ってみたいと思います。

当メディアにとって今年最も喜ばしかった出来事の一つは、6月6日(木)発行の日本経済新聞朝刊の特集記事で、当メディアが調査・分析した以下の記事が紹介されたことです。

特集記事は、Big4をはじめとする大手コンサルファームが体験型施設を活用し、顧客の理解を促しながらDX推進を支援する取り組みを解説したものです。この中で、コンサル業界の市場規模予測に触れ、当メディア運営企業の代表で総編集長でもある大谷内のインタビューコメントが紹介されました。昨今のビジネス環境では、最先端技術を取り入れた提案が不可欠となりつつあり、「このような大手ファームの取り組みは、提案書だけでは伝えきれない要素を補完する役割を果たしている」と伝えています。

また、「生成AI」をはじめとした最先端技術を取り入れた案件の増加については、「フリーコンサル案件から業界の注目トピックを振り返る」記事でも紹介しました。


さらに、日本経済新聞社の脱炭素関連メディア「NIKKEI GX」においても、大谷内のインタビューコメントが紹介されました。グリーントランスフォーメーション(GX)に関するコンサルティングサービスの活発化を扱う特集で、大谷内は「単なる情報整理や公開だけでは、GXがコンサル業界の主要事業として定着するのは難しい」と指摘しています。


これらのメディア掲載は、よく「コンサル業界はわかりづらい」と言われる中で、当メディアが業界情報を中立的に発信していることが評価された結果だといえるでしょう。

成長が鈍化する中、コンサル業界では、ビジネス環境の複雑化に対応したサービスと単なるマンパワー提供にとどまらない価値提供がますます求められています。当メディアでは、こうした業界の変化に寄り添いながら、今後もコンサル業界のホットな話題を、現役コンサルタントのコラムオリジナルキャラクターなどを交え、楽しく分かりやすくお届けしてまいります。2025年も「コンサルのあんなこと、こんなこと」、運営会社であるコダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社をどうぞよろしくお願いいたします。


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執筆者

山中 悠太郎
山中 悠太郎コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
コンサルティングワークもこなす傍ら、人材紹介事業の事業責任者やコダワリの人材開発業務や採用統括業務など含めて幅広に従事。
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執筆者

山中 悠太郎
山中 悠太郎コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 コンサルキャリアカンパニー
外資自動車メーカー2社を経験した後、コダワリにジョイン。
コンサルティングワークもこなす傍ら、人材紹介事業の事業責任者やコダワリの人材開発業務や採用統括業務など含めて幅広に従事。

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